友廣純のレビュー一覧

  • ひとりの双子

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    ネタバレ

    2022/05/26予約 6

    人間が人間を分類すること。黒人、白人、その違いは知識としてあったが、さらに黒人の中に、より色が薄い人が優越感を感じ、=白人と偽り生きる人がいる。
    思う以上に根深い問題というか、考え方なのだろう。
    双子のうち一人は白人として生き、もう一人は自分より、より黒い人との間に子どもを持つ。

    この話を読んで、米国の大統領で黒人であるということは、どれほどの努力、学力、知力、魅力などが必要なのだろう。改めてオバマ元大統領を素晴らしいと思う。

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    2022年07月20日
  • 解剖迷宮

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    表紙の怪奇的な雰囲気とは全く異なる。医学部の授業で解剖に使用する教材としての「死体」を巡る話。19世紀と現代の両方のターンがある。なんかこういうのね、土曜夜あたりに、ドラマもしくは不思議発見(一回も観たことない)で扱うテーマというのか、すっごい日本人が好きそうな感じ。それで、もっと陰惨で、描写もおぞましいのかと思ったけど全然。ほんと家族皆んなで誰も真剣に見てないし特別見たくもない番組なんだけど、ああだこうだ「その場の会話」するのにもってこいの雰囲気。結構この本いいですよ。面白いし、わかりやすい。(表紙以外)

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    2020年08月24日
  • タイタン・プロジェクト

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    タイムトラベルものの面白みの一つに、読者が知っていることに、タイムトラベルを行った登場人物がいつどうやって気づくか、という期待感があると思うのだが、そこに至るまでの展開がダラダラと長く感じる。
    それと、鶏が先か卵が先か、いわゆるタイムパラドックスの矛盾もなんだかうやむやにされたような気がするし。

    要するに、イマイチ釈然としないのだ。

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    2019年12月08日
  • 約束の道

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    久しぶりの翻訳小説でゴールドダガー賞受賞作で期待しすぎたかも。ダメな大人たちとしっかり者の少女という好みの設定だったけれど全体的に表面的だったというか小説ではなく放送時間の制約がありあちこちカットされた映画みたいな感じ。設定には裏付けというか経緯説明が足らず取って付けた感じがし、登場人物もそんな感じでもっと書き込んでくれたら、、、と思いました。惜しい感じ。そしてダメ人間でも愛すべき的な描かれ方をしている父親たちに比べ、母親たちの扱いがひどすぎて残念でした。テーマパークでの意地の悪いティーンエイジャーとの場面は良かったです。

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    2018年06月27日
  • タイタン・プロジェクト

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    おもしろい。
    おもしろいけど、もうちょっと、どうにかならないの?
    これが読み終わっての正直な気持ちです。

    突拍子もない発想に感心したり、それはないでしょう!とツッコミを入れたくなったり。でも、一作目よりは勢いが無くなったというか、落ち着きました。

    この作家さんは、きっとアイデアが溢れて書きたくて書きたくて仕方ない…という状態なんだろうなぁ。そして頭がいいから書けちゃう。平凡な私はついていくのが大変だけど。

    これからも注目したい作家さんです。

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    2018年02月22日
  • 第二進化  アトランティス・ジーン 上

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    ネタバレ

    まるで映画の脚本を読んでいるかのような、スピード感ある展開。都合の良い事もすんなり受け入れないと、話の流れについていけない。これは雑なのか、上手いのか?

    人体実験が残酷だけど、あまりに現実離れしていて気持ち悪く感じませんでした。バイオハザードみたいな。

    いちおう続きは気になるから、下巻へ進みます。

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    2017年04月17日
  • 第二進化  アトランティス・ジーン 下

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    第一部はここまで。
    おそらく次はワクチンなどとの戦いだろう。そして第3部ではアトランティス人との戦いになるのだろうか?

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    2016年09月11日
  • 第二進化  アトランティス・ジーン 上

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    人類の起源に関するSF。
    自閉症の子供を治療するケイトだが突然研究所が襲われ子供が攫われる。一方、クロックタワーと呼ばれる諜報機関に勤めるデイビッドも襲撃され窮地に陥る。
    色々と発想が奇抜で面白い。ただ最後の方は誰が誰だか良く分からなくなってしまった。まだ続くようなので人物整理が必要。

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    2016年09月11日
  • 約束の道

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    ひとつの物語を読み終えて、登場人物たちのその後の人生に思いを馳せることは、実は意外と少ない。主人公の男が娘に宛てたメッセージで完結する本作は、決して湧き上がるような感動をもたらすものではないが、親と子の絆の深さがしんみりと染み通り、彼/彼女らの「それから」が心中に去来する。それまでの親子の道程とこれからを象徴する伝言……「塁で待て」という僅かな言葉に込められた思いが、短い旅路で培われた親子の希望の萌芽を表し、ラストシーンの余韻へと繋がっていく。

    プロ野球の人気投手であったウェイドは、死球による暴行事件を機に選手生命を絶たれる。自堕落な生活により離婚、幼い娘二人の親権も放棄したが、その三年後に

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    2016年06月08日
  • 約束の道

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    母さんが死に、施設に引き取られたわたしと妹のもとに、三年前に離婚して親権も放棄したウェイドが現われた。母さんからはいつもウェイドは野球に挫折した負け犬だと聞かされていたが、ほんとうはもっとひどかった。ウェイドは泥棒でもあったのだ。すぐに彼と盗んだ金を何者かが追ってくる。やむなくわたしたちはウェイドとともに旅に出るが…波乱の逃避行の末に父娘の絆は取り戻されるのか?実力派が描く感動の物語。

    ソーサとマクワイアのホームラン競争で沸いた年の物語。元刑事のブレイディ・ウェラーの視点がよい。

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    2016年04月23日