友廣純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何度も泣いた。主人公がどうなってしまうのか気になり、ページを捲る手が止まらず1日で読んでしまった。感情が動かされっぱなしのお話。
テイトが戻ってこなかった時、チェイスの婚約を紙面で知った時、戻ってきたジョディをなかなか受け入れられなかった時、お母さんが亡くなってたと知った時、、他力の幸せに裏切られて、何度も何度も孤独を味合わせられてもなんとか気持ちをやりくりしてるのが可哀想で…カイアが自然の中でたくましく生き抜いているのでそちらに気が向いてしまうのだけど、守られるべき子供が孤独に生きているというのが切なくて、何度も涙が溢れてしまった。
チェイスに関して、貝殻をずっと付けていてくれたの、本当 -
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Posted by ブクログ
正直、こんなに分厚い小説を読み切れるだろうか?と手に取った時不安に思った。しかしすぐに、物語に引き込まれてあっという間に読み切ってしまった。
それほどまでに夢中になれる要素が散りばめられている。
アメリカ南部の情景を思わせる表現、湿地の自然や動物たちの生態、主人公の悲しくも純粋に生を全うする人生、彼女が出会う人たち…五感を通して訴えかけるものがこの作品には存在している。
謎の死を遂げた青年の背景と、野生の生き物たちと生きてきた主人公が見事なまでにリンクして、様々な推測をさせる。
そんなミステリーな要素や、主人公が家族や恋愛を通して感じる人間としての暗い側面や孤独と向き合う姿や感情が繊細に表 -
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家族に置き去りにされ、孤独の中で生きてきた少女の成長物語でもあり、村の青年の謎の転落を追うミステリーでもあります。
湿地帯の鳥や動物たち、木々の描写が本当に静謐で美しくて読んでて映像が出てくるようです。小説版ナショナルジオグラフィックという感じ。
読んでると「そいつに惹かれないほうがいいよー」と思うのですが、主人公には届かない。もどかしい。
600ページある長編ですが、貧困や暴力や生き物の美しさとかいろんな要素が散りばめられていて、飽きずに読めます。私なんぞは涙なしには読めませんでした。
ネタバレとかそういう無粋な表現では語りきれない結末が待っています。「人間もひとつの生き物」なのだと -
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ネタバレ自分が湿地に住む生き物になってカイアを見守り続けたかのような小説。
湿地のイメージが漠然としていたから、事前に「ノースカロライナ 湿地」を画像検索してから臨みました。(あとがきで「ディズマル湿地」がモデルになっていると知ったけど)
翻訳作品を読み慣れてなかったため序盤は時間がかかりしんどかったけど、翻訳であっても美しい表現や著者独特の言い回しは受け止められた気がします。翻訳家さんのご尽力にひたすら感謝です。けどやっぱり原文のまま読める方々羨ましい…
テイトやチェイスが登場してから先が気になって止まらなくなり、序盤のローペースが嘘みたいにするする読めた。
事件後とカイアの幼少期以降を行った -
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Posted by ブクログ
ネタバレ最近読んだ中で抜群に面白かった!
全体通して、具体的な情景や雰囲気、空気がどんどん頭に入ってきて読みやすい文章だった。またそれらを美しいとも思った。
読み終えてから途中で挟まれる詩がカイアの気持ちをなるべく表現されているのではと思った。
なのでそれらを読み返してみたらカイアは最後まで孤独と愛の間を揺れ動いていたのではと考えた。そして終盤、彼女は愛を選びテイトと結婚をする。(釈放後の詩では孤独を選ぼうとしてたように思える。)
そこからアマンダハミルトンの詩は1回も出てこないので、その選択が彼女にとって最善だったかはわからない。
釈放後、カイアはジョディを拒絶する。みんなで頑張ったのにまだ無理 -
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ずっと読みたいと思っていた「ザリガニの鳴くところ」。
いやーすごかった。。
幼い頃から家族や大切な人たちに見捨てられ、激しい孤独と寂寥感をかかえながら、湿地の小屋で一人で生き延びてきた少女カイヤ。
前半部はやや長い印象もあったが、読み終わってから振り返ると、カイヤがどれほど寂しかったか、生き延びるのがどれほど大変だったかを感じ取るのには必要な長さだったと思う。「つらいのは、いくどもの拒絶によって自分の人生が決められたこと」。特にここは心臓がぐっとつかまれたように苦しくなった。
また、著者が動物学者ということで、自然に対する洞察力とその表現が卓越しているところがこの小説の大きな特徴。
そし -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めから重苦しくて、息が詰まりそうになる。
主人公のカイアは6歳。
ある日、母さんがよそ行きの服を着て旅行用のカバンを持って家を出た。
それをきっかけに二人の兄たち二人の姉たちも次々に家を出て行った。
残されたのは6歳のカイアと、父さんだけ。
父さんに捨てられないように、カイアは一生懸命家のことをする。
酔っぱらっているか不機嫌な時しかない父さんが暴力をふるいそうになると、カイアは逃げる。湿地に隠れる。
父さんが何日も帰ってこないとき、カイアは家にあるものを少しずつ食べて10さんを待つ。
学校には行かせてもらっていない。
母さんから手紙が来た日、父さんは家を出て行った。
その日からカイ -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリーだと思って読んでたんですが、一人の女性の生涯の話だなと思いました。
夢中になって読みました。もう、ほんと色んな場面で泣きました。
お兄ちゃんと再会したところとか、お母さんの話とか、裁判の話とか。
また、テイトが一時期離れてしまった気持ちも分からなくはないです。
改めて客観的に見るとね…
作者さんはこれが初の小説とのことでしたが、人物の心情を書くの上手だなと思いました。翻訳の方も素晴らしいんだと思います。
カイアの心の動きが分かり易かったからこんなに感動できたんだと思います。
次回作も書かれているとのことなので楽しみです。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ幼い一人の女の子の四半世紀と、十数年後に起こった殺人事件が交互に展開される小説。
カイアの壮絶な人生を通して、人種差別、裏切り、貧困、戦争にまつわる話なども絡んでいてなかなかに複雑。
飢えをしのぐため、あの手この手でサバイバル生活を送るカイアは本当にたくましい。
テイトとチェイスの2人の男性との恋愛模様も見所。特にテイト…テイトの気持ちも分かるけど、テイトがカイアを「住む世界が違う」とあそこで見放していなければ、彼女は罪を犯さなかったのではないかと思ってしまう。
チェイスと出会うこともなく、殺さなければ生きていけないという決断にも至らなかったと思う。
裁判中、優秀な弁護士の元無罪になったが、法 -
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