友廣純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレで、本作も面白かったですねー。
訳者の友廣氏が『この作品のジャンルを特定することは難しい。フーダニットのミステリであると同時に、ひとりの少女の成長譚とも、差別や環境問題を扱う社会は小説とも、南部の自然の風土を描いた文学ともとらえることが出来る』(P.605)と語っていましたが、確かに奥行のある作品でした。
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私は生物学系の本としてとらえました。
湖沼のほとりに打ち捨てられた少女・カイヤですが、実地と図書から学んだ知識は教授顔負けというところでしょう。そこでの観察を人間社会や人間関係へ適用しつつ考察するのを見て、私はかつて読んだコンラート・ローレンツの作品だったり、長谷川眞理子氏の作 -
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Posted by ブクログ
しおりを挟んでいたこの本のタイトルを見て昆虫好きの息子が『ザリガニは鳴かんよ…?』と言ってきました。いや、母も存じとる。※文学的比喩です
これは単にミステリーに分類される作品ではないと思いました。謎解き要素が少ないせいもありますが、カイアの生い立ち、生き様があえて言うと伏線になるのでしょうか。作者さんが動物学者なこともあって、とにかく自然の描写に心が震えます。ただそこにあるんですけど私たちは生かされてるんだな、ということを改めて感じます。湿気って嫌ですよね…でも湿地の自然に包まれたくなるんですよ。豊かな土壌に触れてみたくなります。
絶賛しつつ★4なのは(★5寄りの4)殺人事件の結末にスッキ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ数十年前のアメリカで、肌の色が薄い黒人という境涯に生きる双子の姉デジレーと妹のステラの人生の物語。
薄い色の肌にこだわる母や周りの人々に嫌気がさして、外の世界に憧れるデジレーと、貧しさのために大学に行く夢を絶たれたステラは16歳の時に2人で家を出て行った。
どんな思いや考えをもち、どんな人と出会い、どんな選択をするかで、いつも一緒にいた二人の人生がこんなにも別々の方向に向かい離れていく。
白人として生き、裕福に暮らすが、自分を守るためにつく嘘が嘘をよび、自分というものがわからなくなり、その上、娘を傷つけ苦しむステラの心境が痛いほど伝わってきた。
また、真っ黒な肌で生まれたデジレー -
Posted by ブクログ
ルイジアナの小さな町マラードで黒人夫婦の家で生まれたクリーム色の肌と、はしばみ色の目と、緩やかに波打つ髪を持った双子のステラとデジレーとその娘の物語。父親がリンチで殺されるのを目撃したステラとデジレーは16 歳で母親のアデルを一人残してマラードを去り、ニューオリンズで新しい生活を始める。10年後、デジレーは不幸な結婚生活から逃れる為、黒い肌の娘ジュードを連れて実家に戻り、ステラは母親とデジレーとの家族の絆を断ち、白人と結婚して白い肌の娘ケネディと白人として暮らす。外見が白人でも黒人の血が一滴でも混ざっている者は全て差別の対象とする血の一滴の掟(one-drop rule)。デジレーはありのまま
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