友廣純のレビュー一覧

  • ひとりの双子

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    「色の薄い黒人たちが暮らす町」で生まれ育った双子の少女。
    自由を求め家出同然に都会に出る。
    「白人」として生きる2人の道はやがて分かれ、全く別の生き方を始めるー。
    黒人差別があまりにも染み付いてしまっているアメリカ。差別があらゆる場面で顔を出す。
    『ビラヴド』と比肩する傑作。

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    2022年04月07日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    有名なミステリー小説ということで読んでみたけど、中盤からは先が気になって読む手が止まらなかった。
    湿地の情景が美しく表現されていて、映画も観てみたい。
    幼少期はかわいそうすぎて。
    お母さんも、辛かっただろうけどなぁ。
    男を見る目って大切。

    最後、え、犯人分からないまま終わる?と思いきや!!
    でも私としてはスッキリ。
    だってそのくらいクソ野郎。
    自然の摂理から言えば当然。

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    2026年10月25日
  • ザリガニの鳴くところ

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    海外作品の独特な言い回しなどもあり、何を言ってるのか分からない部分もあったし、過去と現在が交互に出てきて混乱した部分はあるが、どんどん時間が交わると、面白くなって一気に読めた。
    1人も手を差し伸べてあげなかったのに、悪い評判だけが先に植え付けられてしまったカイアの長い長い復讐の話だったのかなと思った。

    今はそんなことは少ないと思うが、両親も出て行ってしまって1人の女の子が生き抜くというのはすごい努力も必要だし、同時に少女が女性になった際には色んな危険も伴うが、カイアの探究心がお金になったのはとても良かったなと思った。

    それにしても、最後はなかなか胸がすく終わり方だったと思った。
    出てくる男にクズが多すぎた。

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    2026年10月21日
  • ザリガニの鳴くところ

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    2026/10/5
    湿地に暮らす少女カイア。
    一緒に暮らしていた家族は、みな父親の暴力から逃れるために次々に家を出て行った。
    そしてその父までも帰ってこなくなり、カイアは「湿地の少女」と呼ばれ、生き延びてきた。
    湿地の自然と暮らす彼女と、湿地で起きた不審死事件が交差する。

    家族が、誰も小さなカイアを連れて行ってくれないのがとにかく悲しくて辛かった。
    燃料を売る店の店主であるジャンピンとその妻になんとか支えられて生きてきたカイア。
    かわいい服をもらって喜ぶ様子は普通の女の子そのものだったけれど、自然の中で、そこに生きる生き物たちと共に生活する彼女のことは、きっと理解できないんだろうと、ラストを読んで思った。

    長いお話だけれど、先が気になってその長さはあまり気にならなかった。
    少し物悲しい余韻が残った作品。

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    2026年10月07日
  • ザリガニの鳴くところ

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    早川書房の電子書籍セールで購入!
    紙の本で買えばよかったな、、、

    カイアの生涯が切なすぎて最初は読み進めるのが気が重かった。健気に生きてる姿に心を打たれた。綺麗な小説だった。
    ジャンピンとメイベルが個人的に好きだった。

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    2026年08月14日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    「湿地は、彼女の母親になった」
    この言葉で感情移入できたように思います。とても悲しい感情ですが…。
    ひとりで生きていくカイアに胸を打たれながらも、並行して事件の捜査が進みますが、全く誰が犯人かはわかりません。(ジャンピンかなとか思っていました)
    法廷部分はとても面白く、弁護士のトムが巧みさが光りました。
    最終的には犯人はカイアだとわかるのですが、いわゆるトリックのようなものはなく、ミステリーとは言い切れない部分がありました。
    しかし、この犯罪はひとりで湿地で暮らして来たカイアが、生命の法則に従って起こしたのであり、そこに善悪はないのだと締めくくられているようでした。

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    2026年08月12日
  • ザリガニの鳴くところ

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    本屋大賞 翻訳小説部門1位となった作品に触れたのは初めて。

    湿地の自然、一家離散で孤独に生きる少女の生きざまがありありと描かれていてよかった。

    ラストは少し驚くが、これでよかったんだと思ってしまった。

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    2026年08月07日
  • ザリガニの鳴くところ

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    社会では孤立と孤独が生まれ育っていく
    自然で孤独は存在しない
    詩を通じた謎の解と二重の秘密の暴露が一体となった鮮やかな最終章が
    導くミステリーよりの小説

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    2026年07月24日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    4.5かなぁ〜面白かった
    分厚いからどうかと思ったけどスイスイ読めて、翻訳もとても読みやすい
    しかしさぁ〜ラストのテイトの受けた衝撃よ。いや、読者はちょいちょい伏線あったよな〜って思うけどさ、テイトにしてみたら、は!?だよね
    しばらく混乱だろうな…まあ胸に秘めて生きてくしかないだろうけど
    ぶっちゃけところどころ挟まる詩がよくわからなくて流し読みして、詩は向いてないな〜と思ってたけど、カイアが作者だったんかい
    多才だなあ。
    彼女の人生の軌跡と、湿地の自然の強さ美しさがとてもよかったな

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    2026年07月23日
  • ザリガニの鳴くところ

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    美しい自然描写と孤独な少女の成長物語です。
    湿地に生きる主人公の孤立した日々と、彼女の繊細で力強い姿が胸に迫ります。
    ミステリー要素も絡み合い、終盤の真実には息をのみました。
    自然と人間の営みが織りなす静かな世界に浸り、読後は深い余韻が残る一冊です。
    これはただの物語ではなく、生きることそのものを問いかける作品でした。

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    2026年07月03日
  • ザリガニの鳴くところ

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    中盤までの自然との触れ合い、カイアや人々との心情を書いたところは好き、孤独や湿地の自然、孤独を望むがそれと同じ位人と触れ合いたいと言う渇望があるそういった心情が読んでいて面白かった。
    ただ後半の裁判は正直ピンと来ない、あっさりとそんな感じで終わるのか…なんだか中盤までと違って読みごたえが無いなと感じた。
    そして裁判後の話は消化試合かの様に淡々と進んで、結末もちょっとそこ繋げるの強引過ぎない?って感じるのとやっぱりそう来るかって驚きはあまりなかった結末だった。

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    2026年06月22日
  • ザリガニの鳴くところ

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    2026.06.22

    タイトルもさながら、終わり方も綺麗で読み終えた後の余韻を大事にしたくなる、そんな作品でした。

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    2026年06月22日
  • ひとりの双子

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    少し昔の話なので今とは違うかもしれないし、同じかもしれないけど、
    人種差別が単純に白と黒で塗り分けされているわけでもなく、黒の中にも濃淡があって、同じ色だからと言ってみんなが仲間のわけでもなく……
    人種差別や男尊女卑やマイノリティの人を取り巻く環境が複雑で溝が深くて、時が経っても根深く残っているということが、双子とその子供たちの目線から感じられた。
    差別意識は環境で作られるのだなと思った。
    ジュードとリースのカップルがとても良かった。

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    2026年04月30日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    よかった。
    序盤は文字を追っている感じだったが、途中から夢中で読んだ。6歳から一人で生きたカイアの孤独と成長、テイトの存在。続きが気になった。
    チェイスの死は物語のエッセンスだとしても、最後の謎解きは無くてよかった。カイアの無罪判決が出たところで、自分の中で犯人捜しはどうでもよくなっていた。解説の「ずっとカイアに寄り添い、彼女の幸せを願ってきた読者は、もしかしてラストで突き放されたようにも感じるかもしれない」が、「その通り!」だった。

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    2026年10月15日
  • ひとりの双子

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    オバマ元大統領の読書リストにあったので読んでみる。
    アメリカにおける黒人コミュニティの文化に明るくないので、文脈理解に難儀したが別離した双子の人生を描いた物語として十分に楽しめた。

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    2026年02月01日
  • ひとりの双子

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    ネタバレ

     数十年前のアメリカで、肌の色が薄い黒人という境涯に生きる双子の姉デジレーと妹のステラの人生の物語。
     薄い色の肌にこだわる母や周りの人々に嫌気がさして、外の世界に憧れるデジレーと、貧しさのために大学に行く夢を絶たれたステラは16歳の時に2人で家を出て行った。

     どんな思いや考えをもち、どんな人と出会い、どんな選択をするかで、いつも一緒にいた二人の人生がこんなにも別々の方向に向かい離れていく。

     白人として生き、裕福に暮らすが、自分を守るためにつく嘘が嘘をよび、自分というものがわからなくなり、その上、娘を傷つけ苦しむステラの心境が痛いほど伝わってきた。
     また、真っ黒な肌で生まれたデジレーの娘のジュードは、困難がありながらも自分に正直に生きてとても輝いて見えた。母を愛する彼女が、母の望みを知りながら応えられないことに苦しみ、本当のことを言えない辛さもすごく伝わってきた。
     責任を伴いながら、大人になるにつれて本当のことが言えないことも出てくるし、本当のことは外から見えないこともある、と実感を含めて思った。

     デジレーとステラが離れても、二人の娘ジュードとケネディが巡り合うという運命に、縁や味わいが感じられる物語だった。

     また、今なお根深いアメリカの人種問題を知る機会にもなった。
     人はそれぞれの境涯の上に人生を歩む。人種、性別、貧富、社会的地位…それらの問題を自分のものとしてしっかり考えていけるようにしたい。

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    2025年08月09日
  • ひとりの双子

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    ルイジアナの小さな町マラードで黒人夫婦の家で生まれたクリーム色の肌と、はしばみ色の目と、緩やかに波打つ髪を持った双子のステラとデジレーとその娘の物語。父親がリンチで殺されるのを目撃したステラとデジレーは16 歳で母親のアデルを一人残してマラードを去り、ニューオリンズで新しい生活を始める。10年後、デジレーは不幸な結婚生活から逃れる為、黒い肌の娘ジュードを連れて実家に戻り、ステラは母親とデジレーとの家族の絆を断ち、白人と結婚して白い肌の娘ケネディと白人として暮らす。外見が白人でも黒人の血が一滴でも混ざっている者は全て差別の対象とする血の一滴の掟(one-drop rule)。デジレーはありのままの自分をアイデンティティとして受け入れ、ステラは出自を伏せ白人になりすますPassingとして生きることを選択する。ステラはその選択の代償に母親やデジレーとの絆を失い、ペルソナとアイデンティティの葛藤に苦しみ、秘密が暴かれることに脅かされる日々をおくる。タールベイビー “tar baby”とイジメを受けながらも未来に向かい着実に進むジュードと、母親の秘密を知らされアイデンティティの一部が剥離するケネディの二人の従姉妹の物語も切ない。
    有色人種の日本人でありながら「美白」とか「色の白いは七難隠す」とか白人の美の基準によるカラリズム(Colorism)に汚染された社会に気付かされたり、あらゆる属性の共存を目指す「ダイバーシティ」を宣伝用に虚しく叫ぶ企業や政治家を思い浮かべたり、その実、自分自身はそれらを非難する資格もない傍観者であることを自嘲するなど色々と啓発させられる一冊でした。

    「私に言い訳する必要はないわ」彼女が言う。「あなたの人生なんだから」「でも、私の人生じゃない」ステラは言う。「私のものなんてひとつもないの」「あなたが選んだんじゃない」ロレッタが告げる。「だったら、あなたのものなのよ」 “You don’t have to explain anything to me,” she would say. “It’s your life.” “But it’s not,” Stella would say. “None of it belongs to me.” “Well, you chose it,” Loretta would tell her. “So that makes it yours.”

    初めのうちは、なりすましはとても単純な行為に思え、なぜ両親がその道を選ばなかったのか理解できなかった。だが、当時のステラはまだ若かった。自分ではない人間になるのはどれほど時間のかかることか、自分の居場所ではない世界で生きるのがどれほど孤独なものか、まだ気づいていなかったのだ。At first, passing seemed so simple, she couldn’t understand why her parents hadn’t done it. But she was young then. She hadn’t realized how long it takes to become somebody else, or how lonely it can be living in a world not meant for you.

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    2025年03月27日
  • ザリガニの鳴くところ

    購入済み

    危うい美しさ

    殺人事件から物語が始まり、ミステリーのつもりで読んでいました。
    確かに殺人事件の捜査が物語の中で進んでいきますが、一旦過去に戻り、親にも家族にも置き去りにされた少女の物語も進行していきます。
    その少女の物語が、孤独と沼地の自然の中で進んでいくのが、なんとも美しく寂しい物語でした。
    映像化されているということなので、配信を探してみたいと思っています。

    #深い #エモい #切ない

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    2025年02月12日
  • ひとりの双子

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    読んでよかった。
    大学で学んでなんとなく知ったつもりになっていたけれど、当事者の暮らしは想像できていなかった。
    解説もわかりやすく改めて勉強しようと思いました。

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    2025年02月11日
  • ひとりの双子

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    同じ人種・民族の中にもある「カラリズム」、人種差別、DV、性的マイノリティ、母娘関係など、複雑なテーマが盛りだくさんの作品だった。結局、差別やいじめをなくすのは不可能なことだと思うけど、なくす努力は必要だと思う。

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    2024年11月29日