落合陽一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
猪瀬直樹氏の言葉が具体的に生きたな歴史の言葉を伝えてくるのに対して、落合陽一氏の言葉は明るい未来を描き、それに賛同する者を鼓舞する抽象度の高い言葉を放つ。
日本の将来の構想者のような活躍ぶりの落合陽一氏は、
メディアの取り扱いもかたもあり話題の人物だ。
そして、政界の若きリーダーと目される小泉進次郎とも懇意で、この本でも『ポリテック』という言葉を基に、将来の政治とテクノロジーの融合を図ろうということを訴えている。
だが、その露出度とその言葉が展開する世界の厚みがまだ蓄積されていないのか、こちらが読み取れていないのか判らないが、ちょっと上滑り感を感じた。
一方、猪瀬直樹氏に対してはあらためて感服した。『昭和16年夏の敗戦』は手元にあるが是非もう一度読み直してみたいと思わされたし、氏の眼差しで日本という国の近代の存立の過程を見直してみたいと思わされた。
都知事を辞職し、奥さんを看取る迄の期間は、この歳になっても試練を齎されたなぁと思ってみていたが、氏の言葉はそれを乗り越えた力強い佇まいを想像させてくれる。
参謀でも、ジャーナリストで活躍の場を広げていけば違った到達点に来ていたのに通ったりするけど、この試練もまた猪瀬氏の新たな生き様を築き、見せるのに良いチャンスになったのかもしれない。
世の中が、世代交代に恣意性を強めているなかで、この世代の人たちがこれから日本をリードしていく人たちにどう関わっていくのかが最近気になってきている。
己が生き延びることを選択せずに、己を生ききることに徹して欲しいと思わせる人の一人だ。