未須本有生のレビュー一覧

  • 天空の密室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初から「共犯者」がわかってるタイプのミステリー
    ただし、犯行動機のありそうな者が多すぎる被害者。
    犯行手段が想像できるが、あと一つわからない。

    文体の相性が良いこともあり、小気味よく読めた。
    文中では、全固体電池をブレイクスルーにしていたが、電動ヘリコプター(あえてそう呼ぶ)実用化への道は実在するのだろうか?(懐疑派

    0
    2025年08月04日
  • 音速の刃

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙と導入部は空自のF-35の事故だが、本題というか、主な流れは、四星の新開発ビジネスジェット機YBX。
    それにしても、若き才能が機会をつかみ、躍動する姿を見た後だけに、堕ちていく姿は読んでいてもつらい。(人死にが出てるしね)

    0
    2025年06月20日
  • ドローン・スクランブル

    Posted by ブクログ

    現実の半歩先を描くというのは、読者としても読んでいてとてもリアリティを持って読めるだけに、執筆にはハードルが高いと思う。ところが、その半歩先のリアリティを脳内に描けるのは、著者の経歴に基づく経験値だけでなく、その上のレベルの構想力の賜であろう。
    読んでいてとても楽しかったし、〆にも引っかかった。
    締めに引っかかったことも含めて、読後感がいいのは、出てくるキャラクターによるモノだろうか?
    それとも、半歩先の未来を現実で体験する前に本書を通じて体験できたからであろうか?

    0
    2025年03月05日
  • ファースト・エンジン

    Posted by ブクログ

    衝撃的なシーンから始まる本作だが、題名を見たときには、「あれ?TF-1のエンジンは輸入だったよなあ?」だったが、ネタばらしがこの作品のテーマの国産アフターバーナー付エンジンだったのね。しかも、HASが絡んでくる。もちろん、TF-1(TF-X)も。
    物作りにかける情熱系小説はいいね。好みだ。

    0
    2025年02月24日
  • 推定脅威

    Posted by ブクログ

    「F-2雑感」で未須本有生氏の事を知って、「TF-1 Chronicle01」で初めて文章を読んで相性が良かったので、デビュー作の「推定脅威」に進んだが、めっちゃおもしろかった(語彙
    航空機開発を巡るスキャンダルと推理小説の相性って良かったんですね!今知りました。(いや、これは航空機開発に造詣の深い作者にしか出来ないか。
    次作の「リヴィジョンA」も買ってあるので、楽しみ♪

    0
    2025年02月22日
  • 音速の刃

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本に書かれている粗筋と内容がだいぶ違う印象なのだけど、自衛隊機開発と、民間小型旅客機の開発を手がける企業内の争いと罠とかの話。でも、それはどうでもいい感じ。
    むしろ、周辺の最新航空技術の話が面白くて読み入ってしまう。

    0
    2020年10月01日
  • ファースト・エンジン

    Posted by ブクログ

    未須本さんの単行本は今のところ全部読んでいるけれど、技術者の立場から書かれていて、飛行機が好きな人、ものづくりが好きな人には特におすすめ。
    ワクワクする。
    会社組織の話でもあるのでこういう上司いるなぁ、とか、こういう細かい手順面倒くさいよね、みたいな部分がリアルでおかしくなってしまう。同時に、こういう人達と働いたらやりがいあるんだろうな、っていう夢もある。
    誰か一人ヒーローが活躍するのではなくて、それぞれの登場人物が自分の出来る事を地道にやって、報われるところが好き。

    0
    2017年05月20日
  • ドローン・スクランブル

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    技術者視点のお仕事小説…って言うと簡単にまとめすぎになっちゃうけど。自衛隊の戦闘機開発に携わる、航空機メーカーの技術者達のシリーズ3作目。
    私自身は、「あるものでなんとかすればいいんじゃない?なんとかならなかったら諦めればいいんじゃない?」って考えちゃう、ものづくり気質から程遠い人間なんだけど、そんな私でも楽しめる。
    今回はサスペンス要素はかなり後半になって展開したけど、むしろそこまでの開発の経緯描写の方が、完全文系の私には新鮮で面白い。
    自衛隊関連だと、「愛する人の為に国を守る!」みたいなアツイ展開になりがちだし、それはそれで描き方によって面白いんだけど、この方の作品はその辺は

    0
    2017年05月09日
  • リヴィジョンA

    Posted by ブクログ

    戦闘の練習機を改修すべく女性の研究者が立ち上がり、自衛隊へ売り込む姿や本来中々知り得ない裏の姿を知れてとても面白かった。

    0
    2025年10月31日
  • ファースト・エンジン

    Posted by ブクログ

    作者の4作目。
    今回は飛行機ではなく飛行機のエンジンに描写を当てた作品。
    国産初のアフターバーナーエンジンを開発。最終の燃焼試験中に大爆発を起こし若手技術者が死亡してしまいプロジェクトは中止。エンジニア達の熱き想いの物語。

    0
    2020年11月18日
  • 絶対解答可能な理不尽すぎる謎

    Posted by ブクログ

    作者の初めての飛行機などが絡まない作品の短編集。
    ライトな感じの謎でスラスラと読めてしまう。ワインセラーの暗唱番号を探す話などとても面白かった。

    0
    2020年11月18日
  • 推定脅威

    Posted by ブクログ

    飛行機マニアではないですが、素人でもわかるように技術背景が書かれているのは良かったです。
    有川ひろさんのように自衛隊をめぐる人物ドラマを期待すると失望するかも。
    でも官民のやりとりの部分は良かったと思いますし、飛行機をめぐるドラマとしてはなるほど感があり面白かったです。
    推定脅威とタイトルがつけられたわけも後の方で判明します。

    0
    2020年08月12日
  • 音速の刃

    Posted by ブクログ

    航空事故には必ず裏がある!官は不都合な事は発表しない。四星工業が官だけに頼らず、民間向けのリージョナルジェット開発に着手。開発に若手が抜擢。しかし、社内で行手を阻む様々な事を、このようなやり方で排除するというのは、普通あり得ない。最後の幕引きもどうかと思うが…

    0
    2020年07月18日
  • ドローン・スクランブル

    Posted by ブクログ

    ドローン、オスプレイに代表されるティルト機構という最先端の飛行機構を題材に官民の思惑も入り乱れる内容で面白い。技術者と事務方の考え方ってやはり違うんだろうな。

    0
    2019年06月12日
  • ドローン・スクランブル

    Posted by ブクログ

    航空機の設計者だった経験が実に生かされている。
    ドローンが、実際の偵察につかわれる。
    四つのプロペラで ティルトローターにする。

    偵察用の基準として、
    巡航速度100キロ、滞空時間1時間、
    ペイロード10km,上昇限度1万フィート。
    本体の全長全幅が、1m以内。
    電動モーター、リチウムポリマーバッテリー。

    この規格を作るために ティルトローターとしたが
    プロペラが平行のために、失速する。
    またティルトローターが 垂直上昇から飛行に、
    変わる時にトラブルが起こりやすい。

    技術的なポイントは実におもしろいが、
    残念ながら、物語としては チャっちいなぁ。
    自分を無視されたということと
    借金のか

    0
    2018年03月20日
  • ファースト・エンジン

    Posted by ブクログ

    ジェットエンジンの開発に奮闘する技術者像を描く。技術者倫理のケーススタディ、航空機エンジンの簡単なイメージなど、情報源として読める。

    0
    2018年10月14日
  • ドローン・スクランブル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【ネタバレ】シリーズ第3弾ではドローンが取り上げられます。「下町ロケット」的な物づくりの面白さはじゅうぶん楽しめたのですが、ミステリとしてはいささか底が浅かったのは残念。

    0
    2016年12月01日
  • ドローン・スクランブル

    Posted by ブクログ

    大手航空メーカーが手を組み航空自衛隊に売り込むところが面白い。
    高性能ドローンを作製したベンチャー会社が犯罪を犯し、別の大手メーカーに吸収される。共同戦線を張りながらもライバルメーカーを出し抜く様はさすがである。

    0
    2016年11月05日
  • 推定脅威

    Posted by ブクログ

     パイロットに感情移入する。
     技術者に感情移入する。
     それができたら、楽しめる。そんなに何もかもドラマチックじゃないのが、リアル。

    0
    2015年06月28日
  • 推定脅威

    Posted by ブクログ

    脱サラした人が組織の悪い部分をさらけ出した本。
    倉崎と神階、両極端の二人が著者の分身となって物語を作りだす。

    自分も脱サラ組なので、著者が言わんとしていることは非常に共感できた。(ちょっと過激な部分もあったが)

    (例)
    「会社をやめられる人は、会社をやめられない人よりも優秀だと思いますよ。」



    製造物の欠陥を認識しながら、それを隠蔽し、お外にだす。ただ、その欠陥は特定の状況下では発生しないから大丈夫だろう。

    働いていたメーカで全く同じことをしていたようで。
    私は、特定の状況下で発生した不具合を解決する仕事をしたが、本当に嫌な仕事だった。嘘を嘘で隠す…。

    こういう経験があったからこそ

    0
    2015年01月07日