あらすじ
事件を解決するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たち!
「推定脅威」で松本清張賞を受賞した著者が放つ“新感覚・本格ミステリー”。
現代における「謎」は複雑すぎて、天才探偵が、たった一人で解決できる時代ではない!
理系作家が新たに提案するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たちが、「理不尽すぎる謎」を解き明かす「新感覚の本格ミステリー」だ!
ミステリー作家の高沢のりおの周囲には、「謎」に満ちた事件が起きる。
小説家高沢は、自宅で何者かに殴られ、血を流して仰向けに倒れていた。
相談があるといって呼び出されていたデザイナーの倉崎や、ワイン評論家の鷺宮、編集者の小野寺らが、「美人の罠に陥った」小説家殴打事件の謎を解く。ほかにも、映像作家が仕組んだ五桁の暗号。警察官僚が挑む「消えた熱帯魚」の秘密。
酒に弱い美女を感涙させるスペシャルなワインセレクト法。
バラを愛する大御所作家に怒られた編集者のピンチ脱出法など。
キャラクターの魅力もさることながら、それぞれの短篇には、知れば必ず人に話したくなる「うんちく」が満載。
日常に潜んだ、理不尽な謎を解き明かすミステリー短篇を六篇収録。
『大相撲殺人事件』の小森健太朗氏も推薦!
「登場する作家・高沢のりおって、俺だよね!? この名探偵ものへの大胆な挑戦状を受けて立つ!」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
作者の初めての飛行機などが絡まない作品の短編集。
ライトな感じの謎でスラスラと読めてしまう。ワインセラーの暗唱番号を探す話などとても面白かった。
Posted by ブクログ
フリーデザイナーの『倉崎』が、相談を持ち掛けられた学生時代の友人でミステリー作家の『高沢』を訪ねると、何者かに頭を殴られ倒れているのを発見する。ほぼ密室状態の部屋で何があったのか?
六篇からなる連短ミステリー。
全編ほぼ固定されたメンバーで謎を解くミステリー。最初の話こそ事件っぽいっですが、残りは日常の謎といったものです。メンバーの職業はバラバラであり、それぞれの得意分野から謎を解くのですが、細かい専門知識を披露されるだけされて、動機的にはすっきりしないものが多いですね。
Posted by ブクログ
連作短編。日常の謎…かな?偶然知り合った様々な職業の人たちがそれぞれの知識を出しあって謎を解く。特に、部屋に隠された暗号を探す時の目の付け所がそれぞれ違うのが面白かった。
Posted by ブクログ
航空機メーカーを舞台にした小説を手掛けてきた著者による短編ミステリー集。全体的にライトで読みやすい。最終話がメタ的な構造になっていてそんな複雑なトリックではないのに読んでいて不思議な感覚になるのが楽しかった。お馴染みのキャラが登場するファンサービスも実は壮大なトリック…?