藤石波矢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
公明正大を絵に描いたような美人探偵と彼女に惚れ込んだ青年助手の物語。2人が出会ってから12年の間に捜査した4つの事件を電話越しに振り返るという構成から「信頼できない語り手」のにおいがぷんぷんとするがそこを織り込み済みでも楽しめること請け合い。事件の語りの合間に小出しされる情報や2人の会話が電話越しであるところからなんとなく終盤の展開は読めたけれども、冷徹な狂気の先の「必要な殺人」というタイトル回収が鮮やか。
惜しむらくは探偵が真犯人に疑いをもった契機がそこであるならば、その疑念を温存しておくのは人物造形として違和感があるかなぁと。
初見の作家たっただけれども、世情を反映したアウトライン含めてと -
ネタバレ 購入済み
今読むと
「〇本テレビ連続ドラマ化記念」って、今読むと「どれだけ改変されちゃったんだろう」って気分になる。
けど、7年前のドラマだった。
脅迫される主人公だが、当人はまだ痛い目に遭っていないので仲間を増やしてどうにかしたい……のが、ドラマだとどんな改変されたんだろう。
そっちが気になってしまう。 -
購入済み
ヒロインは正義の味方
テンポの良い会話体中心の文体でスラスラと読み進めることができるミステリーである。。とは言うもののストーリー設定にはいかにも作ったような というやや無理な設定があるのは残念である。それでも全体としてはよくまとまっていると思う。