【感想・ネタバレ】美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

「今夜、すべてが終わるはずだった」 高校生の頃に出会った美しい探偵・刀根美聖(とねみさと)。彼女に魅せられ、助手として支えた十二年。すべてが解決したかに思われた今夜、俺は彼女と、長い長い電話をする――ふたりで追った四つの事件を辿りながら。追想の僅かな綻びに、優秀な探偵が気付かないはずがない……。その電話が終わるとき、すべての光景が反転する。驚愕の大どんでん返しミステリ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

本一冊まるごと全部、かかってきた電話に出てから通話が終わるまでのお話しなんです
電話をかけてきたのは、刀根美聖という美しい探偵。電話がかかってきたのは、その助手であり高校の後輩である田坂。
2人は12年に渡りある人物をマークしていました。その人物が焼死体で見つかる
それは自殺なのか?
12年の間に起きた4つの事件をもう一度最初から振り返ってみないか、と探偵が電話をかけてきたところから始まる物語。長い長い電話が終わるとき。真実が見えてきました。
すべて会話なので時系列がちょっとわかりづらいところもありましたが、後半伏線が回収されて… 読書垢さんお勧めの本ですが、いやぁ、まさかこうなるとは!!!
思わぬところに伏線が張り巡らされていて…
面白かったです!
いや、ちょっといろいろやばすぎ

部屋の中の象という慣用句を知っているか?という場面があって。
だれもが認識しているのに、だれも触れない問題のことなんだそうですけど
これはあるあるだなーと思いました。
みんながおかしいと思っているのに、みんなあえて知らん顔してること、ありますよね

あと、人の記憶について
人の記憶はあいまいで、単純化も美化もする
っていうところも
すごく納得しました。
そのときの本当の気持ちは、時間と共にどんどん美化されて
思い出してもその時の気持ちとは変わってしまっている…
人間は自分中心だから
自分は悪くないって思ってしまうし
美しい思い出にしたい願望から事実を捻じ曲げて記憶してしまう…
とても深いところに感動した物語でした。
内容はちょっとね
えーそりゃあんまりな…ってところもあったのですけど

0
2026年04月05日

Posted by ブクログ

読み返してみれば「嘘」や「当時の心境」を匂わせる表現が散りばめられていて伏線回収的な気持ちになる。
結末を知って読むと意味が変わる一文もあり秀逸。

0
2026年03月15日

Posted by ブクログ

一気に半分くらい読み、忙しくなりしばらく読めていませんでしたが、やっと読み終わりました。

電話をずっとしながら過去の事件を振り返る話。
一つ一つの話が面白く、事件の内容も一応納得の解決。ただ田坂の語り、動きはずっと違和感。なにかを読者に伝えようとしているのは明白。

大どんでん返しかは分かりませんが、伏線回収は綺麗で、どちらのキャラクターも魅力的。最後の終わり方も好きでした。

概要を読んだ時はルビンの壺が割れたを彷彿とさせ、流れ的には似たようなものがありました。
面白かったーー。

読み終わるとタイトルに感動する作品ってありますよね。

0
2025年12月10日

Posted by ブクログ

美しき探偵と、その探偵に惚れ込んだ青年助手。
凛として折れない花のような先輩。正しいことはどこまでも正しいものとして貫き通す姿。悪を悪として捌こうと必死に追いかける姿勢。すべてが青年にとって美しく見えすぎてしまった結果…。
先輩を傷つけること、その花を折ることで自分がその人にとって忘れられない存在になることを願っていたのかもしれない。

0
2025年12月02日

Posted by ブクログ

探偵とその助手の電話で展開する物語です。長い電話で十数年の間のいくつかの事件を順に振り返っていきます。長い長い電話の行き着く先は読み進めるうちに徐々に察することができます。会話をしている2人が対面ではなく電話越しであるという状況が、なんとも言えない緊張感と切なさを醸し出しています。文章のテンポもいいし、これはよくできたミステリーです。

0
2026年04月01日

Posted by ブクログ

語り口調の小説は苦手だったけど
読み終わった後のきっつさったらありゃしねぇ
表紙の美しさに手を取ったことを後悔してる
最高だった

0
2026年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この物語は、探偵・刀根美聖(とね みさと)と助手の田坂が、二人で解決してきた過去四つの事件を振り返る「思い出話」を軸に進んでいくストーリーだ。

ある日、刀根は助手として12年間ともに過ごしてきた田坂に電話をかけ、「これまで対峙してきた4つの事件を整理したい」と切り出す。

語り手は田坂で、2人が初めて出会った12年前から現在に至るまでを、時系列順に思い出しながら事件を振り返っていく。

そのため、物語の中で新たな事件が進行しているわけではない。

探偵と助手が過去を回想する様子を、第三者の立場で聞いているような構成が新鮮で面白い。

さらに印象的なのが、12年も前の出来事にもかかわらず、田坂の記憶が異様なほど詳細なことだ。

一言一句まで正確に語られる違和感が、物語の奥に不穏さを滲ませていく。

よくこんな細かいところまで覚えとんな!

4つの事件はいずれも、ラスボス的存在である明松に繋がっており、それぞれ犯人は捕まり解決している。

しかし、最終章で物語は一気に反転する。

これまで過去から現在へと語られてきた出来事を、刀根が「本当は違うんだろう?」と現在から過去へ遡り、真実を暴いていくのだ。

明かされる真相は衝撃的だった。

4つの事件すべての真犯人は、助手として刀根を支えてきた田坂自身だったのである。

思わずページを戻して確認してしまった。

巧妙に隠蔽された真実に、刀根も気づきながら証拠を掴めず疑念のまま留まっていた。

すべては12年前、田坂が刀根と出会い、恋に落ちたことから始まっていた。

田坂は理想の探偵像を刀根に重ね、完璧な探偵に仕立て上げるため、裏で殺人を重ねていたのだ。

あの電話は思い出話ではなく、田坂を追い詰めるためだった。

電話を続けながら刀根は自宅へ戻り、目の前にいる田坂に、通話越しで自首を促す。

すべてを読み終えて気づく。

この本の表紙に描かれた景色は、追い詰められた田坂が、自ら命を絶つ直前に目にした最後の光景だったんだ。

そう思うと、12年間支えてくれた田坂が自分のために殺人を犯し、目の前で自害されてしまう刀根が可哀想でならない。

0
2026年01月08日

Posted by ブクログ

帯に惹かれて、まったくの事前情報なしに購入し読んだが、期待以上だった。
「大」どんでん返し、という程ではないが、最後に丁寧に伏線が回収されていく様は美しい。

特に、結末が個人的には好みだった。

0
2025年12月07日

Posted by ブクログ

想像を超えるような展開で、最後は一気に読んだ。1度読んでネタバレをした状態で、もう一度読みたいと思った作品だった。

0
2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分からないので一応ネタバレ判定しました。

表紙と帯に惹かれて購入しました。
帯に「どんでん返し」「伏線」「反転」などネタバレじゃないか?書きすぎではないか?と思いながら読み始めました。
色々と考えながら、伏線について疑いながら読み進めましたがクライマックスには驚きの連続でした…。最後の1行まで贅沢な作品で、自分的には余韻を残しながらも綺麗な終わり方だと思いました。

初めて出会った作者様でしたが言葉選びがどれも好きで、また別の作品も読んでみたいと思いました。

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

さらっと読めた。
意外性を求めたらそこまでの驚きは無いのかもしれないけど、読みやすく綺麗にまとまった作品だった。

映画化したと仮定して、探偵の刀根は芸能人で誰が合ってるかなぁとか考えて読んでました笑

0
2026年04月10日

Posted by ブクログ

高校生の時に出会った美しい探偵・刀根美聖。彼女に魅せられ、助手として支えた十二年間。
全てが解決したかに思われた今夜、俺は彼女と長い長い電話をする。


探偵と探偵助手が、二人で追った四つの事件を電話で振り返る話です。全編が電話越しのミステリになっていて、物語のはじめから終わりまで、ずっと電話で繋がっており、会話と回想で構成されています。
ユニークな作りで面白い。ですが、オチはミステリを読み慣れている人だと想像がつきやすいかも。

すごーく綺麗に表現すれば、ある探偵助手の、十二年間に及ぶ献身と恋の物語。
真実もそんな美しいものだったら良かったんですけどね。

0
2026年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

電話で過去を振り返りながら進む
というのを今まで読んだことがなかったので新しいスタイルに感じました

もしかしてこんなおち?
と予想する人は多いのかもしれませんが
最後の最後の終わり方は衝撃的でした
私は納得の終わり方と言いますか

終わり方が美しい
と皆さんがレビューに書かれているのがしっくりくるような、、、
来ないような、、、笑

ぴったりのいい表現が浮かびませんが

私は好きでした

0
2026年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじや帯の「大どんでん返し」から大まかな予想はついていたので、やはり。という感じ。
分かってはいたのに、後味が悪い…。

0
2025年12月11日

Posted by ブクログ

全編、美しい探偵刀根ミサトと、「助手」の田坂との2人の電話の会話。2人が出会った12年間の中で起きた事件を振り返っていくのだが…

一気読みでした!まあいろいろと怪しいとは思っていたけど。イヤミス的な感じなのに、すごく耽美的でした。

0
2025年12月02日

Posted by ブクログ

公明正大を絵に描いたような美人探偵と彼女に惚れ込んだ青年助手の物語。2人が出会ってから12年の間に捜査した4つの事件を電話越しに振り返るという構成から「信頼できない語り手」のにおいがぷんぷんとするがそこを織り込み済みでも楽しめること請け合い。事件の語りの合間に小出しされる情報や2人の会話が電話越しであるところからなんとなく終盤の展開は読めたけれども、冷徹な狂気の先の「必要な殺人」というタイトル回収が鮮やか。
惜しむらくは探偵が真犯人に疑いをもった契機がそこであるならば、その疑念を温存しておくのは人物造形として違和感があるかなぁと。
初見の作家たっただけれども、世情を反映したアウトライン含めてとても好みで他の作品も手を出していきたい。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

重厚な話かと言ったら重厚なミステリさは感じませんでした。
ただ新しいのが電話をしながら過去を振り返りつつ今の事件にも踏み込んでいくというスタイルでした。
電話の中だから想像しにくいのかなと思いましたがそんなことはありませんでした。
ただ、内容が少し薄い気がしたのでこちらの評価です。

0
2025年11月08日

「男性向けライトノベル」ランキング