藤石波矢のレビュー一覧

  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    タイトルと表紙イラストに惹かれて…

    長い長い電話… 
    雨…
    ずっとノイズがあるような不穏な世界観
    私は好きでした、この作品

    映像化されるのなら 
    この作品の重要人物・明松洋二は堺雅人さんがいいなぁ

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    2026年05月11日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    本一冊まるごと全部、かかってきた電話に出てから通話が終わるまでのお話しなんです
    電話をかけてきたのは、刀根美聖という美しい探偵。電話がかかってきたのは、その助手であり高校の後輩である田坂。
    2人は12年に渡りある人物をマークしていました。その人物が焼死体で見つかる
    それは自殺なのか?
    12年の間に起きた4つの事件をもう一度最初から振り返ってみないか、と探偵が電話をかけてきたところから始まる物語。長い長い電話が終わるとき。真実が見えてきました。
    すべて会話なので時系列がちょっとわかりづらいところもありましたが、後半伏線が回収されて… 読書垢さんお勧めの本ですが、いやぁ、まさかこうなるとは!!!
    思わぬところに伏線が張り巡らされていて…
    面白かったです!
    いや、ちょっといろいろやばすぎ

    部屋の中の象という慣用句を知っているか?という場面があって。
    だれもが認識しているのに、だれも触れない問題のことなんだそうですけど
    これはあるあるだなーと思いました。
    みんながおかしいと思っているのに、みんなあえて知らん顔してること、ありますよね

    あと、人の記憶について
    人の記憶はあいまいで、単純化も美化もする
    っていうところも
    すごく納得しました。
    そのときの本当の気持ちは、時間と共にどんどん美化されて
    思い出してもその時の気持ちとは変わってしまっている…
    人間は自分中心だから
    自分は悪くないって思ってしまうし
    美しい思い出にしたい願望から事実を捻じ曲げて記憶してしまう…
    とても深いところに感動した物語でした。
    内容はちょっとね
    えーそりゃあんまりな…ってところもあったのですけど

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    2026年04月05日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    読み返してみれば「嘘」や「当時の心境」を匂わせる表現が散りばめられていて伏線回収的な気持ちになる。
    結末を知って読むと意味が変わる一文もあり秀逸。

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    2026年03月15日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    サクサク読めて面白かった〜!
    2人の作者が交互に、夫側と妻側を書いているらしいが、繋がりも自然で良い。
    誤解がいつ解けるのかとヒヤヒヤして読んだが、最後さらに実は黒幕がいるというオチまで込みで面白かった。
    いや、殺し合う前にしっかり2人で話し合えよ!!とは終始思ったけど笑

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    2026年01月11日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    一気に半分くらい読み、忙しくなりしばらく読めていませんでしたが、やっと読み終わりました。

    電話をずっとしながら過去の事件を振り返る話。
    一つ一つの話が面白く、事件の内容も一応納得の解決。ただ田坂の語り、動きはずっと違和感。なにかを読者に伝えようとしているのは明白。

    大どんでん返しかは分かりませんが、伏線回収は綺麗で、どちらのキャラクターも魅力的。最後の終わり方も好きでした。

    概要を読んだ時はルビンの壺が割れたを彷彿とさせ、流れ的には似たようなものがありました。
    面白かったーー。

    読み終わるとタイトルに感動する作品ってありますよね。

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    2025年12月10日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    美しき探偵と、その探偵に惚れ込んだ青年助手。
    凛として折れない花のような先輩。正しいことはどこまでも正しいものとして貫き通す姿。悪を悪として捌こうと必死に追いかける姿勢。すべてが青年にとって美しく見えすぎてしまった結果…。
    先輩を傷つけること、その花を折ることで自分がその人にとって忘れられない存在になることを願っていたのかもしれない。

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    2025年12月02日
  • 時は止まったふりをして(新潮文庫nex)

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    ただひたすらに淡く、切なく、儚い。
    どこか懐かしいすれ違う青春の感情が、心を擽る。そして、どこか覚えた嫌な予感が、鮮明さを増して虚無感を増長させる。
    でも、まるで思い出したくない記憶を思い出すかのように、頁をめくる手は止まらない。
    残された一縷のバトンが実を結んだ時、そこに見る微かな救いと希望によって、得難く淡く、切なく、儚い感傷に浸る。そんな作品でした。

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    2025年06月22日
  • #チャンネル登録してください(新潮文庫nex)

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    隠れた名作。これはその名がふさわしい作品だと思う。埋もれすぎている。絶対読んで欲しい。
    人間の醜さとか、悩みとか、黒い部分が重たくなりすぎずに描かれている。それでもちゃんと希望の持てる展開になっていて、本当に続編が欲しい。
    こんなにヒットしていないのがありえない。ぜひ読んで欲しい1作。

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    2024年06月14日
  • 今からあなたを脅迫します 透明な殺人者

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    シリーズ2作目、新たなキャラクター登場。
    序幕からエンディングまでいろんな人が登場するのですが全て繋がっている。構成が非常に良く考えられていて仲々おもしろかった。
    内容が重くなく非常に読みやすいのでほぼ一気読みです。3作目も楽しみです。

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    2024年03月28日
  • 昨夜は殺れたかも

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    互いを殺しあっているぶん視点が変わるごとに回避の仕方で盛り上がりがあり、次どのように回避するのか、どのような仕掛けが待ち受けているのかドキドキ感が味わえた。

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    2023年12月23日
  • 昨夜は殺れたかも

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    仲睦まじい夫婦の光弘と咲奈は、ある日お互いの裏切りを知ってしまう。さらに双方ともが自らの秘密を知られたと思ったことから、愛情は殺意に変わった。表面上は仲の良い夫婦のふりをしながら、お互いの殺害を企てる二人。いったいどうなってしまうのか。コミカルだけれど、ハラハラドキドキが止まらないサスペンスミステリです。
    とんでもない話なんですよねえ。殺害計画があまりに緻密で狡猾で、なのに読み口がとってもコミカル。いやいや、そんな軽い気持ちでそんな大それたことを? そしてそんなにとんでもない罠を仕掛けられたにもかかわらず、知恵を絞って回避してしまうのもまた凄いのです。しかもなかなか正面からぶちまけることなく、あくまでも仲良し夫婦を装いながら……この二人、メンタルが強すぎます。結局のところとっても似たもの夫婦で仲がいいんじゃないのか?
    さて、最終的に勝つのはどちらなのか。物語の結末自体は予想していたものの、しかしそんな罠が仕組まれていただなんて。最後まで気の抜けない展開です。

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    2023年09月17日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    男女の作家がそれぞれ男性パート、女性パートをリレー方式で書いた合作とのこと。互いに相手作家に相手キャラを殺害するトリックを仕掛けて渡し、それをクリアして返す、という作業を繰り返して完成させたそうです。ミステリというよりはコメディタッチな作品でした。
    誤解が解けたとはいえ、本気で殺そうとした相手を「知らなかった一面を見られて良かった」などと言ってハッピーエンドにするのは無理があるような気が。まあ面白くて星5なんですが。
    「出発もさせない気か」は名言。

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    2023年01月07日
  • ネメシス5

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    このシリーズ読みやすくて面白いです。
    アンナちゃんのお父さんの事件の真相に近づいているようで続きが気になります。

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    2022年01月29日
  • 小説 滑走路

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    ネタバレ

    登場人物の名前をうまく使って
    それぞれの視点から物語が進んでいたことが最後に近づくにつれわかりすごく面白かった。
    また現代の社会問題に触れる部分もあって興味深い作品だった。映画を観たくなった。

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    2021年09月11日
  • ネメシス2

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    第1巻との作者の違いに違和感は感じられず、キャラの肉付けが増えたなという印象。テーマも第1巻とは異なっているけれど、これはこれで味がある。この先どんな展開になるのか楽しみ。次、3巻行ってみよう。一点気になること。スマホの通話履歴って端末から消去してもサーバー側に残っているのでは?と思った次第。

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    2021年09月05日
  • ネメシス5

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    ネタバレ

     スピンオフの神田凪沙の過去の事件が凄く切なかった。凪沙にとっては遊佐は最後まで戦友だったけど、遊佐にとっては戦友であり想い人だったんだと解ったのがじんわりきました。

     本編のトリックには驚きました。まさかここまで大掛かりなトリックを仕掛けるとは。シリーズの中でお気に入りのトリックでした。

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    2021年08月22日
  • 小説 滑走路

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    2021年6冊目。

    映画『滑走路』を先に観賞。

    いじめられていた幼なじみの祐翔の代わりに苛烈ないじめを受ける隼介、
    厚生労働省の官僚として激務をこなし、眠れぬ夜を過ごす鷹野、
    高校の美術教員の夫と暮らす切り絵作家の翠。
    三者三様の物語の交わりが明らかになったときの驚き。
    『歌集 滑走路』から、こんな、つらく、でも、少しだけ希望の見える作品が仕上がるとは。

    優しい人が報われる、生きていける世界でありますように。

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    2021年02月11日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    仲の良い夫婦であるふたり。しかし、ある時お互いの裏の顔に気づき、お互いに殺害計画を企てる…。
    何とも微笑ましい殺害計画の数々!偶然も味方するほど絶妙な回避の連続。そして、修羅場を乗り越えた夫婦の殺し愛は最高潮を迎える…!
    ふたりの著者が夫婦それぞれの役に分かれて投げ合う競作のスタイルも味が出てて面白い。

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    2020年02月06日
  • 今からあなたを脅迫します

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    見出しから面白そうだと思って読んでみたら、
    やっぱり面白かった。
    伏線?があって先が気になってどんどんぺーじが進んだ。非日常的な内容で面白かった。
    間を置かず第2弾を読み始めてしまうくらいには面白かった。

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    2018年01月30日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    共著とはいえ、あの辻堂さんがこれほどラブコメ色の強い作品を書かれるとは驚きました。

    物語の主人公は、仲良し夫婦の二人。
    しかし、実は互いに隠し事があります。
    しかも、それがバレてしまい、相手に嫌がらせや報復を受けていると思い込みます。
    やがて、夫婦は表向きはいつも通りのラブラブを装いながら、殺し合いにまで発展していくです。

    「バレて殺されるくらいなら、先に殺してしまおう」と、お互いが計画を立てるようになるのです。
    しかし、何を試みても一向に上手くいきません。
    相手の殺意に感づきながらも警戒し、平静を装って暮らす日々。
    相手の腹を探り、計画を読み合う様子がユーモラスに描かれ、殺伐としたシリアスなテーマでありながらシュールな笑いへと昇華されていて、軽妙でとても読みやすかったです。

    最初は、「少し懲らしめてやろう」という程度の報復から始まった計画が、次第にエスカレートし、やがて派手な殺害計画へと変貌していく展開も見ごたえがあります。

    あとがきを読んで納得しましたが、本作はお二人の関係性と強い信頼があってこそ成立した物語なのだと分かります。
    物語は夫視点と妻視点が交互に切り替わり進行しますが、夫側の計画を藤石さん、妻側を辻堂さんが執筆されたとのこと。
    あの手この手で相手を殺す計画を立て、実行に移そうとした直後に視点が交代し、「どう危機を回避するか」を相手に委ねたそうです。
    そして、上手く危機から脱すると、今度は返し刀で相手を追い詰めて……という「殺し合い」を繰り返す、リレー形式による連歌のような仕掛けになっています。

    言ってしまえば破天荒なストーリーですし、ここまで殺伐とした夫婦関係を思うと現実離れした結末かもしれませんが、それも「ラブコメ」というジャンルに徹しているからこそでしょう。

    もちろんミステリとしてのサスペンスフルな展開やハラハラ感、鮮やかな伏線回収も備わっています。
    「そんな馬鹿な!」という野暮なツッコミは横に置き、上質なミステリ風味のラブコメとして飛び込めば、間違いなく楽しめる傑作です。

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    2026年08月31日