藤石波矢のレビュー一覧

  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    一気に半分くらい読み、忙しくなりしばらく読めていませんでしたが、やっと読み終わりました。

    電話をずっとしながら過去の事件を振り返る話。
    一つ一つの話が面白く、事件の内容も一応納得の解決。ただ田坂の語り、動きはずっと違和感。なにかを読者に伝えようとしているのは明白。

    大どんでん返しかは分かりませんが、伏線回収は綺麗で、どちらのキャラクターも魅力的。最後の終わり方も好きでした。

    概要を読んだ時はルビンの壺が割れたを彷彿とさせ、流れ的には似たようなものがありました。
    面白かったーー。

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    2025年12月10日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    美しき探偵と、その探偵に惚れ込んだ青年助手。
    凛として折れない花のような先輩。正しいことはどこまでも正しいものとして貫き通す姿。悪を悪として捌こうと必死に追いかける姿勢。すべてが青年にとって美しく見えすぎてしまった結果…。
    先輩を傷つけること、その花を折ることで自分がその人にとって忘れられない存在になることを願っていたのかもしれない。

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    2025年12月02日
  • 時は止まったふりをして(新潮文庫nex)

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    ただひたすらに淡く、切なく、儚い。
    どこか懐かしいすれ違う青春の感情が、心を擽る。そして、どこか覚えた嫌な予感が、鮮明さを増して虚無感を増長させる。
    でも、まるで思い出したくない記憶を思い出すかのように、頁をめくる手は止まらない。
    残された一縷のバトンが実を結んだ時、そこに見る微かな救いと希望によって、得難く淡く、切なく、儚い感傷に浸る。そんな作品でした。

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    2025年06月22日
  • #チャンネル登録してください(新潮文庫nex)

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    隠れた名作。これはその名がふさわしい作品だと思う。埋もれすぎている。絶対読んで欲しい。
    人間の醜さとか、悩みとか、黒い部分が重たくなりすぎずに描かれている。それでもちゃんと希望の持てる展開になっていて、本当に続編が欲しい。
    こんなにヒットしていないのがありえない。ぜひ読んで欲しい1作。

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    2024年06月14日
  • 今からあなたを脅迫します 透明な殺人者

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    シリーズ2作目、新たなキャラクター登場。
    序幕からエンディングまでいろんな人が登場するのですが全て繋がっている。構成が非常に良く考えられていて仲々おもしろかった。
    内容が重くなく非常に読みやすいのでほぼ一気読みです。3作目も楽しみです。

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    2024年03月28日
  • 昨夜は殺れたかも

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    互いを殺しあっているぶん視点が変わるごとに回避の仕方で盛り上がりがあり、次どのように回避するのか、どのような仕掛けが待ち受けているのかドキドキ感が味わえた。

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    2023年12月23日
  • 昨夜は殺れたかも

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    仲睦まじい夫婦の光弘と咲奈は、ある日お互いの裏切りを知ってしまう。さらに双方ともが自らの秘密を知られたと思ったことから、愛情は殺意に変わった。表面上は仲の良い夫婦のふりをしながら、お互いの殺害を企てる二人。いったいどうなってしまうのか。コミカルだけれど、ハラハラドキドキが止まらないサスペンスミステリです。
    とんでもない話なんですよねえ。殺害計画があまりに緻密で狡猾で、なのに読み口がとってもコミカル。いやいや、そんな軽い気持ちでそんな大それたことを? そしてそんなにとんでもない罠を仕掛けられたにもかかわらず、知恵を絞って回避してしまうのもまた凄いのです。しかもなかなか正面からぶちまけることなく、

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    2023年09月17日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    男女の作家がそれぞれ男性パート、女性パートをリレー方式で書いた合作とのこと。互いに相手作家に相手キャラを殺害するトリックを仕掛けて渡し、それをクリアして返す、という作業を繰り返して完成させたそうです。ミステリというよりはコメディタッチな作品でした。
    誤解が解けたとはいえ、本気で殺そうとした相手を「知らなかった一面を見られて良かった」などと言ってハッピーエンドにするのは無理があるような気が。まあ面白くて星5なんですが。
    「出発もさせない気か」は名言。

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    2023年01月07日
  • ネメシス5

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    このシリーズ読みやすくて面白いです。
    アンナちゃんのお父さんの事件の真相に近づいているようで続きが気になります。

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    2022年01月29日
  • 小説 滑走路

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    ネタバレ

    登場人物の名前をうまく使って
    それぞれの視点から物語が進んでいたことが最後に近づくにつれわかりすごく面白かった。
    また現代の社会問題に触れる部分もあって興味深い作品だった。映画を観たくなった。

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    2021年09月11日
  • ネメシス2

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    第1巻との作者の違いに違和感は感じられず、キャラの肉付けが増えたなという印象。テーマも第1巻とは異なっているけれど、これはこれで味がある。この先どんな展開になるのか楽しみ。次、3巻行ってみよう。一点気になること。スマホの通話履歴って端末から消去してもサーバー側に残っているのでは?と思った次第。

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    2021年09月05日
  • ネメシス5

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    ネタバレ

     スピンオフの神田凪沙の過去の事件が凄く切なかった。凪沙にとっては遊佐は最後まで戦友だったけど、遊佐にとっては戦友であり想い人だったんだと解ったのがじんわりきました。

     本編のトリックには驚きました。まさかここまで大掛かりなトリックを仕掛けるとは。シリーズの中でお気に入りのトリックでした。

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    2021年08月22日
  • 小説 滑走路

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    2021年6冊目。

    映画『滑走路』を先に観賞。

    いじめられていた幼なじみの祐翔の代わりに苛烈ないじめを受ける隼介、
    厚生労働省の官僚として激務をこなし、眠れぬ夜を過ごす鷹野、
    高校の美術教員の夫と暮らす切り絵作家の翠。
    三者三様の物語の交わりが明らかになったときの驚き。
    『歌集 滑走路』から、こんな、つらく、でも、少しだけ希望の見える作品が仕上がるとは。

    優しい人が報われる、生きていける世界でありますように。

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    2021年02月11日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    仲の良い夫婦であるふたり。しかし、ある時お互いの裏の顔に気づき、お互いに殺害計画を企てる…。
    何とも微笑ましい殺害計画の数々!偶然も味方するほど絶妙な回避の連続。そして、修羅場を乗り越えた夫婦の殺し愛は最高潮を迎える…!
    ふたりの著者が夫婦それぞれの役に分かれて投げ合う競作のスタイルも味が出てて面白い。

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    2020年02月06日
  • 今からあなたを脅迫します

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    見出しから面白そうだと思って読んでみたら、
    やっぱり面白かった。
    伏線?があって先が気になってどんどんぺーじが進んだ。非日常的な内容で面白かった。
    間を置かず第2弾を読み始めてしまうくらいには面白かった。

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    2018年01月30日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    帯に惹かれて、まったくの事前情報なしに購入し読んだが、期待以上だった。
    「大」どんでん返し、という程ではないが、最後に丁寧に伏線が回収されていく様は美しい。

    特に、結末が個人的には好みだった。

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    2025年12月07日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    想像を超えるような展開で、最後は一気に読んだ。1度読んでネタバレをした状態で、もう一度読みたいと思った作品だった。

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    2025年11月25日
  • 美しい探偵に必要な殺人(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    分からないので一応ネタバレ判定しました。

    表紙と帯に惹かれて購入しました。
    帯に「どんでん返し」「伏線」「反転」などネタバレじゃないか?書きすぎではないか?と思いながら読み始めました。
    色々と考えながら、伏線について疑いながら読み進めましたがクライマックスには驚きの連続でした…。最後の1行まで贅沢な作品で、自分的には余韻を残しながらも綺麗な終わり方だと思いました。

    初めて出会った作者様でしたが言葉選びがどれも好きで、また別の作品も読んでみたいと思いました。

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    2025年11月15日
  • ネメシス2

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    ネメシスⅡ 。
    藤石波矢さん、ライトな作品が多い作家さんの
    ようで大変読みやすかったです。ドラマにあるあるの展開。

    今回から登場した、道具屋の星くんがいい味でした。やっぱり探偵には、ギミック詰まったアイテム欠かせませんね。その瞬間エンタメになっちゃうですが、これはこれで。コナンのアガサ博士的なやつでございます。

    その星くんの
    『道具屋・星憲章の予定外の一日』のお話が
    予想外に面白かったですね。ほぼ短編でしたが
    伊坂幸太郎のような読み心地でした。

    さあ、次、次!

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    2025年11月15日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ラブコメ的サスペンス小説!

    夫 藤堂光弘と妻 咲奈の隠し事からお互いを憎み、殺害計画を練って実行するのだが…。

    この小説は藤石波矢さんと辻堂ゆめさんの共作なのだ。藤石波矢さんが光弘、辻堂ゆめさんが咲奈という風に殺害計画を仕掛けては回避策を考えるといったやり取りを繰り返し完成した小説なのです。全く共作とは思えない、全く違和感のない仕上がりになっているので楽しめる作品です。
    この1作品だけでは惜しい、ベストな共作者だと思います。もし次があるなら必ず読みます。

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    2025年11月04日