【感想・ネタバレ】時は止まったふりをして(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

高校の文化祭、一緒に見た夕焼け、秘密の写真……。私が見つめる大好きな人は、いつも別の人を見ていた。十二年の歳月を経て、同窓会で再会した彼のもとに、届くはずのないフイルムが届いた。「ねえ知葉くん、いつかまた話せたら、私のこと好きだったのか、教えてほしい」――秘密を抱えたまま大人になった私たちの、止まっていた時がいま動き出す。温かい涙が零れる青春恋愛ミステリ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ただひたすらに淡く、切なく、儚い。
どこか懐かしいすれ違う青春の感情が、心を擽る。そして、どこか覚えた嫌な予感が、鮮明さを増して虚無感を増長させる。
でも、まるで思い出したくない記憶を思い出すかのように、頁をめくる手は止まらない。
残された一縷のバトンが実を結んだ時、そこに見る微かな救いと希望によって、得難く淡く、切なく、儚い感傷に浸る。そんな作品でした。

0
2025年06月22日

Posted by ブクログ

現在の話を小牧さん、高校時代の話を知葉君の視点から語った物語

知葉君がいい人で、でもなんか不穏な空気感が漂っている。悪いことが起こりませんようにと祈りながら読んだ。
知葉君は過去も現在も報われなさすぎで悲しい。

0
2023年12月06日

Posted by ブクログ

序盤から続く不穏な緊張感にあてられてなかなか読み進めるのに苦労したけれど、最後まで読み終えてみればさわやかな読後感を味わえました。
作中と同時代に青春期を過ごしたこともあって、話の随所で出てくるおかず(たとえばミクシィなど)が自分の記憶にリンクしたのも良かったかなあ。

0
2019年01月11日

「男性向けライトノベル」ランキング