小島正樹のレビュー一覧
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海老原シリーズ。父を亡くし、過去の母の死にも疑念を持った青年が訪れた両親の故郷。誰もが何かを隠し忌避するような空気の中で起こった事件。完全な密室で起こったその事件は自殺と思われたものの、さらに起こる密室殺人。この事件の犯人は、そして動機は何なのか。どこまでも予想できないミステリです。
こういう鬱々とした因縁話は大好きだし、密室ももちろん。死体消失の謎だけは解けたので得意になって読み進みましたが。そのほかはまんまとミスリードにやられていました。騙された!!! この真相は予測できませんよ。
どうしようもない悲劇の物語で、それこそあんな村に行かなければ、とは思わないでもないけれど。ずっと知らずにいる -
Posted by ブクログ
ネタバレ同著者の海老原シリーズ前作、『十三回忌』では
「このトリックは現実では不可能だろう」
「海老原浩一のキャラが薄く、脇役っぽい」
といった批判のコメントをよく見かけた。
しかしこの作品では、現実味のあるアリバイトリック、物理トリックを用いている。それでいて提示される謎の奇怪さは相変わらずトップレベルであり、どんどん引き込まれていく。
そして例えば斜視を用いたトリックだったらコスモス、包帯密室トリックだったらマネキン、などなど大きな謎に付随する小さな謎も相変わらず上手い。
"髪の毛を飲む"という行為や名前に込められた意味にもとても驚いた。
そして名探偵海老原浩一のキャラクタ -
Posted by ブクログ
仮面のトリック...ブランコ...そして串刺し...
トリックは"バカミス"に近いが、面白いは面白い。
そして例えばコウモリや酒、木の表皮、切られた唇、落ちている焦げた綿などなど、主となるトリックを行うと起こってしまう小さな謎も良かった。
小島さんは島田さんとの共作がデビュー作なわけだし、当然島田さんのことは意識しているだろう。
トリックの突飛さという点では共通しているが、突飛であろうとも納得できてしまう"筆力"が小島さんにはまだないなと感じた。
あと探偵の海老原の脇役感が否めない...
既に手元に「扼殺のロンド」「祟り火の一族」もあるのでそちらは進 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「やりすぎ」でしたか、そんなキャッチフレーズのついてしまった作家さんなので、ちょっと構えて読みましたが、物語自体は最後までシリアスに進行しました。
トリックは想定外だろうから、自ら推理するのはやめて、成り行きを見守る感じで読みました。
会実を疑わせる描写が多すぎて気になったところ以外は、概ね楽しめました。
とても堅実なミステリで、好感を持ちました。
いわば偶然の産物での高山病死とか、島田荘司っぽかったです。
臓物をとっぱらった動機も説得力あったし、なかなか読ませる作品でした。
ちょっと、会実の右手を切断、とかは意味不明でしたが。
全然かばえないところまで来ちゃってるよね、とっくに。
まぁ、