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海老原シリーズ。父を亡くし、過去の母の死にも疑念を持った青年が訪れた両親の故郷。誰もが何かを隠し忌避するような空気の中で起こった事件。完全な密室で起こったその事件は自殺と思われたものの、さらに起こる密室殺人。この事件の犯人は、そして動機は何なのか。どこまでも予想できないミステリです。
こういう鬱々とした因縁話は大好きだし、密室ももちろん。死体消失の謎だけは解けたので得意になって読み進みましたが。そのほかはまんまとミスリードにやられていました。騙された!!! この真相は予測できませんよ。
どうしようもない悲劇の物語で、それこそあんな村に行かなければ、とは思わないでもないけれど。ずっと知らずにいるのも残酷なことだったのでしょうね。そんな優しさも感じられるラストに救われます。
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飛渡優哉が父が死の間際に発した言葉に触発されて、自分の生まれた町に隠されたおどろおどろしい過去を探る物語だが、登場人物が多彩で楽しめた.警察にもコネのある探偵の海老原浩一、タイミングよく情報提供をしてくれた甲本タネ、重い口を開いてくれた谷口六郎.海老原の推理が炸裂する場面は、読んでいてゾクゾクする感じだった.風呂敷から能代喜和子殺害のカラクリを解明する所が秀逸だった.神社で優哉の伯父文雄が殺害され、犯人の推理が展開されるが、意外な人物の登場は本書のハイライトだろう.面白かった.
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09月-20。3.0点。
探偵海老原シリーズ。
大学生の主人公。生まれ育った村を父と逃げるように出てきた。父が病死し、自分のルーツを探りに村に行くが、村民たちが口を閉ざし。。。
大がかりな謎解きでは無かったが、いつものドロドロ感は健在。終盤の真相には結構ビックリした。
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海老原浩一シリーズ。
父の死に際の言葉から、母は殺されたのではないかと思った優哉は父の故郷を訪れる。名乗ると村人たちから拒否反応を示されたことに困惑し、海老原に相談して二人で再び村を訪れたが、そこで母が亡くなったとされる工房の関係者の死を知ることに‥
因習の村のドロドロした人間関係でもやはりトリックは豪快。見立ては犯人のやりすぎに思えるし、色々と無茶なところはあるが面白かった。
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例によって豪快過ぎる密室トリックには笑ってしまう。いろいろ無茶過ぎる話なのだけれど、それを説得的に描くための伏線の細やかさには感動する。それでも無茶だけど。