小島正樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
動機も殺害方法もわからないまま連続殺人は続いていく。
一族の中で次々と殺人が起これば、当然生き残った者の中に犯人がいると見当がつく。
犯人役を用意周到にあらかじめ決めていた犯人の凍てついた心理が怖ろしい。
まるで2時間ドラマの脚本を読んでいるようだった。
意外な人物が犯人…というのはミステリーによくある筋書きだけれど、いつ、どうやって犯行に及んだのか。
それを考えると、犯人に目星はついていたけれど特定する自信はなかった。
いつの間にか事件を起こしたそもそもの動機よりも、人を殺すことが目的になっていく犯人の心理変化は怖い。
殺人の快楽に染まってしまった人間には、何をどう伝えても虚しいような気もしてくる。
大胆さと遊び心を併せ持つ犯人。
自称名探偵の海老原にはあまり見せ所はない。
かえって刑事である小沢のほうが、物語に深く絡んで主人公はこちらでは?と感じた。
もう一冊、このシリーズを読んでみてもいいなと思わせる物語だった。