感情タグBEST3
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金田一耕助シリーズや御手洗潔シリーズを彷彿とさせる本格ミステリー。仮面のトリック、首の切断、唇だけ切り取られた理由、そして串刺しの謎が解き明かされていく場面は面白かった。ただ、「一歩間違えていたらとんでもトリックなのでは?」とも思ってしまった。
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仮面のトリック...ブランコ...そして串刺し...
トリックは"バカミス"に近いが、面白いは面白い。
そして例えばコウモリや酒、木の表皮、切られた唇、落ちている焦げた綿などなど、主となるトリックを行うと起こってしまう小さな謎も良かった。
小島さんは島田さんとの共作がデビュー作なわけだし、当然島田さんのことは意識しているだろう。
トリックの突飛さという点では共通しているが、突飛であろうとも納得できてしまう"筆力"が小島さんにはまだないなと感じた。
あと探偵の海老原の脇役感が否めない...
既に手元に「扼殺のロンド」「祟り火の一族」もあるのでそちらは進化していることを期待。
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06月-14。3.0点。
海老原探偵シリーズ。静岡の資産家当主の妻が自殺し、その後妾の娘が、一周忌、三回忌、七回忌と次々に殺害されてすべて迷宮入り。十三回忌には何か起きるのか。
うーん、殺害方法がちょっと手が込みすぎているかな。でも破綻はしていない。真犯人は、意外だった。
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もはや犯人を当てたり、犯行手段を推理したりの段階を超えて、ハチャメチャな謎解きに感心する/呆れる/爆笑する/憤慨するのが、正しい楽しみ方だと思う。これでも小島作品としてはまだ大人しい方なんだが。
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困難な状況でどうやって連続殺人を行ったのか?
そこだけが焦点になっている本格推理小説。トリックや仕掛けに興味があるミステリーファンだと評価は違うのかもしれないが、そこまで熱心なミステリーファンではない俺にとっては、それ以外の目の粗さが気になって、どうも集中できなかった。
警察官同士の会話も、資産家一家の関係も、名探偵の冴えっぷりも、どれもボヤーっとしてる感じで残念。人間描写は二の次…っていう小説もあっていいのだろうけど、俺にはちょっと読みづらかった。
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なかなかトリッキーな連続殺人事件。
最後に突然海老原が真相を暴き出すので、あっという間に真相がわかってしまった感じ。
個人的に複雑な家系図の推理小説は大好きなんだけど、こんな家族関係の一族がみんな一緒に暮らすのはつらいだろうな・・・
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島田荘司と組んでいただけあって、昔の作品に雰囲気が似てる。
なんとなく「斜め屋敷の犯罪」か、綾辻行人の「館」シリーズの感じ。
しかしトリックはやりすぎでしょ!?
タネを見て、呆れるしかない。(笑)
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タイトルの持つ禍々しい響きがフックとなり、帯に書かれた「ラストに騒然」というキャッチが決め手となって手に取った一冊。
しかし残念なことに、その期待を満たすにはいたらず…
一回忌、三回忌、七回忌と同じ日に殺人が行われるという設定は興味深いものがありました。ただ、それ以外に惹かれる要素がなかったかな、と。
個人的に本作のような非現実なトリックを用いたミステリが好みではないという点。特にバスと土砂の件は、あまりに「ゲーム的」な香りが強くて、やや引き気味になってしまったことも、あまり良い印象に繋がらなかったのかも。
そうした点を「パズル的なミステリなんだ」と割り切って読んだとしても、真犯人があの人物だったからといって特に感慨深いものもなく…
なにより事件を中心に描きすぎて登場人物に魅力が感じられず、思い入れできなかったことが個人的な好みとかけ離れていたように思います。人物描写も少なすぎて、登場人物のルックスがぼんやりしてしまったことも好みからかけ離れていました。
もとより私自身がミステリを読むのに向いていない体質なのかもしれませんが、もうちょっと登場人物各個人の人格とかを大切にしてほしいなーと思った次第です。
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トリックの乱れ打ち。
それに圧倒されていると足元を掬われる一撃。
現実的かどうかなんて度外視のトリックは読んでいて気持ちがいいです。
ただ、ところどころ粗い部分があるように思います。
ダイイングメーッセージの必要性など…