あらすじ
東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。一方、「奇跡」と同時刻に、東京で不可解な連続殺人が発生。警視庁捜査一課の鴻上心が捜査にあたる。被害者には不亡村との繋がりがあった。海老原は鴻上とともに、怨念渦巻く村の歴史と謎の解明に挑むのだが……。
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Posted by ブクログ
“風の探偵”海老原シリーズは、今回も因習の村の千里眼に予知、呪殺、神隠しとオカルト要素たっぷりの謎と突き抜けたトンデモトリックが読み応え十分。最後の最後まで驚かされて無駄がない。
海老原の両親の死の謎にどう繋がるのかと思っていたら、そこは持ち越しで肩透かし。でも反面、まだまだ続くという期待と楽しみの芽がムクムクと膨らむ。
「小島先生、主人公持ち上げ過ぎ~」と苦笑が思わず出る読後だけれど、同時に探偵海老原への作者の深い愛着も一緒に感じられて作品丸ごとスルリと受け入れてしまった。