ディック・フランシスのレビュー一覧

  • 転倒

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     強い男をとことん描くのがこの時期のフランシスの方向である。この作品の主人公も強い。強いから敵が現れ、強いから戦いがエスカレートし、結局強さで敵をねじ伏せてしまう。とても魅力的な主人公なのだけど、ちょっと息苦しくなってしまう。

     強いと言っても、肉体的なことではない。逆に肩にハンディを持っていて、そこを敵につけ込まれたりもする。不正を許さず、自らの信念を曲げない強さだ。でも、こういう強さは孤独につながりがちで、たとえば小学生のいじめだって、この物語と同じ状況が起こりうる。単に強いだけではなく、ときどきチラリとのぞく折れそうな彼の姿が逆に魅力的だ。

     毎回魅力的なヒロインが登場するのもこのシ

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    2010年07月07日
  • 度胸

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    パドックの目の前で同僚の騎手の自殺を見たフィン。それから続々と騎手たちが干され、落ちぶれていく。そして自分も・・・。何か裏の力が働いているのではと考えたフィンは自らその内幕を探り出していく。

    イギリスの競馬界ってやっぱり歴史があるから、こういう事が起こるんだろうと思う。さらっと読めるんだけど内容的にも濃いからおもしろい。

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    2010年07月05日
  • 転倒

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    主人公はジョウナだった…
    とすぐ思い出せるのは初期の作品に属するといえるかな。
    やや暗いトーンなので、最初の数冊にはすすめませんが。
    10冊も読むとこれぐらいの変調はあってもいいのよね。

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    2009年10月15日
  • 煙幕

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    ハンサムな人気俳優が主人公。
    子供が多く、家庭を大事にしている中年男が主人公というのは数少ない。
    金鉱の話や苛酷な撮影の話がスリリング。

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    2009年10月15日
  • 暴走

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    冒険物として十分まとまっているんですけど、ちょっと後味がいつもほど爽快でない。
    このへんまで初期にはいるのかな…

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    2009年10月15日
  • 飛越

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    飛行機物としては非常に面白いです。
    身分が高いが故に偏見を持たれる主人公の試練が大変。
    でも恋愛度は高い!

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    2009年10月15日
  • 証拠

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    気の利いた酒屋を営むビーチが主人公。
    ワインをめぐる大規模な不正と闘うことに。
    最初の数冊に読むには進めませんけど。
    もちろん、水準は行っているのです。

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    2009年10月17日
  • 追込

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    競馬シリーズ。
    もう、パターンだものなーと思っていても面白い。
    ただ、どれを読んだのか読んでないのか、店頭では分りにくい。
    一度、総チェックをしたい。

    この本の主人公は画家。シッド・ハレーほどではなくても、カッコイイのだった。

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    2009年10月07日
  • 本命

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     あらすじ: 濃霧のなかで蹄鉄がぶつかりあう鋭い音が響く。騎手のビル・ディヴィットソンが、最後の障害を跳ぶべく馬の態勢を立て直していた。アドミラルは本命馬にふさわしくその力強い後半体の筋肉を盛りあげ、緊張し、跳んだ。完璧な跳躍。鳥のごとく宙に浮き、、、次の瞬間落ちた。そしてビルは死んだ。信じられない突発事故、いや、これは事故なのか? ビルの親友アラン・ヨークはその疑いに抗し切れず、ただひとり事件の謎を追う

     
     英国の競馬のシステムがいまいち理解しがたいのと、ちょっと恋愛シーンがいまいち、、、かな。ただ、“競馬スリラー・シリーズ”第1作としてやはり読まねば♪

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    2009年10月04日
  • 女王陛下の騎手

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    自伝―30

    エリザベス皇太后のチャンピオンジョッキィ時代を含めた自伝。
    最後の最後でグランドナショナルの勝利を失った経験など、大変興味深い。

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    2009年10月04日
  • 密輸

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    31―32

    今いち…
    「競走馬輸送会社を経営するフレディは、自社の運転手がヒッチハイカーを乗せることを禁じていた。が、一台の馬運車がその鉄則を破りある男を乗せたところ、男は急死した―これが一連の事件の発端だった。夜その車に何者かが侵入し、翌日修理工が調べると、車体の下から携帯用金庫が発見された。車は密輸に利用されているらしい。やがて、修理工が謎の言葉を残し不審な死を遂げた。謎が深まる中、フレディは陰謀に迫る。」書評より

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    2009年10月04日
  • 帰還

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    30(発行順)−31(刊行順)

    主人公は外交官
    事件に巻き込まれる老夫婦と、その娘の親子関係が切ないです。

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    2009年10月04日
  • 追込

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    15(刊行順と発行順が同一なのでこの後はNo.ひとつだけにします)

    今いち…
    主人公は画家。
    従兄弟の妻が殺されたことから、犯人探しに立ち上がる。

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    2009年10月04日
  • 暴走

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    12―13
    今ひとつ…
    英国ジョッキイ・クラブ調査員のデイヴィッドがノルウェーで調べていたのは単純な売上横領事件のはずだった。しかし…

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    2009年10月04日
  • 骨折

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    10−11
    調教師の父親が入院し、素人の息子ニールが、一時的にあとを継がなければならなくなる。マフィアのボスの息子アレサンドロは騎手になりたがるが技量が不足。父親はどんな手を用いても息子の望みをかなえようとする。
    アレサンドロは自立の道を選ぶが…
    父と息子の葛藤二組。

    「「父は、私に、すべてを与えた。」
    アレサンドロが父親のことを言った。私なら、自分の父について、なにもあまり与えられなかった、というにちがいない。そして、私は、アレサンドロが愛や憎しみを通じて、一度として彼の父親に感じたことのない感情を、自分の父親に抱いた。
     それは……冷淡な無関心であった。」

    佳作です。

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    2009年10月04日
  • 査問

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    8−9
    今いち…。査問会で免許停止処分を受けた主人公の葛藤と戦い。

    「勝つこともあり、負けることもあり」彼女が言った。「すべてがそういうことなのね」
    「競馬?」
    「人生}
     彼女の顔を見た。
     彼女が言った。「きょうはすばらしいし、免許を停止された時はつらかった。つべてがこうなんでしょうね……上がり下がり……いつまでも」
    「そうだろうな」私も同意した。

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    2009年10月04日
  • 罰金

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    7−8
    今いち…
    競馬記者ジェイムズの妻は体の90%が動かせない難病にかかっている。
    彼はその妻を標的に、ある記事を阻止されようとする。

    ほろ苦い話です。
    迷いの見られる話です。

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    2009年10月04日