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Posted by ブクログ
数あるディック・フランシスの作品の中で、5本の指に入る傑作だと思うのは、主人公の若さによるものが大きいのではないかと思う。20代前半の主人公は、若く、無鉄砲で、ロマンチックである。
だからこそ、自分の命を賭け物にしたようなことができるのだし、それをしたくなるような情熱のほとばしりが素直に納得できる。同じようなことをする中期以降のスペンサーがバカに見えるのとは対照的だ。
恋愛物としての共感度も個人的には素直に高い。特に、ミステリとして一応の解決を見てから後の展開は、かろうじてミステリ的な興味を残してはいるものの、恋と友情の物語であり、蛇足といえば蛇足なのだけど、独語のさわやかな後味には絶対必要なエピソードだ。けっこう胸がきゅんとする。
若さっていいな。
敵を一歩一歩追い詰めていく流れや、いきなり始まるこの小説最大の山場は見事だし、なんといっても元騎手という経歴だからこそ書けるような描写にあふれている傑作であると思う。シリーズ中再考の名馬も登場するし。
が、ちょっと覚めて見るなら、エリートVS成り上がり者って構図がちょっとだけ合って、作者の気の使い方はわかるのだけど、ちょっとイギリスくさく感じる要素がないわけではない。
Posted by ブクログ
あらすじ: 濃霧のなかで蹄鉄がぶつかりあう鋭い音が響く。騎手のビル・ディヴィットソンが、最後の障害を跳ぶべく馬の態勢を立て直していた。アドミラルは本命馬にふさわしくその力強い後半体の筋肉を盛りあげ、緊張し、跳んだ。完璧な跳躍。鳥のごとく宙に浮き、、、次の瞬間落ちた。そしてビルは死んだ。信じられない突発事故、いや、これは事故なのか? ビルの親友アラン・ヨークはその疑いに抗し切れず、ただひとり事件の謎を追う
英国の競馬のシステムがいまいち理解しがたいのと、ちょっと恋愛シーンがいまいち、、、かな。ただ、“競馬スリラー・シリーズ”第1作としてやはり読まねば♪
Posted by ブクログ
有名な「競馬シリーズ」だったので。
昔、NHKの海外ドラマで、
この競馬シリーズを見た気がするのだが、
そのドラマとは全然違っていたので少し驚いた。
甘く、若く、華やかだった。
後で調べたら、
ドラマは途中で登場する競馬専門の探偵を主人公にしたものだった。
主人公アランは南ローデシア出身の障害競馬の騎手だが、プロではなく、
貿易会社の社長の息子。
と言ってもボンボンではなく、
十歳のころから父に連れられ、ワニ狩りに行っていたとか。
親友であり、その家庭に住まわせてもらっているトップ騎手が、
レース中に目の前で落馬して亡くなる。
アランは走路に針金を見つけ、警察に事故ではないと届けるが、
針金はなくなっており、検死諮問会では偶然の事故と結論づけられる。
真相を探るべく、事故ではないと吹聴したり、
そのためさらわれ暴力で脅されたりしながら、
真相に近づくアラン。
その最中、美しい馬主とお近づきになるが…。
シャーロック・ホームズの話に脱線しがちな、
アランの数学の教師の授業に出てみたかった。
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