マーク・グリーニーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マーク・グリーニー『暗殺者の献身 上』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズの第10作。
毎回、グレイマンは任務を遂行する中で危機的な状況に陥るねだが、今回ばかりは最初から怪我による感染症で体調不十分な非常にヤバい状況の中で任務を遂行することになる。
そして、グレイマンがかつて恋をしたゾーヤ・ザハロワが再び登場するという嫌な展開に……
プロローグにアメリカの資産がベネズエラで国家情報機関に拘束される緊縛の描写があり、最初からグレイマンが最大の危機に見舞われたかと思われたのだが、本編に入るとグレイマンはもっと深刻な事態に陥っていた。
グレイマンことコート・ジェントリーはCIAの秘密医療施 -
Posted by ブクログ
ネタバレグレイマンシリーズの最大の見どころは、テンポよく引き込まれる戦闘シーンである。頭の中のスクリーンに映像が展開し、グレイマンが躍動する。
しかし、グレイマンは報われない。
暗殺者として名高いが、実は平和主義者であるという大きな矛盾を抱えている。そんな人間が簡単に報われてはいけないのである。その通り、シリーズを通じてグレイマンは偉くなるわけでもなく、とびきりかわいいパートナーと一緒になるわけでもなく(巡り合ってはいるが続かない)、必ず孤独で終わる。
今回もシリアを相手に八面六臂の大活躍を見せる。
でもいつも終わりは同じ。暗殺者としての評価は上がったが、グレイマンの幸せは訪れない。
この大き -
Posted by ブクログ
ネタバレ暗殺者グレイマンシリーズ続編。シリーズを追いかけるかどうか悩んでいたはずだが、忘れて読んでしまった(笑
前作もそうだったが、アクションシーンは上手い。敵側をとんでもない雑魚扱い(ショッカー隊員のように使い捨て)するキラいはあるものの、後半にでてくる街中のブラックホークダウン的戦闘シーンは圧巻で読みごたえあり。
そう、戦闘とアクションシーンだけに集中して読めれば、この本はそれでいいのだ。暗殺者が使命を忘れてヒューマニズムに目覚めたらアカンやろとか、グレイマンが相変わらず悪目立ちしてるとか、大領領に固執しといてその扱い?とか、国際刑事裁判所はほったらかしかーいとか、そういうのは全て置いておくこ