竹内良輔のレビュー一覧
-
最近のマンガではナンバーワン
マンガだけに限りませんが古今東西、素晴らしい推理作品が世には溢れています。だから、少しでもレベル低い作品があると、逆に厳しく批評されてしまいます。この「憂国のモリアーティ」は、何の知識も入れずに読んでもらいたいです。すると、設定や内容からシャーロック・ホームズに関係する事が随所に登場し、ファンなら思わずニヤリとしてしまいます。もちろん、主役は悪役であるモリアーティなのですが、従来のホームズファンも楽しめますし、見事としか言いようがない解釈も堪らないです。これは必読のマンガでしょう。
-
闇のあるキャラが最高
とっても絵が綺麗で、イギリスという世界観が背景や服装に分かりやすく現れていると思いました。また主人公の意味ありげな微笑みなど何を考えているのか分からないところや、恐ろしい一面など見ると話を早く続きが読みたくなりました。全体的に話が深く、闇があるところがこの話を盛り上げていると感じました。
-
憂国のモリアーティ
シャーロック・ホームズの物語に登場する宿敵・モリアーティ教授の若かりし頃を描いた物語です。彼がどのような育ち方をし、犯罪にのめり込んでいったのか、原作を補完するような内容になっています。モリアーティは原作では痩せた病的な数学者というイメージですが、今作では線の細い美青年として描かれており、女性にもおすすめの作品ですね。
-
Posted by ブクログ
TwitterのJSHC(日本シャーロック・ホームズ・クラブ)関連の呟きで、少し前から話題に上っていて気になっていた本作。
ホームズの正典では敵役であったモリアーティ教授を、大英帝国に厳然と根付く階級制度と、階級に胡座をかいて人を人とも思わぬ貴族がはびこる社会を憂い、変革すべく立ち上がった犯罪相談者(クライムコンサルタント)として描いています。
同じく、今の僕のお気に入りで、現在連載中の漫画「応天の門」ともテーマは通じているように思います(そちらの舞台は日本の平安時代ですが)。
ダークな雰囲気を持ったクライム・ピカレスク、また一つハマりそうな漫画に出会ってしまいました(^-^) -
Posted by ブクログ
ネタバレあぁ。どうしようもなく不条理だ。
確かに、この不条理で余りにも悲しい結末が私の心を激しく揺さぶったんですよねぇ。原作を読み終わった瞬間に。
そもそも、不幸な事故に巻き込まれた事が始まり。理不尽をねじ伏せ、不条理から抜け出すために足掻いて足掻いて…。
多分。「二人が同じ世界では生きられない」だけで、別のループでは、具体的には158回のループでは違う結末があったのだろうけれど。
さて。
ついにケイジとリタが邂逅。キリングマシーンと戦女神が巻き起こす戦場の嵐はまさにクライマックスにふさわしい迫力です。
これまで人類を蹂躙してきたギタイが塵芥のごとく粉砕され、吹き飛ばされる情景は胸のすく爽快感