文月あつよのレビュー一覧
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ネタバレ2作目です。今回も満足な一冊だった。がっつりと文量もあります。
とにかくこのシリーズ、ふたりの恋愛話以前に、男の人が仕事に打ち込む姿がしっかり描写されていて、毎回、工場で存続の危機的な問題が発生するのだけど、みんなで力を合わせて乗り越えていく様が読み物としてすごくおもしろい。前作でも思ったけれど、阿久津くんはホントにもう、とんでもない魔性です。『俺を殺す気か?!』って言いたくなるほど。一旦腕の中に収めてしまえば、嘘みたいに乱れるのに、お前のことばかり考えて仕事が手につかないなんて、かわいく本音を漏らしてしまったりもするのに、びっくりするほど冷静に先を見据えて真摯に仕事をしているかっこいい男なの -
Posted by ブクログ
ネタバレまずこの作家さんの語り口が不思議。『さてさて皆様』とか『すわ~』とか日頃耳慣れない言葉づかい・・・なんちゅうかちょっと小噺みたいな。でもそのうち慣れます。舞台は化学薬品工場。製造業ですよ。いわゆるガテン系です。うん、一言で言えば地味!で、タイトルの『許可証』とはフォークリフトの許可証です。なんか今までに体験したことのない世界で興味津々。作中にもこのお仕事描写ががっつりあって、なかなかおもしろい。攻ははえぬきの若手ホープの若頭、対する受は工場史上初の理系大卒のキャリアです(刑事でいえばね?脳内が刑事ものに浸食されている)で、まあ恋愛自体はありがちなパターンだと思うんだけど、この受がよくいるインテ
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Posted by ブクログ
センセの作品としては、王道ノーマルな部類。BL的に切なく甘いお話です。
「恋愛と友情のボーダーライン」というのは大好きなテーマ。男同士のBLならではだと思うので。
高校時代に八木から告白された裕紀は、5年間好きでいたら好きになると答えます。何事も穏便にすませたい裕紀が軽く返した言葉なのですが、その5年後に彼はそのせいで深く思い悩まずにはいられなくなります。
それにしても、5年間友達としてつかず離れずストイックに裕紀のそばにいた八木の忍耐に驚きます。そんな彼に頼り切っていた裕紀は、八木から好きになれないならもう会えないと宣告されてしまいます。八木にしてみればいつまでも友達でいるのは苦しいのです。