文月あつよのレビュー一覧
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ネタバレ2作目です。今回も満足な一冊だった。がっつりと文量もあります。
とにかくこのシリーズ、ふたりの恋愛話以前に、男の人が仕事に打ち込む姿がしっかり描写されていて、毎回、工場で存続の危機的な問題が発生するのだけど、みんなで力を合わせて乗り越えていく様が読み物としてすごくおもしろい。前作でも思ったけれど、阿久津くんはホントにもう、とんでもない魔性です。『俺を殺す気か?!』って言いたくなるほど。一旦腕の中に収めてしまえば、嘘みたいに乱れるのに、お前のことばかり考えて仕事が手につかないなんて、かわいく本音を漏らしてしまったりもするのに、びっくりするほど冷静に先を見据えて真摯に仕事をしているかっこいい男なのです。これじゃあ、前原もいつまでたっても自分のモノにした!っていう実感がわかないだろうなぁ~・・・。だからこそ、どんどん夢中になってしまうんだろうな~。すごいな~と妙に感心してしまった。けど、やっぱり基本的にドジッコなのは健在。相変わらずやってくれます。そこがまたいい。次も読もうっと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまずこの作家さんの語り口が不思議。『さてさて皆様』とか『すわ~』とか日頃耳慣れない言葉づかい・・・なんちゅうかちょっと小噺みたいな。でもそのうち慣れます。舞台は化学薬品工場。製造業ですよ。いわゆるガテン系です。うん、一言で言えば地味!で、タイトルの『許可証』とはフォークリフトの許可証です。なんか今までに体験したことのない世界で興味津々。作中にもこのお仕事描写ががっつりあって、なかなかおもしろい。攻ははえぬきの若手ホープの若頭、対する受は工場史上初の理系大卒のキャリアです(刑事でいえばね?脳内が刑事ものに浸食されている)で、まあ恋愛自体はありがちなパターンだと思うんだけど、この受がよくいるインテリクールとかツンデレじゃなくって、仕事はできる男なんだけど、ちょっとドジッ子でたまにすんごいウッカリさんなのがかわいい。攻からしてみると、やっと手に入ったと思ったら、懐くどころかスタコラサッサと逃げていく。でもって追いかけてつかまえると必死に逃げようとする。でもすぐに陥落してグダグダになるっていう全く持って魔性なわけですよ。攻も男気溢れる感じで、なんか微笑ましいカップルだなぁ。これはシリーズもののようなので、しばらくふたりの行く末をみつめていこうと思います。
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Posted by ブクログ
センセの作品としては、王道ノーマルな部類。BL的に切なく甘いお話です。
「恋愛と友情のボーダーライン」というのは大好きなテーマ。男同士のBLならではだと思うので。
高校時代に八木から告白された裕紀は、5年間好きでいたら好きになると答えます。何事も穏便にすませたい裕紀が軽く返した言葉なのですが、その5年後に彼はそのせいで深く思い悩まずにはいられなくなります。
それにしても、5年間友達としてつかず離れずストイックに裕紀のそばにいた八木の忍耐に驚きます。そんな彼に頼り切っていた裕紀は、八木から好きになれないならもう会えないと宣告されてしまいます。八木にしてみればいつまでも友達でいるのは苦しいのです。しかし、裕紀は友達としての八木を失いたくないがために体の関係を持ってしまうのです。
裕紀がちょっと天然なのが話をややこしくしている感じ。男同士の愛はありえないと思っているのに、ベッドシーンは甘い雰囲気でどうみても恋人同士。おまけに八木と付き合うなら、きちんと彼女と別れなくちゃと考えています。自覚がないところがかわいいというか、歯がゆいというか。
劇団員として活躍する裕紀の舞台に招待されてラブシーンを見てしまった八木が、激しい嫉妬を我慢できないところはどんだけ好きなんだと思ってしまいました。わかりやすい性格です。
それに比べて裕紀の方は八木の見合い話でやっと友情と愛情の違い気がつくという鈍さ。でも、元の関係に戻ろうと言う八木に友達としてならいらない、とはっきり言うことが出来たことで彼の気持ちが理解できたわけだし、八木も裕紀の仕事が理解できて、最後はとてもラブラブに。「やっぱり君が好きだった。」では、二人の甘いイチャコラがごちそうさまな感じ。夜光花センセは、やっぱりエロが上手かった。
イラストが今ひとつ。