シェリル・サンドバーグのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過去のトラウマから抜け出せない人、もしくはこれから起こるであろう心の傷の対処の仕方を学びたい人には必読書です。
そうでない人も、読めば一瞬でも優しくなれる本です。
またこの本を、経済的に恵まれた家族のある喪失物語として読んではいけません。
どんなにリッチであろうが、心の傷は万人に平等だからです。
もちろん、周りの環境や交友関係の違いから、彼女の体験が万人向けではないことは確かですが、それを考慮してもなお、他人には隠しておきたいようなプライベートな話をせざるを得ないにもかかわらずこうした本を書いた彼女の勇気と頭の良さに敬意を表します。
そして今もなお、こうした悲しみに打ちひしがれている人たちのために社会活動を継続していることも含めて。
本書で印象的なエピソードがありました。
夫が亡くなって1年後、彼女の会社で大手クライアントを招いた夕食会の主催者としてふるまわなければならないのに、その前に参加した息子の音楽会で感じた寂寥感(自分の息子には父親がいない)が抜けず、涙が止まらなかったとき、息子が彼女に言った言葉。
「そのまま行けばいいよ。泣いたっていいじゃない。僕らに何が起こったかみんな知っているんだから。ママ、みんなにも多分泣きたいことがあるはずだよ。だからそのままでいいんだよ」(P178)
そう、何の慰めにもならないかもしれないけど、不幸を背負っているのは自分だけじゃないという現実に気づくだけでも自分だけが悲劇のヒロインだと思っていた心が軽くなるはずです。
もう1点、我々も参考にできるルーティンがありました。
夕食のテーブルで、その日のベストとワーストの瞬間をひとりづつ順に発表するという儀式です。(P35)
その後、「感謝できること」も付け加えたようですが、家族が今何を思っているのか、何を悩んでいるのか、どういうことに興味があるのかなど把握できるチャンスですが、忙しければ週1でもやることに意義がありそうです。
転ばぬ先の杖、家族のことをいつも気にかけていることを知らせることで、一人で問題を抱え込まず疎外感から解放される、それは子供の為だけの問題ではなく、夕食会のエピソードのような親が子供から勇気をもらえることだって可能です。
読む人によって、こうした様々な気づきが発見できる良書です。 -
Posted by ブクログ
フェイスブックCOO シェリル・サンドバーグによるジェンダー論。女性でありながら世界で最も影響力のある1人と言われる著者が、家族を持ち、子育てをしながら現在の地位に上り詰めるまでの苦労が書かれている。女性であるがために受けてきた社会からの仕打ちを世の中の女性たちは乗り越えていかなければならず、女性が一歩踏み出すことによって、平等な時代を切り開けると述べている。男女平等が定着していると思っていた米国においても、活躍する女性達は今でも苦労していることが理解できた。著者は、ハーバードビジネススクールを出て、グーグル副社長、財務省首席補佐官等を勤めた経験のある極めて能力の高い人物である。著者が言っているとおり、確かにこのような優秀な人材は、男女同数存在するはずで、国家的視点から見れば、このような優秀な女性は絶対に活用しなければならない。女性に活躍の場を提供すべき真の理由を理解できたものと考えている。
「女性が責任ある地位に就く能力を備えていることに、疑いの余地はない。学校では、女が男を圧倒する傾向にあり、アメリカでは学位取得者の約57%、修士の60%は女性が占めている。この傾向は日本でも顕著で、学位取得者の約63%は女性である。OECD加盟国では、女性の74%が少なくとも高校を卒業するのに対し、男性は66%にとどまっている。この女性のめざましい成績を見て、一部の人々は「男の終焉」を心配するほどだ」p25
「男には仕事に対して野心を持つことが期待されるが、女の場合には選択肢の一つにすぎず、それどころか好ましくないとされることも多い。「彼女は野心家だ」というのは、全然ほめ言葉ではないのだ。男は野心的でエネルギッシュで上昇志向であることが賞賛の対象となるが、女がそうだと社会で損をすることも少なくない。女性の社会的成功は、犠牲を伴うのである」p27
「ヒスパニックの子供の27%、アフリカ系アメリカ人の子供の52%はシングルマザーに育てられている」p35
「マーク(・ザッカーバーグ)から、誰からも好かれようとするから思い切ったことができないのだ、と言われた。何かを変えようとするとき、全員を満足させることはできない。全員を満足させようとしたら、たいしたことは何もできない。たしかに、マークの言うとおりだった」p74
「就職先を決めるときの基準は一つしかない、それは成長、それも急成長だと断言した。会社がハイペースで成長していれば、今いる人間がこなせる以上の仕事がどんどん湧いてくる。反対に会社が伸び悩んだり横這いになっていたりしたら、仕事は減り、人間の方が仕事より多くなる」p83
「結局友人は断った。「四年間の蓄積」が無になるような仕事をどうしても受け入れられなかったのである。たしかに、努力して積み上げてきたものを失うのはつらい、それでも、次の30年のことを考えるなら、最初の4年間にこだわることに意味があるだろうか」p87
「自分は自分の視点からだけものごとを見ているのだと気付けば、自分の見方を相手に無理強いすることはなくなるだろう。そして「私はこう思う」という形で、より建設的な意見表明ができるはずだ」p112
「ルービンは、ゴールドマンサックスの共同会長就任1週間後に、ゴールドマンの金の買いポジションがひどく大きいことに気付いたという。そこで手近にいた社員に、どうしてこんなに大きなポジションをとったのかと質問した。するとその社員は目を丸くして「会長がおっしゃったからです」と答えるではないか。「私が?」今度はルービンが驚いた。どうやら前日に彼が初めてトレーディング・フロアを視察した際に「金はなかなか面白そうだな」と呟いたのが原因らしい。「新会長は金がお好きだ」という噂が広まり、新しいボスを喜ばせるためにトレーダーが数百万ドルを注ぎ込んだというわけである」p116
「もし何かばかばかしいアイデアに気付いたら、たとえそれを言い出したのがマークや私であっても、断固反対するか、でなければそんなものは無視してほしい、と付け加えた」p118
「クライアントが帰ってからモーリーの手際の良さを褒めると、彼女は「ありがとうございます。でも、もっとこうすればよかった、という点をぜひ忘れないうちに指摘してください」と言ったのだった」p119
「率直にほんとうのことを言ってもらったら、みんなの前で感謝することが大事だ」p122
「いまでは自分というもののすべてを仕事に持ち込むのはけっして悪くないと考えるようになった。月曜から金曜までをプロフェッショナルとして過ごし、週末だけプライベートな自分に返るのが正しいあり方だとは、もう考えていない」p126
「どうしてもやらなければならない仕事があるときは、部下にも徹夜も厭わないでほしい。しかしその必要がないときは、通常の勤務時間だけ働き、まともな時間に家に帰り、子供と遊んだり、家族や友達と語らったりしてほしい。本を読み、頭の中を整理し、あるいはぼーっとしてリフレッシュしてほしい。私は仕事のクオリティに対して報酬を払うのであって、勤務時間の長さに払うのではない。こうしたプロフェッショナルな環境は、必ず最高の結果をもたらす」p184 -
Posted by ブクログ
FacebookのCOO シェリル・サンドバーグの著
TEDで350万回以上も視聴された動画から生まれた
【感想】
アメリカは、男女平等で、女性の社会進出が進んでいると思っていたが、
日本以上に男性上位の社会で、保守的な面が多々あることがわかった。
彼女のようなスーパー女性でも、女性であるが故に遠慮したり引け目に
感じてしまうことがあるのだと・・・ それが米国なんだと
【要旨】
女性は社会的な圧力などいろいろあるけど、自分から身を引くのではなく、
最後の最後まで、自分のキャリアにチャレンジしてみようというもの。
奥さんのキャリアを途切れさせず、旦那のキャリアも失速させずに、如何
に家庭内のリソースの最適化を行なって、収入や自由時間の総和を稼ぐか、
というテーマとして帰結させて考える
【ポイント】
18/高い地位に就き力をもつ女性が増えることが真の平等の実現に欠かせない要素
40/この本を書くのは、私が前向きになるためでもある。怖がらなければできることを
するために、今私は書いている。
45/女性が成功すると外部要因のおかげだといいたがる。NYタイムズ紙は、男性の成功を
幸運のおかげだとする記事は書いたことがない。
50/自身過剰な人は嫌なものだが、自分に自信をもつこと、少なくとも自信のあるふりをする
ことは、チャンスをつかむために必要である。
51/チャンスを逃さずつかむことは、以前にもまして難しくなっている。
最近は、チャンスがチャンスとして提示されないこともある。
52/次に大きく羽ばたこうとするなら、自分に完全にフィットする仕事なんてない。
ますせ、チャンスをつかみ、チャンスの方を自分にフィットさせなければ。
学ぶ能力こそ、リーダーが備えるべき一番重要な資質だと思う。
58/ハイディとハワード 成功の好感度は男性の場合は正比例し、女性の場合は反比例する。
74/誰からも好かれようとするとおもいきったことができない。何かを変えようとするとき全員を満足させることはできない。
89/女性は十分な実力や実績があるときでさえ、昇進を求めることに消極的である。
これは、良い仕事をしていれば自ずと認められると考えられるからだろう。
90/地位もやりがいのある仕事も待っているだけではやってこない。
努力と成果は認められるべきであるが、認められなかった時は、認められるべく
主張となければならない。
101/よい知恵を貸してほしいということは、弱音を吐くことではなく、進み道を見つける 第一歩となる。
112/よいリーダーシップとは、「気づき(conscious)」のリーダーシップである。
私の見方があれば、相手の見方もある。これを理解することこそが、円滑なコミュニ ケーション。
145/女性の判断ミスの一つは、自分の給料では子供の保育費をカバーするのがやっという ことで、早々に辞めてしまうこと。保育費を考える時、対比させるべきは、現在の報 酬ではなく、将来の報酬である。
153/女性が職場でもっと力を持つ必要かあるのと同じように、男性はもっと家庭で力を発揮
しなければならない。
→こと家事・育児に対して女性は口を出し過ぎたり、厳しい要求をしすぎてないか
154/あなたのやり方を強制したら、結局はあなたがやらなければならなくなる。
184/コリン・ハウエル:リーダーシップ像では、「忙しがり屋」はない。→メリハリ
仕事のクウォリティにたいして報酬を支払うのであって、勤務時間にはなうのではな い。
195/達成可能な目標を定めることが幸せになる秘訣。
→完璧をめざすのではなく、持続可能で
実現可能な目標を立てよう。
成功の定義は、「自分にできる最善の選択をし、それを受け入れること」
「成功の秘訣なんてない。要するに、自分に与えられたものでベストを尽くすしかない。」
220/社会的な利得は、配られるものではない。勝ちとらなければならない。
229/女性は同性に助けてもらえると思いがち。
大方の女性は男性からのサポートは当てにしないが、
女性なら同性のよしみで手をかしてくれると思いがちだが、これは一種のバイアス。
序章「内なる革命」
第1章「怖がらなければ何ができる?」
第2章「同じテーブルに着く」
第3章「できる女は嫌われる」
第4章「梯子ではなくジャングルジム」
第5章「メンターになってくれませんか?」
第6章「本音のコミュニケーション」
第7章「辞めなければならない時まで辞めないで」
第8章「パートナーを本当のパートナーに」
第9章「スーパーママ神話」
第10章「声を上げよう」
第11章「ともに力を」