あらすじ
全米大ベストセラーの話題作!フォーチュン誌が選ぶ「世界で最も有力な女性50人」の一人、フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグが、女性リーダーと男性リーダーへ贈る強いメッセージ。
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Posted by ブクログ
◾️概要
Facebook COOが、プライベートと仕事の両立について記載した一冊。女性だけでなく、男性も一読の価値あり。
◾️所感
パートナーと共にキャリア形成を行う方法を知るため読みました。辞めなければならない時まで辞めないで、を筆頭に、
こと子育てに関する限り、あらゆる要素をコントロールするのは不可能。
完璧を目指すより、まず終わらせろ。
成功とは、自分にできる選択をし、それを受け入れること。
など、人が羨むキャリアを築いてきた方でも、私と同じ悩みもってるのか、こう考えて乗り越えてきたのか、と感銘を受けました。
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2013年出版と古い本ではありますが、今でも瑞々しい知恵を授けてくれる名著です。女性だけでなく男性も読むべきと思います(私も男性ですが非常に勉強になりました)。
確かなデータや研究に基づいていて、それぞれの立場を慮りながら、現実的な意見をバランス良くまとめあげていると思いました。こういったジャンルの本にありがちな、愚痴っぽいエッセイ本とはクオリティの面で一線を画しています。
唯一、8章の男性育休の話は古い印象を得ましたが、これに関しては世界が良くなっていると言えるのだと思います。逆に言うと、他は2013年からさほど好転していないということも言えるかもしれません。改めて、問題の根深さを感じます。
人生において自分の立場が変わった時に、また読み返してみたいと思います。
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キラキラのエリート女性のキャリア本と思いきや(私って本当にひねくれている)、キャリア女性は確かなのだが、これだけ恵まれた女性も、男性の中で怖気づき、遠慮し、それを後悔し、の連続だったことに、身近に感じた。フェミニストに対する偏見は、ものすごく納得。私もフェミニストと言うのははばかられる。
給与交渉での言い方を含め、「自分のためというより後に続く女性のため」という言い方が、敵も作らないしうまくいく、というのは、彼女が生きてきて、体得してきたことで、すごく説得力がある。
そして、「女性のため」という背景を語っている間は道半ばで、究極は女を理由にして選択肢を勝ち取るということがなくなることだろう。
救われたのは、彼女が、母、独身、専業主婦、有職者、全ての女性の味方である事。母の偉大さ、母と仕事の両立の大変さとその女性らを持ち上げる書籍や意見は散々見て来たから。
3/7国際女性デーを経て、2025年の今、米国トランプ政権は行き過ぎたDEIの撤廃。著者が在籍したMetaもすぐそれに従った。著者は何を思ってるのだろう。。。
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10年以上前のアメリカと日本は同じような状況。アメリカにも女性に立ちはだかるものがこんなにあったのか。罪悪感と時間のマネジメントは同じぐらい重要、というのが刺さった。確かに罪悪感はいつまでも引きずってしまう。今読んで良かった本。
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家庭と仕事の両立について、日々考えている私にとって、特に心に残ったことが2つある。
1つ目は、「自分にとって家では何が大切か、仕事ではなにが最優先かを見きわめれば、いくらか心はおだやかになる」ということ。ワーキングマザーとして全部完璧を目指すのは無理だし苦しい。毎日続くことだから、持続可能で、達成可能な目標をたて、それを日々実現するようにしたい。家庭では夫や子どもと笑顔で過ごす時間を持ち、成長を喜び合うこと、仕事では周りの人や会社の役に立ち、社会がより良い方向に向けて進むよう自分にできることに取り組むこと。それができている日は自分に花丸をあげて幸せを感じたい。
2つ目は、「辞めなければいけないときまで辞めないで」というシェリルの言葉。「辞める」は極端だが、「(子どもが小さいから)誰でもできて緊急性の少ない仕事を中心に選択する」「(いつかの妊娠出産に備えて)仕事を調整する」ということは女性なら考えたことがあるのではないかと思う。私もその1人。でも、どうしても決断しなければいけないときまでアクセルを踏み続けることで、そのときに納得のいく決断ができる、というのは目から鱗だった。リスク管理は大切だが、夢中になる仕事、やりがいのある仕事に打ち込み続け、毎日を充実させたい。
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出会えて良かったと心から思った1冊。もうすぐ二度めの育休から復帰予定なのですが、読み進めていて「そうそうそう!わかるわかるわかる!」と共感が止まりませんでした。
女性がおかれている状況についてエビデンスをもとに書かれているのも良いし、ところどころ日本の状況についても書かれているのは日本で働くものとしてありがたい。
働く女性にエールを送ってくれる良書です。あえて男性にもおすすめしたいです。
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とにかくすごい。女は諦めてはいけない。
仕事ができる女は嫌われるというのも刺激的。
「感情は行動の原動力」
「リーダーシップとは、あなたの存在によって他の人の満足感を高め、あなたがいなくてもそれが維持されるようにすること」(p.219)
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二十代の頃に、まだボーイフレンドさえいなかったにも関わらず、結婚する前に仕事で早く結果を出さなくては、とひどく焦って働いていたことや、
職場のオジさんにかわいいコとして扱われることに憤慨し、傷ついていたこと、
立場として当たり前の意見を年上の男性に言ったら、気分を害されてその後冷たく当たられたことなどを思い出しました。
こんなことは、もう古い日本企業でしか経験しえない事だと思っていたのに、アメリカのエリートである著者が近しい経験をし、また、同じように感じてもいたことに驚きました。そしてそれを乗り越えて、自分らしくキャリアを築いていることに尊敬の念を抱きました。
古い世代からの女性差別に傷ついているなんてバカらしい、「気持ちを切り替えて」「一歩踏み出す」勇気をもらいました。
著者がパートナーと築いている関係も本当に羨ましいと思います。日本で彼のような男性を見つけることはかなり難しいいのではないでしょうか。
文中に、世界の現状を表すデータが数多く出てきましたが、その際の日本の数字は大体悪いことや最低レベルを表すものとして取り上げてあります。
そんな日本での女性が働く環境は推して知るべし、です。
私自身にも言えることですが、女性はまだ起きてもいないことを心配して取越し苦労をしたあげくに自分で自身喪失してしまったり、自分で範囲を限定してしまうことが多いのだと改めて気づかされました。
自分で自分を強く勇気づけていこう、自分で自分の可能性をせばめないようにしようと思います。
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女性は成果をあげることができたとき、運が良かったと思ってしまう。あるいは周りの援助があったから、と。自分にはそんな力はないと思い込み、リーダーになることに積極的になれない。
はっとした。そうやって、自分でブレーキをかけているのだ。自分自身もそうだし、周りを見てもその通り。昇進のチャンスがあっても自分から降りてしまう。
やってみたらいいんだ、一歩踏み出さなきゃと気づいた本。女の子を育てている母としても学ぶことが多い本です。
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女性が男性と同じ職種で働いているとき、比較的遠慮してしまい勝ちなこと、そこからチャンスの配分が減ってしまうこと、自信の持ち方が男性が60%程度で満足するのに対し100%の自信がなければ魅力的なポストに応募しないなど、女性は男性と違う点がいろいろ例が面白く読めた。女性はもっと遠慮せず、全力投球で、自信を持って意見して仕事していいのだと気づかされた。意見をいうにも、男と同じように言うととげがたつ場合もあり、にこにこきっぱり、よい。
あと、給与を上げてほしいときの交渉など、男性は自分をアピールすることは嫌みにならないが、女性は自慢ととられる。女性が交渉するときは他者のために交渉を行うとよい。例としては、昇給、昇進することが女性社員のモチベーションアップにつながる、など。
場合との意見が参考になった。
子育てについても、男性の助けがあれば仕事を諦めなくてもすむことなど、やりようはあるのだから、女性であるためにキャリアか子供かの究極の選択をしなくてもよいのだと思った。女性がキャリアを諦めてしまうのも、職場、パートナーの理解があれば回避可能なのだ。
未だ男が働いて女が子育てするとか、給料が男の方が多くないと、みたいな考えがすべてフラットに、役員の男女比率が50:50な世界になってほしいと、著者の思いに同感。でも女ほど男はこういう本、興味ないんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
この本に出会えて良かった。フラットな視点で、客観的に現在の労働社会を描写し、抱えてる問題を明確にし、解決するためのメッセージを投げている。
書き方として、女性よりであるものの、メッセージとしては男女両者というか、今の世の中に対して投げかけられている。
事例で頻繁に出てくるのが、我が国日本だ。先進国でありながら、女性リーダーが極めて少なく、下から数えた方が早いので、それは当たり前だろう。
この本の良いところは、データを元にするとこで、多様な視点で課題と改善策を書いていること。
女性の視点で描いているが、女性擁護だけしているわけではない。問題点を女性の中にも見出している。
他人事だと思っていた物事が、自身の中にも原因があることを痛感した。
自分に自信がなくなったり、諦めてしまいたくなった時に、この本を読み直したい。
さらに、今すぐ、できることを始めることに決めた。
Posted by ブクログ
再読してもう一度感想を書きたい。
メモとして自分のお気に入りを残しておく。
マークとの面談
誰からも好かれようとするから思い切ったことができないのだ。 何かを変えようとするとき、全員を満足させることはできない。全員を満足させようとしたら、たいしたことはなにもできない。
リーダーシップとは、あなたの存在によって他の人の満足度を高め、あなたがいなくてもそれが維持されようにすること
フェイスブックのポスター
完璧をめざすより、まず終わらせろ
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こんなすごい人も人間なんだかなあと少し安心した。同時にこんなすごい人なのに自信がなかったり、性別を理由に足を引っ張られることもあるのかと驚きもあった。
Posted by ブクログ
もう少しがんばってみようかなと思える、勇気づけられる本だった
「女性は自己評価が低い」には心当たりがあり、
それは自分が評価の指標をもって判断していないからだと思っていたけど、社会の風土の中で、そういう考えに至った可能性に驚いた
前に前に、「テーブルに着く」ことが大事だし、
仕事とプライベートをしっかりわけて、自分から自己犠牲を払いに行かないように気をつける
もっともだと思った。色々と成し遂げた人なのに、内面の弱さや脆さを書いてくれて、みんなそんなもんなんだなと思えた。
自分はフェミニズムじゃないと否定する、自分の中での偏見、できる女は嫌われるっていう考え、
あるよね…うんうん
Posted by ブクログ
2013年発売。当時大きな話題になっていたから私も早々に買っていたが、ずっと積読したままだった。会社でエリート女子として有名な先輩が、シェリルさんと一緒に写真を撮ってもらったりしていて、私は僻んでいた。
ムスメが5歳の頃で、まだ保育園に遅れずにお迎えに行くことに毎日必死だった。会社では同期が海外トレーニーに飛び立って行くのをうらやましく思いながら、私はノー残業を第一に定型業務ばかりやっていた。第二子がほしいと明確に伝えたが、元夫から拒否されて拒否されて、一番荒んでいた頃かもしれない。
世界的なエリート女性が書いた売れ筋本げな、とても開く気持ちにはなれなかった。
この本に手が伸びるまで、8年かかった。離婚して1年が経ち、前向きな年下の同僚に刺激を受けたが彼がすぐ異動してしまい、でもそれはきっと彼のキャリアにとっていいことだと素直に喜ぶことができた時、やっとこの本に手が伸びた。
成長可能性が高い方を選ぶとか、シェリルさんの言葉を肝に銘じ、これからも働き続けていこうと思う。もし私が部下を持つような立場になれたら、また読み返したいと思う。
Posted by ブクログ
FacebookのCOOのシェリルさんも、
育休明けに子供と会える時間が少なくなると思うと涙が溢れたという経験や、
サーベイモンキーのCEOである夫と、土日は仕事禁止にするという工夫をしていることなどを赤裸々に打ち明けてくれていて、
夫が多忙でも、子どもと一緒にいたい思いが強くても、やり方によっては責任の大きなポジションで働く方法もあるかもしれないという視点をもつことができ、出産後にこの本に出会えてよかったです。
「子どもが産まれてからもバリバリ仕事をしたい女性は、特に、自分に合わせてくれるパートナーがいることが重要」という趣旨の話が実体験から正直に書いてあり、仕事や家庭など、何が自分の中で優先度が高いのかを自分で分かっていることが幸せにやっていくコツだと感じました。
Posted by ブクログ
著者の経験をベースに書かれている。
男性は可能性を買われて、昇進するが、女性は過去の実績で昇進する。
問題解決の鍵を握るのは女性のリーダー。
女性も男性と同じように要求すべき。
キャリアははしごではなく、ジャングルジムである。
18ヶ月プランを立てることを著者はしている。仕事の目標と個人の目標。
自己主張をすることは大切である。その時、悪感情を持たれないように細心の注意を払う。
エリックシュミットのアドバイス。仕事を決める基準は一つ。それは成長。それも急成長。
私の見方があれば、相手の見方もある。これを理解することが円滑なコミュニケーションの第一歩である。
聞く能力は話す能力と同じくらい大切である。
口喧嘩をする際は、お互いに相手の鏡になる。つまり、反論する前に相手の言葉を繰り返し、理解したことを示す。兄弟の口喧嘩のエピソードから。著者の母の言葉。
助言を求めることは、痛みが伴うが、良いこと。そして関係作りにも役立つ。
パートナーつまり、夫を本物のパートナーにする。そのためには信頼して任せることが必要である。
Facebookの標語に、完璧を目指すより、まず終わらせよう。がある。
母親は家にいるべき。そしてそれは子どもにとって最善であるという社会的圧力は感情的なものであり、何の根拠もない。
USの特殊な事情もあるかもしれないが、日本でも感じられることが述べられていた。普段感じる女性の敵は女性ということも本書では述べられている。
Posted by ブクログ
やはりビジネスの世界で第一線の人がこういう調査が効いた本を書ける、っていうのにアメリカビジネス文化の広がりと深さを感じるな。自分がなにをやっているのかはっきりわかっている人。
ただし一般の人にはあんまりプラクティカルではないだろう。
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女性が上級職へ就くまでの大変さを本人の経験を元に説明している。
後に続く女性ビジネスパーソンへのエールや行動も含まれている。
とにかく、女性は大変ということがわかる本です。
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グーグルやフェイスブックで活躍する女性リーダーの話。
ハーバード、政府の財務長官下の職員、マッキンゼー、グーグル、フェイスブックなどなど、そもそも優秀な人がさらに努力を重ねて輝かしいキャリアを築き上げています。女性の視点で世の中が形成されてはいないことを理解しつつ、そのなかで女性のリーダーを増やして変えていこう、という強い意気込みが感じられました。多くの女性が優秀であるにも関わらず、場の雰囲気をしっかりとつかみ、それがゆえに意見をせずに声の大きな人の意見が取り上げられている、といった著者の指摘は日本でも共通と思いました。世の中をよりよくするには、意見を述べること、それと同時に、丁寧に意見を拾い上げることも重要と捉えられます。
Posted by ブクログ
前を向こう。声をあげよう。
アメリカはジェンダー平等が進んでいる、と誤解していないだろうか。もちろん日本社会より前に進んでいる部分はあるかもしれないが、日本社会で女性たちが悩んだり困ったりしていることは、アメリカにだって共通する。
著者シェリル・サンドバーグはフェイスブックCEOである。2人の子どもを育てている。決してスーパーママではなく、鉄の女でも女王蜂でもなく、仕事と家庭の両立に悩んだり、男性社会的な風習に苛立ったり、自分の中にある固定的ジェンダー観を振り払うのに勇気を払ったりする人である。著者は自分の人生から皆に呼びかけている。前を向こう、声をあげよう、変えていこう、と。女性だけではなく、男性も関わっていく問題なのだ。大切なのは皆が自分の選びたいものを罪悪感なく選べる社会である。
キャリアは梯子ではなくジャングルジムというたとえがよかった。一本道しかない梯子と異なり、ジャングルジムは自由な回り道があり、大勢がよい眺めを手に入れられる。
すぐにすべてが変わるわけではないが、少しずつ変わっていくべきだ。まず女性リーダーが増えること。固定的ジェンダー観に縛られた男女の対立だけでなく、自分が手放したものを持っている相手を羨んだ女性同士の対立も解消していくこと。いつの日か、女性◯◯という呼ばれ方がなくなるまで。ジェンダーではなく、個人の希望や性質がキャリアにとって最重要視されるまで。
Posted by ブクログ
もっと多くの女性が権力のある地位につくこと(トップを増やすことがボトムを押し上げる)が女性が抱える問題やニーズをもっと主張できる。
両親が共に仕事を持って、家計と育児を半分ずつ負担すれば、母親の罪悪感は薄れ、父親はより家庭経営に参加するようになり、子供達は力強く成長することを膨大なデータがくっきりと示している。
社会人になりたての頃、沢山のチャンスを与えられたのに、当時の私はそれは自分の専門じゃない、その分野はよく知らないと言い、その多くにノーと答えていた。でも今考えるとどんなことでも学んで自分にできる貢献をすることが大事だった。
女性は他人のために交渉する時には、とてもうまくやるし、男性より上手にやつてのける。
より大きな目標を強調する、対決するのではなく問題解決のために交渉する姿勢を示す。といったことが有効だ。
夢中になれる仕事、一生懸命打ち込める仕事につきたい。そういう仕事を見つけるには的を絞りつつも柔軟でいる方がよい。その為に二つの目標を立てる。一つは遠い夢、一つは十八か月プランである。この遠い夢は現実的でなくても構わないし、具体的でなくてもよい。ある分野で働きたいとか、世界中を旅行して回りたいとか。自由な時間をたっぷりと確保する。
女性は仕事の選択でもっとリスクをとることを考えていいと思う。リスク回避はビジネスでは停滞につながりかねない。能力の多くは仕事を通じて身につくことを忘れてはならない。自分は相応しくないからやらないのではなく、やってみたいからやってみると考えた方がいい。
リスクを取ること、成長に賭けること、チャレンジすること、しかるべき昇進を要求すること。
メンターとメンティーの関係は、同じ職場だと、持ちつ持たれつの関係になることが多い。
メンティーはメンターに愚痴をこぼすのは控えなくてはならない。メンターになるような地位の人達が最も得意とすることは問題解決だからだ。
ゴールドマンサックスでは、男女平等を実現すべく、社長は男女とも朝から昼の食事しか一緒にしないとした。
多くの人が真実を口にするのをためらう。それは自分を守ることだったり、相手を傷つけないためだったりする。でもこうした遠慮や用心が問題を起こしている。こうした状況が一向に改善されないのは、何が起きているのかをだれも話そうとしないから。真実を言う勇気を持つのはそう簡単ではない。
毎週金曜日に全社でQ&Aタイムをもつ。
適切に言葉を選んで真実を伝える時、細やかに気を配りながらも正直であるような、そういうスイートスポットをみつける。
自分の見方(自分の真実)があれば、他人の見方(他人の真実)がある。これを理解することが円滑なコミュニケーションの第一歩。自分だけが真実を話していると思い込んでいる人は、他人に黙れと言っているようなもの。
私はこう思う。
真実を聞く姿勢は、自分の失敗に責任をとる姿勢でもある。
社員には本音を言って欲しいとたのんでいるが、至難の技。みんなにもっと早くもっと頻繁に伝えて欲しいと話した。
自分にいい意見しか言ってこない人に聞き入れやすくなるが、それと反対の人の意見も必ず聞くべきだ。
感情を分かち合うことで、人間同士の関係は深くなる。
感情は男女問わず行動の原動力であり、どんな決定を下すときも感情の影響を受けずにはおれない。
感情が果たす役割を認め、それを素直に話すことができれば、私たちはより良い上司、パートナー、同僚になれる。
自分の真実を語り、個人的な事情を正直に話し、感情は切り離せないのだと認めるほうが、総合的にみてメリットは大きい。
仕事とプライベートの境界が少なくともぼやける方向に進んでいる。
リーダーは完璧を目指すよりも、自分らしくあるべき。
夫や友人のサポートを得られるチーム文化があれば仕事と家庭の両立は十分可能。
女性が職場でもっと力を持つ必要があるのと同じように、男性はもっと家庭で力を発揮しなければならない。
男性は子育てにかかわれば、忍耐力、思いやり、融通性を身につけることができる。
仕事とプライベートの両方で高みを目指すのは素晴らしいが、高すぎてはいけない。現実の限界がある。全てをこなそうとしたり、完璧にやろうと考えたりすれば、間違いなく惨めな思いをする。完璧主義は大敵。
重要なことだけ完璧主義になる。
完璧を目指すより、まず終わらせろ。
自分に出された要求を全てこなそうとしないことが、長く仕事で成功を収める秘訣。
仕事とプライベートの両方の余地を作る最善の方法は、意識的に選択すること。上限を決めて守る。
全てをこなせるだろうかと悩むことはやめ、自分と家族にとって、一番大切なことはできるだろうかと問うこと。
たとえ見込みが低くても、要求することを恐れてはいけない
今すぐお互いに認め合う。
Posted by ブクログ
とってもいい本なのは間違いない。
だがしかし、日頃海外文学を読まない人間にとっては
なかなかに読み切るまで時間を要しました…
本書は女性にまつわるジェンダー問題を
最初から最後まで当事者意識を持って
改善しようと呼びかけています。
自分には関係ないと思って
知らぬふりをしているトピックって
結構ありますよね。
皆で声を上げ続けること、簡単なようで難しいです。
Posted by ブクログ
数年前に話題になった本。
LEAN INとは「踏み出す」ということらしい。
googleやFacebookで副社長などを歴任し、アメリカの女性としてキャリア的に大成功したが、実は伝統的な考え(女性は家庭で家を守る)にとらえられて苦労していた。という話をしていていた。
正直日本社会なら理解できるが、アメリカでもそうなのかと思って驚いた。
息子の世代では共働きが当然な社会になっていく中で、先行するアメリカで女性が活躍するための基盤や考え方などを知る良い機会になる本だと思った。
Posted by ブクログ
フェイスブックCOO シェリル・サンドバーグによるジェンダー論。女性でありながら世界で最も影響力のある1人と言われる著者が、家族を持ち、子育てをしながら現在の地位に上り詰めるまでの苦労が書かれている。女性であるがために受けてきた社会からの仕打ちを世の中の女性たちは乗り越えていかなければならず、女性が一歩踏み出すことによって、平等な時代を切り開けると述べている。男女平等が定着していると思っていた米国においても、活躍する女性達は今でも苦労していることが理解できた。著者は、ハーバードビジネススクールを出て、グーグル副社長、財務省首席補佐官等を勤めた経験のある極めて能力の高い人物である。著者が言っているとおり、確かにこのような優秀な人材は、男女同数存在するはずで、国家的視点から見れば、このような優秀な女性は絶対に活用しなければならない。女性に活躍の場を提供すべき真の理由を理解できたものと考えている。
「女性が責任ある地位に就く能力を備えていることに、疑いの余地はない。学校では、女が男を圧倒する傾向にあり、アメリカでは学位取得者の約57%、修士の60%は女性が占めている。この傾向は日本でも顕著で、学位取得者の約63%は女性である。OECD加盟国では、女性の74%が少なくとも高校を卒業するのに対し、男性は66%にとどまっている。この女性のめざましい成績を見て、一部の人々は「男の終焉」を心配するほどだ」p25
「男には仕事に対して野心を持つことが期待されるが、女の場合には選択肢の一つにすぎず、それどころか好ましくないとされることも多い。「彼女は野心家だ」というのは、全然ほめ言葉ではないのだ。男は野心的でエネルギッシュで上昇志向であることが賞賛の対象となるが、女がそうだと社会で損をすることも少なくない。女性の社会的成功は、犠牲を伴うのである」p27
「ヒスパニックの子供の27%、アフリカ系アメリカ人の子供の52%はシングルマザーに育てられている」p35
「マーク(・ザッカーバーグ)から、誰からも好かれようとするから思い切ったことができないのだ、と言われた。何かを変えようとするとき、全員を満足させることはできない。全員を満足させようとしたら、たいしたことは何もできない。たしかに、マークの言うとおりだった」p74
「就職先を決めるときの基準は一つしかない、それは成長、それも急成長だと断言した。会社がハイペースで成長していれば、今いる人間がこなせる以上の仕事がどんどん湧いてくる。反対に会社が伸び悩んだり横這いになっていたりしたら、仕事は減り、人間の方が仕事より多くなる」p83
「結局友人は断った。「四年間の蓄積」が無になるような仕事をどうしても受け入れられなかったのである。たしかに、努力して積み上げてきたものを失うのはつらい、それでも、次の30年のことを考えるなら、最初の4年間にこだわることに意味があるだろうか」p87
「自分は自分の視点からだけものごとを見ているのだと気付けば、自分の見方を相手に無理強いすることはなくなるだろう。そして「私はこう思う」という形で、より建設的な意見表明ができるはずだ」p112
「ルービンは、ゴールドマンサックスの共同会長就任1週間後に、ゴールドマンの金の買いポジションがひどく大きいことに気付いたという。そこで手近にいた社員に、どうしてこんなに大きなポジションをとったのかと質問した。するとその社員は目を丸くして「会長がおっしゃったからです」と答えるではないか。「私が?」今度はルービンが驚いた。どうやら前日に彼が初めてトレーディング・フロアを視察した際に「金はなかなか面白そうだな」と呟いたのが原因らしい。「新会長は金がお好きだ」という噂が広まり、新しいボスを喜ばせるためにトレーダーが数百万ドルを注ぎ込んだというわけである」p116
「もし何かばかばかしいアイデアに気付いたら、たとえそれを言い出したのがマークや私であっても、断固反対するか、でなければそんなものは無視してほしい、と付け加えた」p118
「クライアントが帰ってからモーリーの手際の良さを褒めると、彼女は「ありがとうございます。でも、もっとこうすればよかった、という点をぜひ忘れないうちに指摘してください」と言ったのだった」p119
「率直にほんとうのことを言ってもらったら、みんなの前で感謝することが大事だ」p122
「いまでは自分というもののすべてを仕事に持ち込むのはけっして悪くないと考えるようになった。月曜から金曜までをプロフェッショナルとして過ごし、週末だけプライベートな自分に返るのが正しいあり方だとは、もう考えていない」p126
「どうしてもやらなければならない仕事があるときは、部下にも徹夜も厭わないでほしい。しかしその必要がないときは、通常の勤務時間だけ働き、まともな時間に家に帰り、子供と遊んだり、家族や友達と語らったりしてほしい。本を読み、頭の中を整理し、あるいはぼーっとしてリフレッシュしてほしい。私は仕事のクオリティに対して報酬を払うのであって、勤務時間の長さに払うのではない。こうしたプロフェッショナルな環境は、必ず最高の結果をもたらす」p184
Posted by ブクログ
・殆どの「女性はほしいものが全て手に入ると期待するどころか、すべてを失うのを恐れている。仕事、子どもの健康、過程の安定、そうしたものすべてだ。その原因は、よい社員でいることと親の責任を果たすことの両立があまりに困難だということにある
・女性が直面する障害物はたくさんあるが、その頂点に君臨するのが「恐れ」である。みんなに嫌われる恐れ、世間のネガティブな感心を引く恐れ、力量以上のことを引き受けてしまう恐れ、非難される恐れ、失敗する恐れ。。。そして極め付けは。悪い母親、悪い妻、悪い娘になる恐れである。
・全員を満足させることはできない。全員を満足させようとしたらたいしたことはできない
・自分には力がないと考えたとき、人はもうあきらめている
・まず自分がなにをしたいのか、はっきり理解しておかなければならない
・私の見方があれば、相手の見方がある
・人はよく、プロフェッショナルなら職場に家庭の事情は持ち出さないものだと言い、職場では家庭のことを話ことさえ恐れる、これでは、他人の事情を理解してたしけてあげられるときでさえそうすべきでないと言わんばかりだ。
・自分たちを「仕事も愛する両親」だと考えている。「働く母親」よりずっと素敵だ
・このタイプの女性にとっては「仕事と育児の両立はとりわけ難しい。
・それでもすべてをこなせる人はいないのだと思いだし、自分にとって家では何が大切か、仕事では何が優先かを見極めれば、いくらか心は落ち着く
Posted by ブクログ
女性が力を手にするためには、自分の内なる障壁を打破することが欠かせない。社会的つまり外の障壁と同じくらい重要である。そのために、統計データや研究成果を援用しつつ、自身の学んだことや教訓を紹介する。
小説なみにイッキ読みしました。面白い。謝辞を読んで納得、プロジェクトで作られたんだと。一人よりチームだ。でもその核となる思いゆえ、だからこその影響力。
Posted by ブクログ
2013年の春先に話題になってて、新任の部長とこの話題になったので一応読んだ。
こんな優秀な人でも悩みが私と一緒でちっぽけなことでモヤモヤされていることが分かり、なんだかとても励まされた。
でもさ、大学時代から群を抜いて優秀な人だったんだよね。だから偉い人に引き抜いてもらえたんでしょ?スタートから自分と違うことに越えられない壁を感じたのも確か。
私に足りないのはそこなんだよなぁ…涙
Posted by ブクログ
FacebookのCOO シェリル・サンドバーグの著
TEDで350万回以上も視聴された動画から生まれた
【感想】
アメリカは、男女平等で、女性の社会進出が進んでいると思っていたが、
日本以上に男性上位の社会で、保守的な面が多々あることがわかった。
彼女のようなスーパー女性でも、女性であるが故に遠慮したり引け目に
感じてしまうことがあるのだと・・・ それが米国なんだと
【要旨】
女性は社会的な圧力などいろいろあるけど、自分から身を引くのではなく、
最後の最後まで、自分のキャリアにチャレンジしてみようというもの。
奥さんのキャリアを途切れさせず、旦那のキャリアも失速させずに、如何
に家庭内のリソースの最適化を行なって、収入や自由時間の総和を稼ぐか、
というテーマとして帰結させて考える
【ポイント】
18/高い地位に就き力をもつ女性が増えることが真の平等の実現に欠かせない要素
40/この本を書くのは、私が前向きになるためでもある。怖がらなければできることを
するために、今私は書いている。
45/女性が成功すると外部要因のおかげだといいたがる。NYタイムズ紙は、男性の成功を
幸運のおかげだとする記事は書いたことがない。
50/自身過剰な人は嫌なものだが、自分に自信をもつこと、少なくとも自信のあるふりをする
ことは、チャンスをつかむために必要である。
51/チャンスを逃さずつかむことは、以前にもまして難しくなっている。
最近は、チャンスがチャンスとして提示されないこともある。
52/次に大きく羽ばたこうとするなら、自分に完全にフィットする仕事なんてない。
ますせ、チャンスをつかみ、チャンスの方を自分にフィットさせなければ。
学ぶ能力こそ、リーダーが備えるべき一番重要な資質だと思う。
58/ハイディとハワード 成功の好感度は男性の場合は正比例し、女性の場合は反比例する。
74/誰からも好かれようとするとおもいきったことができない。何かを変えようとするとき全員を満足させることはできない。
89/女性は十分な実力や実績があるときでさえ、昇進を求めることに消極的である。
これは、良い仕事をしていれば自ずと認められると考えられるからだろう。
90/地位もやりがいのある仕事も待っているだけではやってこない。
努力と成果は認められるべきであるが、認められなかった時は、認められるべく
主張となければならない。
101/よい知恵を貸してほしいということは、弱音を吐くことではなく、進み道を見つける 第一歩となる。
112/よいリーダーシップとは、「気づき(conscious)」のリーダーシップである。
私の見方があれば、相手の見方もある。これを理解することこそが、円滑なコミュニ ケーション。
145/女性の判断ミスの一つは、自分の給料では子供の保育費をカバーするのがやっという ことで、早々に辞めてしまうこと。保育費を考える時、対比させるべきは、現在の報 酬ではなく、将来の報酬である。
153/女性が職場でもっと力を持つ必要かあるのと同じように、男性はもっと家庭で力を発揮
しなければならない。
→こと家事・育児に対して女性は口を出し過ぎたり、厳しい要求をしすぎてないか
154/あなたのやり方を強制したら、結局はあなたがやらなければならなくなる。
184/コリン・ハウエル:リーダーシップ像では、「忙しがり屋」はない。→メリハリ
仕事のクウォリティにたいして報酬を支払うのであって、勤務時間にはなうのではな い。
195/達成可能な目標を定めることが幸せになる秘訣。
→完璧をめざすのではなく、持続可能で
実現可能な目標を立てよう。
成功の定義は、「自分にできる最善の選択をし、それを受け入れること」
「成功の秘訣なんてない。要するに、自分に与えられたものでベストを尽くすしかない。」
220/社会的な利得は、配られるものではない。勝ちとらなければならない。
229/女性は同性に助けてもらえると思いがち。
大方の女性は男性からのサポートは当てにしないが、
女性なら同性のよしみで手をかしてくれると思いがちだが、これは一種のバイアス。
序章「内なる革命」
第1章「怖がらなければ何ができる?」
第2章「同じテーブルに着く」
第3章「できる女は嫌われる」
第4章「梯子ではなくジャングルジム」
第5章「メンターになってくれませんか?」
第6章「本音のコミュニケーション」
第7章「辞めなければならない時まで辞めないで」
第8章「パートナーを本当のパートナーに」
第9章「スーパーママ神話」
第10章「声を上げよう」
第11章「ともに力を」