少年アヤのレビュー一覧

  • うまのこと
    夏読37冊目。
    自分の個性を自分で尊重するのはすごくいいこと。
    でも、その手段として相手を貶めるのは最悪だ。
    女の子が早熟なのは、大半の男の子がアホすぎてならざるを得なかったからかな。
  • ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録
    すごくよかった。びっくりした。
    本屋メガホンさんの『透明人間さよなら』をきっかけにこの本のことを知った。
    日々透明にされること、その事への怒り、悲しさが記録されていた。
    自分の大事なアイデンティティから目を逸らして見なかったフリを続ける、それでも別の角度からは愛情を注いでいる距離感の掴めない、それで...続きを読む
  • うまのこと
    「少年アヤ」というのが作者の名前だったり、馬じゃなくて人間のお話だったりして、最初ちょっと驚いた。でも、最後まで読んだらおもしろかった。
    クラスでいじめられていた周りとちょっと違う子と、女子がばかにされるのはおかしいって思った女の子たちがおんな国を作って、学校を出て行っちゃった。
    勝手に出て行って、...続きを読む
  • ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録
    少年アヤさんのことは、Instagramで知った。
    いつも、可愛いレトロな雑貨やおもちゃの写真をUPしている、文章を書く人。という認識で、一年くらい前からフォローしていたけれど、著作を読んだのはこれが初めてだ。

    読み始めたら、通勤電車内でも(7分くらいしか乗らないから自転車で行く日が多いのに、これ...続きを読む
  • ハツキス 2014年7月号 創刊記念無料!
    好きな作家さんの作品が勢揃いしていて、一気に読んでしまうくらい。
    こういうおまとめ本は新たな作家さんとの
    出会いもありうれしい。
  • ハツキス 2014年7月号 創刊記念無料!

    読みごたえ

    まとめて多くの話が読めてしまいました。


    こやまゆかり原作、霜月かよ子作画の歴史ロマン大作『ポワソン』、実写映画化決定の東村アキコ『海月姫』がこれから面白くなりそうでした。
  • なまものを生きる
    お金はあんまり持ってない、やさしくてかわいい友だちとアヤちゃんの会話に、ホッとしたり、ハッとしたりしました。そして、過去の作品でも出てきた妹さんは、まわりの人をしあわせにするのがほんとに上手!すごいなあ、すごいわあ。
  • 尼のような子
    哀切なまでに冷静な観察眼と、哀切なまでに的確な表現力で、向かうべき場所をきっと見つけて突き進んでほしい。
  • 少年アヤちゃん焦心日記

    予想だにしなかった展開

    「男性アイドルに恋い焦がれるおかまのアタシ」ってテイで書いてる本なんだろーなー、と思って読んでなかったのですが、後日著者がネット上で「おかまの自称という自傷やめました」って言っているのを見て、やばい、読まなきゃ、と思って読みました。

    つらい。つらいからこそ、読むのをやめられない。見たくないからこそ...続きを読む
  • 尼のような子
    「できることなら身ぐるみをひっぺがして全身舐め回したかったし、脇のあたりの汗の味を耳元で囁き、思いきり辱めてもやりたかった」こうした生々しさと「お花見なんて、する権利すらないのに、足はどうしても桜並木を目指す。冷たく、勢いのある風に煽られ、花びらは強く私を打った。ぱちんぱちんと、全身を打った」こうし...続きを読む
  • 尼のような子
    つねづね、少年アヤさんは詩人の魂を持ってるんじゃないかと思っています。
    共感できるような境遇でもなんでもないのに、胸が熱くなってたまらない。ブログの全記事が書籍化すればいいのにな。
  • 尼のような子
    自傷行為を見ているような痛ましい気持ちになったり、他人事とは思えないほど共感してしまったり、かと思えば大声でゲラゲラ笑ったりしました。他人から傷つけられ、自分で自分を傷つけ、傷つきぬいた半生が、哀しくも美しい文章で綴られています。少年アヤちゃん、すごいなあ。
    劣等感にがんじがらめになって身動き取れな...続きを読む
  • 尼のような子
    アヤちゃんはTwitterで知って、そのあと女性誌の連載をよく見るようになって、中でもROLaは面白い。

    ブログもたまに覗いてたけど、こうやって一冊にまとまったものを読むと、本当に面白いなと再確認できた。
    でも同じくらい苦しいのはなぜだろう。
  • 尼のような子
    凄まじかった。アヤちゃんが身を削って書いたものを、こんなに簡単に書籍で読めて、それを面白いと思ってしまっていいのかと思ってしまうほど。
    文章がうまいから、ヒリヒリが余計に伝わってくる。
  • 尼のような子
    狂気と頽廃、そして圧倒的な理性。
    アヤちゃんのTwitterを知ってからというもの、彼/彼女が綴る言葉の気持ちよさに魅了されています。
  • 尼のような子
    世の中のアングラを転げ回っているアヤちゃんが
    コミカルで面白いのにずっと寂しさがついて回っているような一冊でした。
  • なまものを生きる
    誰なのか全然わからないで読み始めましたが、その独特な文体と剽軽な雰囲気。それでいて切ないやりきれなさがとてもよかった。知らずに読んだのは正解だったかもしれません。
    アヤちゃんはゲイで、繊細なのでいろいろな事が苦手。人が嫌いなわけではないのだろうけれど兎に角人に何かを聞いたり判断したりすることが本当に...続きを読む
  • なまものを生きる
    少年アヤのブログが元の本。

    アヤちゃんは、ゲイの男の子だけど、いわゆるオネエでもなく、普通に男の子が好きな男の子。

    その日常が描きだされる。
    私小説のような内容。例えば、働けくことをやめて、とにかく貧乏。というのも、本人がオリジナリティが高くアーティスティックだから、世の中と折り合いがつかないか...続きを読む
  • ぼくは本当にいるのさ
    「ぼく」は透明になるために、自分の宝物たちを
    本当に文章がうまいなあ…
    もったいつけた表現を使うわけでもなし、クドクドしつこい描写があるわけでもないのに、その場の情景と「ぼく」の心情とが、過不足なくくっきりと伝わってくる。
    そして構成のうまさ。
    現在の居場所であるバイト先の骨董品屋と友人のめぐるとの...続きを読む
  • ぼくは本当にいるのさ
    痛々しいけど言葉選びが可愛い。キラキラしてる。まさに、くたびれちゃった女児用の玩具みたいだ。「きみの美しさには傷つくよ」とか、いちいちぐっとくる言葉が多くて、やっぱり言葉の人だなあと思う。でも本のこととか一切ふれてなくて、この人いったいなにで書くことを覚えたんだろうかと思う。

    読んでてどこまで事実...続きを読む