少年アヤのレビュー一覧

  • うまのこと

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    夏読37冊目。
    自分の個性を自分で尊重するのはすごくいいこと。
    でも、その手段として相手を貶めるのは最悪だ。
    女の子が早熟なのは、大半の男の子がアホすぎてならざるを得なかったからかな。

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    2023年08月14日
  • ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録

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    ネタバレ

    すごくよかった。びっくりした。
    本屋メガホンさんの『透明人間さよなら』をきっかけにこの本のことを知った。
    日々透明にされること、その事への怒り、悲しさが記録されていた。
    自分の大事なアイデンティティから目を逸らして見なかったフリを続ける、それでも別の角度からは愛情を注いでいる距離感の掴めない、それでもこれまでずっと一緒にいた、著者的には大切な存在の家族。自分を傷つけている存在を、それでもその温かい側面を無視せず捉えてまっすぐにもがいている姿に痺れた。(私は全て切り捨ててしまうタイプなので…)。
    本来ならいい人、根はいい人、大事な人。そんな人たちに悪意なく自分のアインデンティを否定されたり無視さ

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    2023年06月07日
  • うまのこと

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    「少年アヤ」というのが作者の名前だったり、馬じゃなくて人間のお話だったりして、最初ちょっと驚いた。でも、最後まで読んだらおもしろかった。
    クラスでいじめられていた周りとちょっと違う子と、女子がばかにされるのはおかしいって思った女の子たちがおんな国を作って、学校を出て行っちゃった。
    勝手に出て行って、先生は怒るかと思ったけど、泣いていて、びっくりした。こうなるまで放っておいたのがいけないとわかったからかな。
    誰が何を好きでもいいから、好きなものを言えなかったりばかにされたりするのはちょっと不思議な気がしたし、かわいそうだと思った。ぼくが何を好きでもお父さんとお母さんは、「いいね」って言ってくれる

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    2023年01月14日
  • ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録

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    少年アヤさんのことは、Instagramで知った。
    いつも、可愛いレトロな雑貨やおもちゃの写真をUPしている、文章を書く人。という認識で、一年くらい前からフォローしていたけれど、著作を読んだのはこれが初めてだ。

    読み始めたら、通勤電車内でも(7分くらいしか乗らないから自転車で行く日が多いのに、これが読みたいから敢えて地下鉄に乗った)、乗り換えで歩く間も、隙を見ては一行でも読みたくて、三日ほどで読み終えた。(丸一日休みがあれば多分一日で読んでしまっていたと思う)。
    そういう本は、スティーブン・ミルハウザーの「エドウィン・マルハウス」以来。つまり、めちゃくちゃ面白かったのだ。

    日記のような、サ

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    2023年01月11日
  • なまものを生きる

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    お金はあんまり持ってない、やさしくてかわいい友だちとアヤちゃんの会話に、ホッとしたり、ハッとしたりしました。そして、過去の作品でも出てきた妹さんは、まわりの人をしあわせにするのがほんとに上手!すごいなあ、すごいわあ。

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    2019年12月06日
  • 尼のような子

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    「できることなら身ぐるみをひっぺがして全身舐め回したかったし、脇のあたりの汗の味を耳元で囁き、思いきり辱めてもやりたかった」こうした生々しさと「お花見なんて、する権利すらないのに、足はどうしても桜並木を目指す。冷たく、勢いのある風に煽られ、花びらは強く私を打った。ぱちんぱちんと、全身を打った」こうした感性が素晴らしい表現の中に同居した本。打たれました。

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    2014年06月19日
  • 尼のような子

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    つねづね、少年アヤさんは詩人の魂を持ってるんじゃないかと思っています。
    共感できるような境遇でもなんでもないのに、胸が熱くなってたまらない。ブログの全記事が書籍化すればいいのにな。

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    2014年06月15日
  • 尼のような子

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    自傷行為を見ているような痛ましい気持ちになったり、他人事とは思えないほど共感してしまったり、かと思えば大声でゲラゲラ笑ったりしました。他人から傷つけられ、自分で自分を傷つけ、傷つきぬいた半生が、哀しくも美しい文章で綴られています。少年アヤちゃん、すごいなあ。
    劣等感にがんじがらめになって身動き取れなくなって、正しくて美しい人を憎まなければならなかった、憎まずにはいられなかった気持ちは、私にも少しわかる気がする。特に初めて新宿2丁目に行くときの「恋愛市場で品定めされる恐怖」を巧みに表現していたくだりは、共感で胸が痛くなった。
    私はアイドルではなくアニメオタクですが、自分の中に湧き上がってくる衝動

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    2014年06月06日
  • 尼のような子

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    アヤちゃんはTwitterで知って、そのあと女性誌の連載をよく見るようになって、中でもROLaは面白い。

    ブログもたまに覗いてたけど、こうやって一冊にまとまったものを読むと、本当に面白いなと再確認できた。
    でも同じくらい苦しいのはなぜだろう。

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    2014年03月16日
  • 尼のような子

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    凄まじかった。アヤちゃんが身を削って書いたものを、こんなに簡単に書籍で読めて、それを面白いと思ってしまっていいのかと思ってしまうほど。
    文章がうまいから、ヒリヒリが余計に伝わってくる。

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    2014年03月15日
  • なまものを生きる

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    びんぼうになると自分自身が近くなって、わたしは耐えられなかった。
    また時間を置いてびんぼうを試してみたいなと思った。
    ほかの作品も読んでみようと思います。

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    2025年07月29日
  • 尼のような子

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    狂気と頽廃、そして圧倒的な理性。
    アヤちゃんのTwitterを知ってからというもの、彼/彼女が綴る言葉の気持ちよさに魅了されています。

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    2021年12月31日
  • 尼のような子

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    世の中のアングラを転げ回っているアヤちゃんが
    コミカルで面白いのにずっと寂しさがついて回っているような一冊でした。

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    2020年02月02日
  • なまものを生きる

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    誰なのか全然わからないで読み始めましたが、その独特な文体と剽軽な雰囲気。それでいて切ないやりきれなさがとてもよかった。知らずに読んだのは正解だったかもしれません。
    アヤちゃんはゲイで、繊細なのでいろいろな事が苦手。人が嫌いなわけではないのだろうけれど兎に角人に何かを聞いたり判断したりすることが本当に苦手。普通の人が一瞬で出来ることを、崖から飛び降りるような気持ちでようやっと遂行します。または遂行できない。
    普通に労働することも苦手で、お金がなくてとても貧乏。持っている昔のおもちゃを少しずつネットで売って生計を立てています。バイトをしようと思ってもバイト募集の紙を毎日眺めながら行ったり来たりして

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    2020年01月16日
  • なまものを生きる

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    少年アヤのブログが元の本。

    アヤちゃんは、ゲイの男の子だけど、いわゆるオネエでもなく、普通に男の子が好きな男の子。

    その日常が描きだされる。
    私小説のような内容。例えば、働けくことをやめて、とにかく貧乏。というのも、本人がオリジナリティが高くアーティスティックだから、世の中と折り合いがつかないからこそ、の部分がある。
    無頼派とは違うけど、世の中へのずれの感覚は文学の様。
    描かれる気持ちは徹底して「繊細」。

    若い女子がファンになるのがうなづける。こんな繊細な気持ちがわかる男は少ないと思う。

    社会についての恐れ、集団についての恐れ、自分が居ることの違和感が根底にあると思う。

    描かれる世界

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    2020年01月06日
  • ぼくは本当にいるのさ

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    「ぼく」は透明になるために、自分の宝物たちを
    本当に文章がうまいなあ…
    もったいつけた表現を使うわけでもなし、クドクドしつこい描写があるわけでもないのに、その場の情景と「ぼく」の心情とが、過不足なくくっきりと伝わってくる。
    そして構成のうまさ。
    現在の居場所であるバイト先の骨董品屋と友人のめぐるとの場面、そして過去の回想とがスムースに繋がって流れていく。
    こんな文章力、どうやったら身につくんだろう?

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    2019年02月17日
  • ぼくは本当にいるのさ

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    痛々しいけど言葉選びが可愛い。キラキラしてる。まさに、くたびれちゃった女児用の玩具みたいだ。「きみの美しさには傷つくよ」とか、いちいちぐっとくる言葉が多くて、やっぱり言葉の人だなあと思う。でも本のこととか一切ふれてなくて、この人いったいなにで書くことを覚えたんだろうかと思う。

    読んでてどこまで事実なんだろうか?と思うことがたまにある。作者の友達はなんだか底抜けに明るい人が多くて、読んでてちょっと疲れる。笑。古道具屋のオーナーとの出会いの話がいちばん好きだった。ほんとうに慈しんで大事にしているんだな。自分はものにあまり思い入れがないけど、ものを大切にするっていいなあと思えた。

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    2018年11月23日
  • 尼のような子

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    表現の仕方とか、シュールさとか、面白かった。きっとアヤちゃんは頭がいいのだろう。この本はアヤちゃんの明るい部分をピックアップして書いたって感じだった。

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    2015年08月25日
  • 尼のような子

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    文章がうまいのか、つるつる読めてしまった。初期の嶽本野ばらに似てるかも?しかしうんこの話が多くないか。

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    2015年05月15日
  • 尼のような子

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    読んでいる方の胸が苦しくなるほど突っ込んだ自己分析と、それを表現するアヤちゃんのブログにしては詩的すぎる言葉選び(と、えげつないほどストレートなシモの話)のおかげで一気に読もうとするも手が重く、読み終えるまで数日かかりました。いろんな意味でこんなに重厚な本が1400円で本当にいいのか!?焦心日記も読むのが楽しみ。

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    2014年08月30日