「少年アヤ」というのが作者の名前だったり、馬じゃなくて人間のお話だったりして、最初ちょっと驚いた。でも、最後まで読んだらおもしろかった。
クラスでいじめられていた周りとちょっと違う子と、女子がばかにされるのはおかしいって思った女の子たちがおんな国を作って、学校を出て行っちゃった。
勝手に出て行って、
...続きを読む先生は怒るかと思ったけど、泣いていて、びっくりした。こうなるまで放っておいたのがいけないとわかったからかな。
誰が何を好きでもいいから、好きなものを言えなかったりばかにされたりするのはちょっと不思議な気がしたし、かわいそうだと思った。ぼくが何を好きでもお父さんとお母さんは、「いいね」って言ってくれる。
でも、確かに学校では難しいなって思うこともあるかも。心ではおんな国に賛成だけど、一緒に出ていくのはできそうにない。「みんなとちがう」って方に進んでいくのは、不安な気がする。本当は、誰が何を好きでも、どんなふうでもいいんだけど、そういうふうに言えないし、くるむっちみたいに強くなれない。社会がおんな国みたいになればいい。
卒業して、今のクラスの子がバラバラになったら、どうなっちゃうのか気になる。でも、みんな勇かんに生きていきそう。
表紙の絵は、ちょっと不器用な感じで、暗い背景にきれいな色があったりおばけがいたりして、うまの心の宇宙かなと思った。印象的。(小5)