木崎伸也のレビュー一覧
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ネタバレサッカーファンでデータ分析が好きな人には最高の本。サッカー版の「マネーボール」。著者はケンブリッジ大学で物理学博士号を取得。ポスドクからサッカーデータ分析に進出しつつあったコンサルに転身(トッテナム・ホットスパーのサポート)、その後リバプールでデータ分析からリサーチ部門の責任者に。「マネーボール」と違いリバプールは弱小チームではないが優勝からは遠のいており、そこからデータ分析を用いて過小評価されている選手を移籍で獲得しチーム強化を図っていく。
著者の本書での目的は3つ。
1.フットボールにおける「データ分析の物語」を伝えること~著者自身の経験からデータ分析の進化とリバプールの成功を語ること
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スポーツライター・木崎伸也さんが書いたサッカー日本代表小説。YouTubeにもたくさん出演されていて、端切れの良い意見と観察眼にいつもサッカーを見る目を養ってもらっている。
挿絵は『GIANT KILLING』のツジトモさん。サッカーファンとして読むしかない。
発売は2018年9月で、それまでWeb連載されていたらしいので、ロシアワールドカップの予選や本戦と並行していたのだろう。ロストフの悲劇でベルギーに負けたところまでは描かれている。
舞台は2030年。2022年のカタール大会は出場できず、2026年の北米大会はベスト16に進んだ世界線で描かれている。
主人公はたくさん笑
メインはユ -
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ネタバレドイツ編の命運を握るチャリティマッチが描かれた3巻である。
今回もまた表と裏で物語が進行する、実に代理人稼業らしいドラマが見られる一巻になっている。
表でアクセントになっているのが、チームメイトの先輩アジア人であるヨンピョ。
どのチームでもそうだが、同国人や意思疎通しやすい関係の選手が居るかどうかは、移籍におけるかなり重要なポイントになる。
敵方代理人の契約選手ながら、ここでのヨンピョの振る舞いは爽やか極まりない。
初の公式戦参加で緊張する沼田選手は彼とのやり取りで奮起している。良いスポーツマンシップだろう。
そしてハーフタイム、遠地でひっそりと暮らすムシッチ監督のチームメイ -
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ネタバレ先崎と因縁を持ち、対立するドイツ人代理人ラルフ・シュバルツが登場する2巻である。
フロント主導でドイツ二部アルスターSVは沼田選手を獲得したが(1巻の#01)、そこに横やりを入れたのがこの男である。
ラルフ・シュバルツは、実際にドイツへと日本人選手を引き入れた実在の代理人をモデルにしたキャラクターであるそうだ。
要は長谷部選手や香川選手といった若き才能を見抜き、売り込んでくれた人物である。
そうした人物がこうして明確に悪役として描かれているというのも、なかなか興味深い描き方である。
彼へのやっかみ交じりの批判を踏まえてのデザインのようだが、やはり一筋縄ではいかない世界なのだろう。 -
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ネタバレ裏金、キックバック、脅迫、裏切り――。
薄々サッカーファンも気付き始めている、そんなサッカー界で暗躍する代理人の稼業を描いた物語シリーズの一巻である。
同じくサッカー代理人を描いた能田達規さんの「となりの代理人」が表の代理人を描いているとすれば、こちらは裏の代理人を描く物語になる。
スポーツライターの木崎伸也氏が原作となり、サッカー界の実相が暴かれるような内容だ。
国連で働きたい夢を抱えながら、足踏みする主人公・夏目リサがサッカー代理人業のインターンに合格したところから物語は始まる。
彼女を雇うのは金満代理人と悪名高き先崎恭介。
彼はリサを従えて、テストすると言い、この業界の -
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