北川悦吏子のレビュー一覧
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妻夫木聡さんと渡辺謙さんのドラマを観てよかったので読んでみた。
表紙の絵やフォントの感じより遥かにとてもいい本だと思う。表紙で損している気がする。
なんで痛み止めをがんがん使えないのか。
がん末期ただ痛いだけで耐え続けることに何の意味があるのか。いろいろ直球。
7年に渡る闘病生活に疲れ、「もう殺してくれ」という成瀬と、「いいですよ」というボーヤ先生。
病院に退職届を出して、カリウムをこっそり持ち出して死ぬ選択肢もあるよとしてあげながら一緒に最後の時間を旅して回る。
ボーヤ先生と成瀬が旅をしながら二人はどういう結末を迎えるのか………。
「助けたいけど、助けられないから、人はただそばに -
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「夢みたいだったな、こうしてみると空想すると思い出すというのは同じようなものなのかもな、今は現実にはそれはない。どっちにしても」この成瀬の言葉に、
私自身が長年重ねてきた想いをもう一度理解した。さりとて「妄想」も(笑)
終末期を迎える人と、心病める人(医師)、そして取り巻く人のそして風景の物語。
桜、夕焼け、海、暖炉、満点の星、花火、学校の屋上。どれもこれも美しい描写。
映像化に当たり文庫化されたものではあるが、職業柄気になって手に取り、本のカバーを取り去り読んだ。(これはかなり正解だった)
また、人は1人ではないと想い知らされる本となった。
西行の一句。この本読んで思い出したので忘れる前に書 -
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ネタバレ
かなり分厚かったので、読めるか不安になったが、1日もあれば余裕だった。大好きなドラマだったので読んでみたいと思い購入したが、ドラマのまんまで、さらにセリフに込められた思い?などを地の文から知ることができて良かった。
ドラマのまんまだったので、改めて作家は凄いな、俳優・女優さんは凄いなと感じた。
光がかっこよすぎて、目の前に現れて欲しいと思った。笑
贅沢言うなら、光と空の横断歩道のところは全部ドラマでやってほしかったなぁぁあ。
でも、母と子の深い愛情・絆に、ほっこりした気持ちになったし、きゅんきゅんもしたし、OK!
もう3回は見たけど、またドラマを見ようと思う。 -
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今まで、NHK朝の連ドラを余りみたことがなかった。
そう言えば「ちゅらさん」をよく見てたときがあったかな。
岐阜県が舞台となるドラマ。岐阜県人はみるしかないでしょう。
しかもドラマをみると、主人公の鈴愛は私と同じ1971年生まれ。律は大学受験に失敗して都の西北大学へ。ウチの長男も、この年に都の西北大学に進んだ。『半分、青い。』には共感することがたくさんありました。
そんな物語で強烈な個性を発して登場した秋風先生。
印象的な言葉をたくさん残してくれました。
この本を読んで、それを思い返させてくれますね。
わたしは、この言葉が好きでした。
人生は希望と絶望の繰り返しです。
人には想像力があります。 -
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タイトルが気になって普段あまり読まない恋愛小説を読んでみた。
ただ、恋愛小説にしては重厚な666ページ!
初めの数十ページで登場してきたのが
・実はかなり美人なオタクの娘
・モデルみたいなイケメンだが実はオタクな青年
・奔放だけど芯は強い美人な母親、小説家
・儚げな雰囲気のイケメン整体師
・イケメンの編集者
・誰からも愛される兄貴分の母親の幼馴染
と、すでにご都合主義か!と突っ込みたくほど
非現実的にモテ強者が集まっている設定で
(まあ、少女漫画とかこんなもんだろうが)
この長ページ読み切れるかな?胸焼けしないかと
心配になったけど。。
そんな心配、どこ吹く風。
読むほどにのめりこんで -
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上下巻を読み終えて。
朝ドラはちらっと見ていた程度。ちゃんと見れば良かったなあと後悔。
小説を読むときは、文章の美しさや描写の細かさに惹かれることが多いけれど、どんどん話が展開していき、ストーリーそのものを楽しめるこういう本も好き。
真っ直ぐなセリフやメッセージに勇気づけられた。何があっても挫けず、周りの人を支え、支えられながら頑張っていこうという、当たり前のことを大切だと思わせてくれる。
そして、リツとスズメの関係性がとても良い。つかず離れずもどかしい距離感だけど、ずっとずっと大切な関係。
ちょっとしたすれ違いで、何年も離れてしまったりしたけれど、それもまた運命なのかなと。
大切すぎるか -
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朝ドラ 「半分、青い」のなかでひときわ魅力的だったのが、主人公の師匠である漫画家・秋風羽織。豊川悦司さんが実にイキイキと、それはそれは楽しそうに演じていらっしゃいました。この役、豊川さんでなければこんなにオモシロクならなかったと思う。佐藤健さんも「カッコよくて面白い。最高です」と言っていたほど。
秋風羽織の名セリフと写真を一冊にまとめた本です。
「地を這う蟻になるな!天をかける龍になれ!」
「勝ちを急ぎましたね」
「作品は、生き物だ。いかようにでも育つ。」などなど。
秋風が、激しく温かく、ユーモアたっぷりに弟子たちを励まし指導する場面は、ずうっといつまでも彼らを見ていたくなるくらい、楽しか