リリー・フランキーのレビュー一覧
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『自己表現とは?』での「本当は、そこで何年やり続けられるかに意味があるのにね。」
というみうらさんの言葉が1番印象的だった。
全体としては、
自分をなんか特別って思いたい気持ちを肯定してくれつつも、現実を生きる気の持ちようを示してくれるような本(対話)だった。
こういうこと語れる人すごいなぁと思ったり、こういう会話をできる友人なりが欲しいなぁと思ったりした。
▶︎内容にもあったように、やっぱり対人でしか生まれないものって沢山あるし、大きいように思う。例えばこの本を読んで考えたこと、感じたことをブログに綴ったとて、いいねが付く、コメントがつく、で終わってしまう。出来立てほやほやの感情、言葉を交換するって満たされることなんだなぁと思った。
フッ、フフフフって笑える会話がいくつもあって楽しかった。
それ(サブカル的ニュアンスだったり、エロティックな雰囲気など)を感じ取れるようになった自分もなんか好きだなぁと思えた。
ユーモアのある人ってステキ。
お二人のような歳の重ね方をしたい。 -
Posted by ブクログ
『男は、家族のギリシャ赴任中にうまれたとかで、アテネと読むことができる雅典という、うるわしげな名前があったけれど、ともみの女友達からは、セグウェイと呼ばれていた。 ともみも過去を振り返るたび、セグウェイとつきあっていたころは云々、と男をあだ名で呼んでいたために、雅典に会っても、セグウェイと心で思っていた』-『「セグウェイはかわいい男」朝吹真理子』
細野晴臣の夢日記は、夏目漱石の「夢十夜」の「こんな夢を見た」に倣って、どれも「夢を見た……」と始まるナンセンスな夢のお話。夢なのでとりとめもなく、起承転結もない(本人曰く脚色は一切なし)。漱石の夢十夜はもちろん斬新な小説ではあるけれど、極端に言えばどれも真面目腐った線香臭い話ばかりであるのとは対称的に、不真面目で何だか得体の知れないアートのような味わいがある。まあ、それを読むだけでいいのなら「ほぼ日」のアーカイブを見ればいいのだし、それならイラストはカラーで見応えもあるし(一部フラッシュのアニメーションに関しては、書籍では二次元コードで動画に飛ぶという親切なアフターケアがある)。なので、これは単純に朝吹真理子がどんな話を書いているのかに興味があって手にした本ということになる。
細野晴臣の元の夢日記に啓発されて、朝吹真理子、リリー・フランキー、ナイツ塙亘之が三話ずつ(ただし朝吹真理子の三話目は二つの夢物語を下敷きにしているので二夜分と勘定)書き下ろし、合計九話(十夜)を加えたもの。「夢十夜」とはあるけれど、元の夢日記は三十七夜の物語(ほぼ日上では幻の第三十八話「ハーレム・ミュージシャン」のイラストもあり)。本の構成では夢日記が後になっているけれど、先ずはこちらを読んでから、各々どの話を選択しどう発展させたのかを愉しむ方がよいような気がする。
三人とも元の話を題材に膨らませているけれど、リリー・フランキーが星新一風のショートショートを三つ揃えているのに対して、ナイツ塙は自伝的な二つの話とナイツの漫才を模したネタ、そして朝吹真理子は少しずつ趣の異なる三つの短篇を書き下ろしている。その内、三夜・四夜に相当する話が最も作家の素の個性が出ているようで面白い。どこか「抽斗のなかの海」の一文を読んでいるような気になる。一方で、細野晴臣の夢との親和性が一番高いのはリリー・フランキーのショートショートかも知れない。少しエロティックで少しグロテスク。一応、オチも付いていて完結した感じが高い。それに何となく漱石の第五夜(捕らわれの身の侍が懸想する女の話)、第六夜(木彫の話)、第七夜(西国へ向かう船の話)とも響き合う話に仕立てられている様な……。ナイツ塙の自伝的エッセイ風の二作は「それで思い出したんだけどさあ」というような展開の二作品で、真面目なのかふざけている判然としない味わい。最後のネタは、もうナイツの声で読んでしまうね。
ほぼ日のサイトには「夢を見るにも、才能というものがあるみたいです」と紹介されているけれど、夢をほとんど見ない、あるいは覚えていない自分には正に羨ましい限りの才能。細野晴臣という天才の内側をほんの少し垣間見たような気分になれる本。 -
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今年お亡くなりになった佐野洋子さんの武蔵美の後輩である西原さんとリリーさんのそれぞれの対談集。
佐野さんの潔い生き方が淡々と語られているので、この時が闘病中だったなんて感じる事なく読みました。
西原さんは『金に執着する人生』で、佐野さんは『金が煩わしい』と考えるけど、お二人には何故か共通項があるように思えるのが不思議。
リリーさんと佐野さんの、今は亡きそれぞれの母親に対する思いとかふれ合い方などから男性目線&女性目線での母親の見方をみたような気がしました。
それにつけてもリリーさんのお母さんは可愛いと(リリーさんがかわいがっていたと)いつも感じます。 -
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ネタバレ同じ武蔵野美大出身の3人が会話をしている対談集。2007年が西原理恵子、2009年がリリー・フランキーだ。
西原とは同じキーワードがあったみたいで、二人で対談ではなく、会話を楽しんでいるようだった。「息子をニートにしない、娘を売春婦にしない」という子育てのスローガンに佐野洋子は「負けたわー」といっているが、この二人の会話のスケールは相当なものだと思う笑
2度目の結婚について、細かく触れているのも面白い。完全に失敗だったといっている佐野洋子が潔いなー、と思った。それでも18年つきあっていたのは単純にすごいと思う。谷川俊太郎の奥さんとかぶっている時期とか自分の結婚時期とかいろいろ重なっていると思うけどw
リリー・フランキーの対談の時は佐野洋子自体がだいぶ体調を崩してしまっているときで、西原に比べると勢いがなくなってしまったのは残念に思うが、リリー・フランキーと母親の関係で、佐野洋子はだいぶ羨ましがっていたのが印象に残った。わたしも息子が成長したら、あんな感じになりたいなー、と心から思う。
となると、今からあんまり酒を飲みすぎてもいけないのか?笑 -
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やっぱり佐野洋子さんはすごい人だ。
「そんなに命に執着することが意味のある事だとは思わないの」
ここまできっぱり言い切れるのは、佐野さんだからこその気がする。
私も同じように思うんだけど、修羅場も知らないから大きな声で言えない。
言えないけど思う。
生き物はいつかは必ず死ぬ。人もまた同じ。
西原理恵子さんとの対談と、リリー・フランキーさんとの対談は、男女の違いが期せずして浮かび上がっていて面白かった。
リリーさんとの対談が途中で途絶えてしまったのが残念だ。そのテーマが「エロス」だったというのだから、ほんとに惜しい。
でもまあ、佐野さんは予定終了して人生の幕を引いたわけで、残念だと思うのは残ったものの感傷にすぎないのかもしれない。
さばさばといさぎよい言葉が心地良かった。
ひとつ意外だったのは、佐野さんが一人息子をすごくかわいがったという話。
へー、そうなんだとちょっと驚いた。 -
Posted by ブクログ
基本的には「永遠に聞いていられるおじさん2人のお話」という感じで、「仕事」「才能」「死」などさまざまなトピックで素敵な雑談を拝聴することができました。
特に印象に残ったのは、「人生の目的」についてのトピックで、「そんなものは無い」と断言した後、「自分の美意識を、少なくとも生きているうちは守りたい」とおっしゃっていて、めちゃくちゃ渋いなと思いました。
地位もお金も身体も天国(もしくは地獄)には持っていけない。それなら少なくとも生きているうちは、好きなように、でも美意識を持って生きていく。そんなカッコいいことが言えるおっさんになりたいです。