石井妙子のレビュー一覧
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ネタバレ読み終わったあと、気分が悪くなった。ネガテイブな記事が殆どだが、いずれも信憑性が高い 著者が3年半 100名と遭って書いた本
華やかな外見と裏腹に、つきまとう黒い噂 読み進むと、いつも嘘八百を並べており彼女の言うことは噛み砕いて判断しないと誤解すると感じた。
都知事選で、対立の石丸候補が追求していた都知事のブラックボックスとは何の事か?調べたくなった。
・頬の痣は生まれつき
・父親勇次郎はどうしようもない人物 騙す、逃げる、政治家に取り入る。立候補して落選 中東で暗躍
下には威張り散らし、上にはへびつらう。破産したときも誰も助けようとしなかった。
・エジプト(軍事国家)時代同居人早川氏発言:ヒ -
Posted by ブクログ
批判的に書かれた本であることを念頭に置いて読んだ上で、本当にひでえと思った。
特に環境大臣時代、水俣病患者の方々との顔合わせした時の言動。人として最低でどう頑張っても擁護できない。
女であることを盾にきて甘い汁だけ吸う強欲な人って本当に一番、一番嫌いなタイプなの。( ; ; )
カイロ留学時代の北原さんの回想についても、事実なんだろうなあと漠然と感じた。私の留学時代にも小池百合子みたいな図々しさ極まりない日本人の女がいて、私は絶縁したなあ。北原さんは優しすぎる。
当たり前のように自分の発言を無かったことにしたり、嘘ついたり、嫌だなあ。
こういう人が実際そう珍しくもないこととか、こういう人 -
Posted by ブクログ
この本の内容がどこまで真実かはわからないが、綿密な取材で真実と信じるに足る根拠は示されている。
カイロ大学首席卒業、2度の飛行機事故未遂、総合商社のアラビア語通訳・・・。世の中には、息を吐くように嘘をつける人がいるが、この人もまさにそういった類の人種であろう。
政治的な心情や政策へのこだわりは一切なく、どうすれば人から良く見られるか、どうすればより上に行けるかだけ考える。そのためには人を裏切ることも躊躇ない。まさにサイコパスだが、それはそれで1つの才能。政治家としての成果を全否定するつもりはないが、この人の人間性はきちんと理解した上で評価する必要があると改めて感じた。
視聴者ウケだけを考え -
Posted by ブクログ
表紙の女性とタイトルに惹かれて手に取ってみたら著者は『女帝 小池百合子』の石井妙子さん。これだけで期待値爆上がりだが、本書で紹介されるのは「教科書で取り上げられるような人物よりも、誤ったイメージを植えつけられ批判にさらされてきたり、これまで光を当てられることの少なかった女性」を優先した、との事。女こどもの立場、社会常識が今とはあまりにも違う事にはうんざりさせられるが、女性たちの凄まじい生き様からはしたたかでしなやかな生命力のようなものも伝わってくる。女たちの孤独な闘いが今も続いている事に嘆息しつつも女性同士の強い連帯の裾野が広がって来ていることに希望を感じた。
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最高に面白かった。
都民と言わず全ての有権者に読んでいただきたい。
そう、政治信条のない彼女はいつあなたの選挙区にくら替えしてくるかわからないのだから。
慇懃無礼で元々大嫌いだった彼女の本性や生き様が明らかにされ、想像を超えた怪物であったことを知り、自分の直感力を再評価。
あとがきで、筆者が彼女に問いかけたい言葉として「太陽はあなたに眩しすぎなかったか?」を挙げていたが、昔から「お天道様は全てお見通し」「お天道様にはウソつけない」という言葉から、「あなたは恥ずかしくないのか、あなたはこのウソをつき続けることが出来ると思うのか」という、自省を促す言葉だと受け取った。
。。。そんなタマぢゃ -
Posted by ブクログ
石井妙子『女帝 小池百合子』文春文庫。
小池百合子のこれまでの虚構に塗れた華々しい経歴と最大の疑惑である『日本人女性初のカイロ大学首席卒業』という学歴詐称に迫るノンフィクション。
小池百合子という人物を予想外に厳しく批判しつつ、その化けの皮を剥がそうという内容であった。現職の東京都知事というのはこのような胡散臭い人物だったのかと驚愕する。
それにしても凄い。嘘に塗れた人生と強い権力指向。小池百合子の父親も金や権力のあるところに近付いて商売のネタにしようと取り入り、何の準備もなく議員に立候補したり、恩を仇で返すという狡猾で愚かな小物だったようだ。小池百合子本人も他人を利用し、巧みに取り入り -
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水俣被害がこんなにも複雑な事件だったなんて
まったく知らなかった
高度経済成長期の真っ只中、国は未来を担う企業としてチッソを擁護、チッソは廃水のことを知りながらも廃水を流し続ける、地域住民は仕事を失うことを恐れ病を隠したり被害者を差別した者も数多くいた
負のスパイラルがすべてを飲み込み、未曾有の惨劇となった
本書は“水俣被害”を中心に、報道カメラマン ユージン・スミスと水俣によって人生の扉を開いたアイリーンの3つが重なり合う
ユージンの生い立ちから第二次大戦で戦場カメラマンとしての功績とその後の苦悩、ハーフに負い目を感じていたアイリーンがアイデンティティを確立する過程が描かれ、すべてが水俣に -
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映画MINAMATAから来た。圧倒的衝撃力で突き刺さった今年No. 1候補。こんなにも突き刺さったのは、何も知らずに生きてきた自分のなんというか無力感でもあった。教科書的なことしか知らないから、この非情な現実も会社や国の態度もそこで生きる人たちの葛藤もそしてそこに共に生きた写真家のことも、その全てに衝撃。そこで今も必死に生きる人々も、狂気的写真家ユージンも共に水俣を生きたアイリーンも、その必死な生き方が伝わる。
本の最初に差し込まれている数枚の写真に関する物語。最後の写真(それは水俣写真集の最後の写真でもある)の意味。ユージンが過去に賞賛を浴びた「楽園への歩み)との対比。ユージンと著者が問いか -
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ノンフィクション作家の業のようなものを感じる。当人と会ったこともない人が良くぞここまで対象を掘り下げることに感嘆する。
あの小池百合子を描いた「女帝」が面白くまた本当に内容を信じられるか微妙なところもあったので同じ作家の別の作品として本書を読んでみた。
日本映画史上に残る女優原節子。40を過ぎて突然の引退。謎の多い生涯。雑誌、新聞記事から生涯を推測していく。人気女優でありながら実は映画界が嫌いであったというところ。代表作とされる小津安二郎の作品を当人は気に入らなかったところなど新鮮な内容が多かった。
ずっと過去の膨大な資料を探し出す作家の力量はおそろしいほど。執念のようなものを感じる。