【感想・ネタバレ】女帝 小池百合子のレビュー

あらすじ

誰にも知られたくなかった素顔

キャスターから国会議員へ転身、大臣、さらには都知事へと、権力の階段を駆け上ってきた小池百合子。しかしその半生には、数多くの謎が存在する。「芦屋令嬢」時代、父親との複雑な関係、カイロ留学時代の重大疑惑――彼女は一体、何者なのか? 徹底した取材に基づき、権力とメディアの恐るべき共犯関係を暴いた、衝撃のノンフィクション!

私は小池百合子という個人を恐ろしいとは思わない。だが、彼女に権力の階段を上らせた、日本社会の脆弱さを、陥穽を、心から恐ろしく思う。(「文庫版のためのあとがき」より)

※この電子書籍は2020年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

首席卒業は取り敢えず嘘は確定。
多分、本書は正解と不正解が混在している。
逆に、小池さんにも嘘と本当が混在している。
これがなかなかタチが悪い。
スポットライトの当て方が歪な感じもする。が、バックが拉致られたと思ったは笑った。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わったあと、気分が悪くなった。ネガテイブな記事が殆どだが、いずれも信憑性が高い 著者が3年半 100名と遭って書いた本
華やかな外見と裏腹に、つきまとう黒い噂 読み進むと、いつも嘘八百を並べており彼女の言うことは噛み砕いて判断しないと誤解すると感じた。
都知事選で、対立の石丸候補が追求していた都知事のブラックボックスとは何の事か?調べたくなった。
・頬の痣は生まれつき
・父親勇次郎はどうしようもない人物 騙す、逃げる、政治家に取り入る。立候補して落選 中東で暗躍
下には威張り散らし、上にはへびつらう。破産したときも誰も助けようとしなかった。
・エジプト(軍事国家)時代同居人早川氏発言:ヒルトンホテルの備品を平気で持ち帰り
卒業していない事実を、親展の手紙でマスコミに送る。
一生恐怖にかられて生活しないといけない。帰国も出来ない。
・学生時代に生活費目当てに結婚 1年で離婚
・カイロ大学通ってもいないのに首席で卒業出来るわけが無い。大臣になってから卒業証書を作らせた疑惑
公開している卒業証書が2種類有る 大学ロゴが違う
2回飛行機事故に遭いかけた。。も大嘘 辻褄が合わない
・番組にやってきた著名人には、一緒に写真を撮り、後日礼状を郵送。この方法で人脈を築く。
・舛添と1年間付き合い。捨てられた腹いせに政治家転身
・阪神大震災時 陳情に来た女性たちが訪ねてきた時
 マニキュアを塗り終わったあと、”帰って。”の一言
・豊洲市場移転の混迷ぶりは目を覆う 嘘つき!の怒号
・敵を作り出して攻撃し、その憎悪を大衆に植え付ける事で自分への指示に繋げていく。。。トランプそっくり
・新型ウイリス初期 東京都が備蓄する防護服30万着を中国に寄付してしまい大失敗 記録が無い
 結果、初期対応がすごく遅れ、医療崩壊を招くことに
・巻末に小池の著書リストがあるが これほど発行しているとは。。。。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

批判的に書かれた本であることを念頭に置いて読んだ上で、本当にひでえと思った。
特に環境大臣時代、水俣病患者の方々との顔合わせした時の言動。人として最低でどう頑張っても擁護できない。
女であることを盾にきて甘い汁だけ吸う強欲な人って本当に一番、一番嫌いなタイプなの。( ; ; )

カイロ留学時代の北原さんの回想についても、事実なんだろうなあと漠然と感じた。私の留学時代にも小池百合子みたいな図々しさ極まりない日本人の女がいて、私は絶縁したなあ。北原さんは優しすぎる。

当たり前のように自分の発言を無かったことにしたり、嘘ついたり、嫌だなあ。
こういう人が実際そう珍しくもないこととか、こういう人に限って権力ポジについてたりするのは社会に出てからよくよく分かって、だからこそ社会に絶望しちゃう。

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2024年10月01日

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フィクションというか、そういう見方もあるんだなって判断するのか・小池百合子はなんて嘘つきなんだって同調するかどうかで評価が別れます。
ぼくは事実云々よりも読み物としてかなり優れてるなと思いましたね。ページ数はけっこうありましたが、読み始めると止まらなくなりましたね。
ただ正直、ぼくの意見としてはカイロ大学の学歴詐称とかどうでもいいんですよね笑
関西人あるあるですが、話を盛ることで人脈を築くのは同じ関西人として気持ち的にもわからんでもないですし。笑

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

この本の内容がどこまで真実かはわからないが、綿密な取材で真実と信じるに足る根拠は示されている。
カイロ大学首席卒業、2度の飛行機事故未遂、総合商社のアラビア語通訳・・・。世の中には、息を吐くように嘘をつける人がいるが、この人もまさにそういった類の人種であろう。

政治的な心情や政策へのこだわりは一切なく、どうすれば人から良く見られるか、どうすればより上に行けるかだけ考える。そのためには人を裏切ることも躊躇ない。まさにサイコパスだが、それはそれで1つの才能。政治家としての成果を全否定するつもりはないが、この人の人間性はきちんと理解した上で評価する必要があると改めて感じた。

視聴者ウケだけを考え、ろくなファクトチェックもせずに表面上の言葉に乗っかるだけのマスコミの責任も大きい。流れてくるニュースや情報が真実かどうかを一人ひとりがきちんと疑う目を持つ必要がある。

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2024年07月12日

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全国民に読んでほしい。若いうちにマスコミを仲間につけるだけで、ここまで嘘がまかりとおるとは。著者と告発くださった多くの方がたをたたえたい。次の選挙の時には無料読み放題にするか、ジェームススキナーのように都内の各家庭に送りつけてもいいと思う。

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2024年07月10日

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最高に面白かった。
都民と言わず全ての有権者に読んでいただきたい。
そう、政治信条のない彼女はいつあなたの選挙区にくら替えしてくるかわからないのだから。

慇懃無礼で元々大嫌いだった彼女の本性や生き様が明らかにされ、想像を超えた怪物であったことを知り、自分の直感力を再評価。

あとがきで、筆者が彼女に問いかけたい言葉として「太陽はあなたに眩しすぎなかったか?」を挙げていたが、昔から「お天道様は全てお見通し」「お天道様にはウソつけない」という言葉から、「あなたは恥ずかしくないのか、あなたはこのウソをつき続けることが出来ると思うのか」という、自省を促す言葉だと受け取った。


。。。そんなタマぢゃねーよな、このバケモノは。

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

石井妙子『女帝 小池百合子』文春文庫。

小池百合子のこれまでの虚構に塗れた華々しい経歴と最大の疑惑である『日本人女性初のカイロ大学首席卒業』という学歴詐称に迫るノンフィクション。

小池百合子という人物を予想外に厳しく批判しつつ、その化けの皮を剥がそうという内容であった。現職の東京都知事というのはこのような胡散臭い人物だったのかと驚愕する。

それにしても凄い。嘘に塗れた人生と強い権力指向。小池百合子の父親も金や権力のあるところに近付いて商売のネタにしようと取り入り、何の準備もなく議員に立候補したり、恩を仇で返すという狡猾で愚かな小物だったようだ。小池百合子本人も他人を利用し、巧みに取り入り、用済みとなれば簡単に捨て去り、金と権力の匂いには直ぐに飛び付くという凄まじさはまさに親子だ。小池家のまるで寄生木のような生活ぶりには背筋が寒くなった。

こんな人物が国会議員になり、大臣まで経験し、東京都知事を務めているというのだから、開いた口が塞がらない。そもそもマスコミが彼女の数々の嘘を一つも見抜けずにひたすら持ち上げたことに問題があったようだ。

政治家には虚言癖があるのだろうか。最近キシダが外遊し、米国や中国のトップと首脳会談を行ない、一定の成果があったと自慢していた。結果、米国にはミサイル400発を買わせられ、原発事故の汚染水だか処理水の海洋放出を巡る中国の輸入禁止は解除される見込みは無いようだ。単にキシダはパフォーマンスとして、米中のトップと会談した写真を撮りに行ったのではないだろうか。

それと全く同じなのが、小池百合子の政治家としての成果だ。目立つことばかりに力を注ぎ、やること成すこと的を得ずという感じなのだ。東京都民ではないからどうでも良いが、よくぞこういう腐った人物を都知事に選んだものだと思う。

本体価格1,000円
★★★★★

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2023年11月18日

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ホラー小説、にしか見えない
本人の弁が特にあるわけでもないし、都民でもないので完全に読み物として
と思っていたのだがどうやら、単行本出版とこの文庫化時に取材を申し込んだが応じなかったらしいので、よりホラー度が増した

単行本時仮名だった人が実名に変わっており
リスクまで取って書いているのに怒るわけでもなく
取材に応じるわけでもなく
はたまたメディアの反応もなく
ホラーとしてしか…

僕個人は唯一コロナ真っ只中で次々と謎の造語を作り出して発信していた時だけ、天冥の標2巻がフラッシュバックし救世軍と対する勢力だーと1人SFしていた
発信力自体は素晴らしいと思うけどね
普通に読み物として面白かった(怖かった)
読後も。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

●2025年8月1日、Yahooフリマで以前「高学歴のトリセツ」を購入した方のほかの出品物みてたら見つけた。500円。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もしここに描かれていることが全て本当なら、恐るべきホラーだと思う。
美内すずえあたりに漫画化してほし…いや、『ガラスの仮面』の続きを早く。

上昇志向が強くて、権力者に近づいては、大ぶろしきを広げすぎて失敗する。
そんな父親に振り回された少女時代。

芦屋に住んでいれば皆お嬢様というわけでもないだろうに、レッテルを貼ってしまえば疑うことのない日本人の特性(?)を逆手にとって、お嬢様で通す。
カイロ大学に籍を置いたという事実だけで、首席で卒業したと触れ回る。
気づくと周囲に迷惑をかけ通しだった父親と同じ生き方をしている。

笑顔で近づき、権力者に引き立ててもらう。
利用価値があるうちは横にべったりと侍り、利用価値がなくなったら、または自分を軽んじていると思ったら、あっさりと次に乗り換え、過去を顧みることをしない。
節操なく政党を渡り歩き、その都度大衆に受け入れやすいワードを連呼して、人気を博す。
不要の人間は容赦なく切り捨て、自分と対立した物には徹底して報復をする。

嘘を書いているとは思わないが、これはあくまでも徹底した取材を行った著者の見方。
本人の弁を聞いて判断しなければ、事の真偽はわからないと思う。
しかし、著者が直接の取材を申し込んでも、彼女からの返事は一切ないのだという。

これがすべて真実だとしても、小池百合子を女帝とは思えない。
東京都庁という狭い帝国のなかなら女帝なのかもしれないけれど。
つまり振り回される職員の方たちがお気の毒という意味で。

でも、女帝(男帝でも)って、自分が背負っている背景に固執する。
自分の帝国にプライドがあってもコンプレックスがあっても、帝国を守る。
彼女はいつか、都政を捨てて国政に戻るのではないか、都を切り捨てるのではないか、という危うさはぬぐえない。
だから彼女はヤドカリではあっても、女帝ではないと思う。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

2025.01.04
なぜか感想を書き忘れ。
ひとことでいえば、「小池百合子」のたくましさ満載。
成り上がるために彼女なりのアプローチで現在地に至っているのだ、それを非難することはできない、あまりにもダークヒーローすぎて。

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

学歴詐称疑惑が最近また話題になっていたので、気になり読んでみました。
書かれてあることが本当だとしたら、小池百合子さんはある意味凄い。サイコパス。こんなにも嘘を塗り重ね、信条の無い中でも国会議員や都知事ができてしまうという日本の政治とマスメディアに怖さを感じます。
学生時代に多少遊んでいても、その後しっかり仕事をする人もいます。ただ、小池さんはこの本を通して政治家の仕事ぶりを読んでみても、政治を任せてはいけない人なのではないかと思いました。環境大臣時代の水俣病やアスベスト問題との向き合い方、都知事になってからの豊洲移転問題やオリンピックの問題、コロナの対応など、とても適切な仕事をしたとは思えず…。一時は総理を目指し、またメディアや私達国民も担ぎ上げていたと思うと怖いなと思いました。
いち大人として、有権者として、選挙については色んな情報源から多角的に情報収集をしていかなければいけないなと思いました。

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2024年06月26日

Posted by ブクログ

キャスターから国会議員へ転身、大臣、さらには都知事へと、権力の階段を駆け上ってきた小池百合子。しかしその半生には、数多くの謎が存在する。「芦屋令嬢」時代、父親との複雑な関係、カイロ留学時代の重大疑惑――彼女は一体、何者なのか?徹底した取材に基づき、権力とメディアの恐るべき共犯関係を暴いた、衝撃のノンフィクション!
いやーびっくりするような話で、政治家って多かれ少なかれ嘘があると思うんだけど、もしこの本の内容が全て正しかったらマジで小池百合子すごいなと思っちゃう。ここまで堂々とバレないって一種の才能じゃないかね。もちろん嘘は良くないけど、正直日本国民やマスメディアにこの嘘を見破れる人は少なくてみんな政治に興味を持っていないと思う。側近や組織の中でまともに働いている人がいてくれればトップは飾りで十分だとも思うけれど、実際都の職員は大変なんだろうな。見た目や言葉の上手さによらず、もっと女性政治家が活躍してくれたらいいなと思う。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

世間をガヤガヤさせている文春砲の威力か。こっわ。
しかもメガ粒子砲クラス(古い)の長編ルポ。私は免疫がないので0.3掛けで読んだけど、それでも途中から「これ小説?」と思わずにいられない破廉恥な内容だった。
小池百合子はただの尻軽パリピ?と信じてしまう。

仮にそうだとしても、小池氏を当選させたのは市民だし、そう仕向けて煽りまくったのはマスコミ。本文中の証言からも窺える。マスコミの急先鋒である文春は一体なにを問題として取り上げたかったのか。小池個人を叩いて目先の売り上げを出したい、ようにも映る。
文春流ジャーナリズムは、何かを良くしようとする気はなさそう。それは、やってることが小池さんと大差ないと言えるのではないか。


誰かを叩くのはもうたくさん。これほどの取材力と構成力があるのなら、日本全体を上げる方向にこそ使ってほしい。編集者になった入社動機って、こんな消費コンテンツを作るつもりじゃなかったのではないですか。



──(小池百合子氏は)計算というより天性の勘で動くんでしょう。(中略) 無理をしているわけでは無いから、息切れしないんだと思います(池坊保子氏の証言)─

それはそれで大きな強みだよね。逆に羨ましいと思える。著者は若干20歳というが、この人間の凄みはまだ分からんだろう。
いや、40代の自分も半分くらいしか分からんけど。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

下世話な話だなと思いながら、ここまで調べたことに執念を感じて、小池百合子とともに、著者も怖いなと感じた。学歴詐称の隠し方も最近話題の人と似た感じがしたが、こっちは既成事実にまでしてしまったため、脅威だなと感じた。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

石井妙子(1969年~)氏は、白百合女子大学文学部卒、同大学院修士課程修了のノンフィクション作家。新潮ドキュメント賞(2016年)、『女帝 小池百合子』で大宅壮一ノンフィクション賞(2021年)を受賞。
本書は、小池百合子氏が、TVキャスターから政治の世界に入り、男性社会に在りながら常に「風」を巻き起こし、国会議員から大臣、更には東京都知事へと権力の階段を駆け上がり、女性初の総理大臣候補と言われるまでになった半生と、そこにつきまとう疑惑について、100人を超える関係者の証言と、3年半に亘る取材のもとに描いたものである。そこでは、「芦屋令嬢」、破天荒な父の存在、カイロ留学時代等、これまで表に出ることのなかった(少なかった)小池氏の多くの謎が明らかにされている。
私はノンフィクションを好んで読み、社会問題にも関心を持っているつもりだが、現代日本の政治、殊に政治家については、そのレベルの低さに興味も薄く、これまで彼らの自伝・評伝の類を読んだことはないのだが、小池氏に関しては、最近改めて学歴詐称疑惑が注目されており、今般新古書店で本書を入手し、飛ばし読みをしてみた。
読後感としては、小池氏個人に関しては改めて書くまでもないが、加えて問題なのは、こうした小池氏の虚像ができる過程において、メディアが少なからぬサポート(積極的に、ではないにしても)をしてきたことだろう。著者も書いているが、メディアが自分たちのビジネスに都合の良い部分ばかりを取り上げ、事実を正確に伝えなかった(それどころか、事実を調べようとさえしなかった)責任は小さくない。
そして、もう一つ感じたのは、小池氏の姿が米国の前大統領トランプに重なることである。どちらも、自分の政治信念などは持たず、敵を意識的に作っては、それとの対立軸を殊更に強調して人々の関心を集める、典型的なポピュリスト政治家である。(小池氏はよく、自身をジャンヌ・ダルクに喩えるが、ジャンヌ・ダルクは、トランプがよく言う「魔女狩り」の犠牲になったのだ。。。) こうした政治家に騙されないためには、有権者一人ひとりが意識を高く持つしかない。政治家は、我々が選ばなければ政治家になれないのだから。
これが日本の政治(家)の現実と思うと情けなくなってくるのだが、読み物としてはなかなか面白い一冊とも言えるだろうか。
(2024年4月了)

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

最近、再び話題になっているので、読んでみました。
ホントなのか???って思いながらも読み進めました。
重たい読後感です。。。

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2024年04月23日

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