ビル・キャンベル、、彼がいなければ、今のシリコンバレーとはまったく違うものになっていたかもしれない。
表舞台で輝く人たちもいれば、その裏側で、彼らを大きく輝かせてる存在もいるのだと認識させられた。
そして、ビルの本質が何かと考えると、「愛」以外の言葉が見当たらない。
愛していたし、愛されていた
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ビジネス書で「愛が重要」なんて説いたら、元も子もないような話だけど、でも、本当に根底にはこれが必要だよなと。
自分なりに、今後、意識したいことを3つ挙げると、
・議論の前に「週末何してた?」から入る
・自分の「正解っぽい意見」は最後に言う
・正直で謙虚な人を見極める
これらは良いチームをつくるためのカギとなる。
以下、気になったところのメモ
・成功するチームに共通する5つの特性
→心理的安全性、明瞭さ、意味、信頼関係、影響力
・人は職場の協力的なコミュニティーの一員だと感じると、仕事に対する意欲が高まり、生産性が上がる
・ライバルたちからなるチームをコミュニティーに変え、足並みを揃えて共通の目標に向かわせることが重要になる
・楽しい職場環境が高いパフォーマンスと相関していることを理解し、そうした環境を手っ取り早く生み出すには、家族や楽しい事について話すのが1番
→議論から入るのではなく、週末何をしたかを尋ねることから始める
・正直に問題を公開し、とりわけ不満が出ているような場合には、率直な意見を述べる機会を全員に与える
・チームと問題を話し合うとき、最後に話すようにする。正しい答えを早く与えることよりも、力を合わせるチャンスを優先する。
・プロダクトチームこそ会社の中核
・適切なプロダクトがあり、適切な市場に適切なタイミングで提供できるなら、可能な限り早く世に出せ
・コーチとは、自分がなれると思っている人物になれるように、聞きたくないことを聞かせ、見たくないものを見せてくれる人だ
・人の価値は肩書や職務ではなく、心の持ちようで決まる
・コーチャブルな資質とは、正直さ、謙虚さ、あきらめず努力をいとわない姿勢、常に学ぼうとする意欲である
・利口ぶった傲慢な野郎は願い下げだ
・いきなり問題を解決しようとせず、まずはチームに取り組む。チームには誰がいるのか、彼らは問題を解決できるのか。
・自分よりも優秀な人材を採用する
・知性(つなげる能力)、勤勉、誠実、根気強さ。この4つの資質があると思える人には、他の多くの欠点に目をつぶる。
・面接では、その人が何を成し遂げたかだけではなく、どうやって成し遂げたかを尋ねる。
・個人的な成功だけではなく組織の大義に貢献する意欲を持っている人を求める
・彼らが何かを犠牲にしたり、他人の成功を喜ぶことがあるかどうかに注目すれば良い
・人間関係は、自然に出来上がることもあるが、重要すぎて成り行き任せにはできない。だからビルは、あらゆる機会をとらえて、ペアを作った
・会議に本当の意味で全員を参加させるには、全員が同じテーブルにつく必要がある。最高のチームには、女性が多い。
・ビル・キャンベルはコーチとしての仕事に対して、大抵報酬を受け取らなかった
・ビルはキャリアを通して充分すぎるほどの報酬を得たから、次は恩返しをする番だと思っていた
・恵まれていたなら、恵になれ
・なぜいつも報酬を断るのかと聞かれて、ビルは自分の影響力を測る別の物差しがあるからだと答えた。自分が何らかの形で助けた人のうち、優れたリーダーになった人は何人いるだろうと。それが自分の成功を測る物差しなのだと。
・世の中には多くの難題があり、それらはチームにしか解決できない。そうしたチームにはコーチが必要なのだ。
・彼がコーチングを始めた当時潰れかかっていたアップルと、まだ小規模なスタートアップでしかなかったGoogleの時価総額の合計だけでも、今では1兆ドルをゆうに超える。
・コーチが特にGoogleとAppleに力を入れていた理由について、シュミットは、シリコンバレー全体への波及効果を考えてのことだったと語っている。
・また彼がこうしたコーチングを完全に無報酬で行っていたのは、報酬によって目が曇るのを避けたかったからだともいう。