あらゆる物事について、Googleがこれまでにどのような行動をしてきたか、というエピソードをたくさん寄せ集めた事例集のようなものになっていて、その一つひとつが面白かった。
いまや数十億ドルを稼ぎだすようになったグーグルの広告配信サービス「アドセンス」は、ある日たまたま本社で一緒にビリヤードをしてい
...続きを読むた、さまざまなチームに所属するエンジニアたちが発明した。あなたの配偶者やルームメイトがどれほどすばらしい人でも、自宅で二人で休憩していて数十億ドルの事業を思いつく可能性はきわめて低いだろう(たとえビリヤード台があったとしても)。オフィスに社員を詰め込み、たくさんの娯楽施設を用意し、積極的に使ってもらおう。(p.64)
候補者の経歴が空きポストと合致するか否かにかかわらず、とにかく優秀な人材を採用することに集中する。エリックは、シェリル・サンドバーグにふさわしい仕事がないにもかかわらず、採用のオファーを出した。ほどなくしてシェリルは法人営業チームの立ち上げという職務を担当することになったが、それは入社した彼女自身がつくったポストだ。(p.142)
私たちが新たな20%プロジェクトを立ち上げようとする社員に常にアドバイスするのは、まずはプロトタイプを作ってみろ、ということだ。それが周囲の人々を夢中にさせる最適な方法だからだ。アイデアを思いつくのは割りと簡単で、それより何人かの同僚にプロジェクトに賛同してもらい、自分だけでなく彼らの勤務時間の20%を投じてもらうほうがずっと難しい。(p.313)