入山章栄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
地方再生に関しての本。クマモンやB級グルメの意味のなさを語ってる点は面白かった。
クマモンについては、わざわざ東京からくまもんに会いにいく人は少ないわけで、基本は県内の人たちの盛り上がりとなる。同じ区域内で消費が行われる事は悪い事ではないが、大事なのは区域外からのお金を入れる事。
商売でも何でもそうだけど、人のポケットから自分のポケットにお金を入れる事が構造で、それを自分のポケット内でやっても意味がない。
つまり、全て国内消費だとすれば、日本国内でのお金をどれだけ自分のところに集められるか?というのが、地方再生には大事という事だ。
B級グルメについては、県外からの人を集めて開催しても、収支でプラスになるのか不明だし、食材を県外で購入して持ち込んでいたら、購入してキャッシュが落ちるのは県外なので意味がないという事なのだ。
人口も結局、国内の人の取り合いなので、どこかが増えれば、どこか減る。ましてや人口減少国なので、確実に減るのである。
人もお金も外から取ってくるしかないのであり、その頭でやらないと衰退するよっていう話をしてくれている。人口なんて基本は増えないし、お金だって勝手には増えない。
それでも交付金とかっていう麻薬があるので金銭感覚が狂ってくるのだ。
行政もビジネスだと橋下さんが言ってたけど、収支で黒になる方法を必死に考えていかないと先は暗いよって話なんだろうな。
国の制度もあるだろうけど、いかに頼らずにやれるか?を考えておいた方が、国に左右されずに行政運営ができる気がする。 -
Posted by ブクログ
経営学を役に立たせるものとして展開していく。ドラッカーやポーターはそのまま活用できない、最新の経営学の視点を持ってて参考になる。
企業の目的は、持続的な競争優位。ポーターは、SCP(構造、遂行、業績)という戦略を提唱している。これは競争しない戦略。
だから、以下の2つの視点からポジショニングを考えよ、ということ。
1.適切な産業を選ぶ
ファイブフォース(新規参入力、企業の競合圧力、代替製品・サービスの圧力、顧客からの圧力、サプライヤーからの圧力)の視点から。
2.今自社がいる産業でユニークなポジションをとる
だが…現代は、競争優位を持続できる期間は短くなってきている。より積極的な競争行動をとる企業のほうが高い業績を実現できる。
ポーターの守りの戦略だけではなく、攻めと守り、両方の戦略が必要になってきてるという。
あと、両利きのイノベーションの話は興味深かった。
・知の深化 既存の知識を求める活動
・知の探索 新しい知を求める活動
企業はどうしても知の深化を考えてしまいがち。知の探索にどれだけリソースを避けるか。
分厚い本だけれど、各テーマはコンパクトにまとまっているので、気になる箇所だけ読んでも◎ -
Posted by ブクログ
社内勉強会のために再読。
初回から7年が経過しているが、かわらず刺激的な内容で学びを続けないといかんなぁ、と感じさせられる。
社内勉強会は、SCPやRBVから入るのは致し方ないとして、その次に続くものを提示して、継続していることも、伝えていきたいと思う。
巨人の肩に乗りつつ、自分たちに合ったものを作り上げる。まだまだっすわ。
---------------------------------------------------
2016/10/01
刺激的な題名は出版社の推薦だったと、あとがきにある。なんだかなぁ。内容は、2010年以降を中心とした経営学の論文レビュー。文中に多量に登場する「最先端の経営学では」を気に留めなければ、平易で分かりやすい文章。経営学の基本を修めた後の学びのインデックスとして活用できる。
本書によると経営学は「経営に役立つ」方向へ進んでいるという。同様の志向を学会誌で拝見した加護野先生と金井先生の対談でも目にした。経営側としては、とても心強い傾向だ。しかし、だとするなら、研究者の評価基準を現在のものから変更する必要があると考える。企業における人事評価では、評価基準は目的や目標と関連しなければならない。論文の数による評価だけでは、なかなかドライブしないのではないか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地域再生について、まちづくりの第一線で活躍する面々が、各々の持論を披露し、現状の地域再生の問題点を洗い出している一冊。
以下、印象に残った点。
・地域活性化に取り組むプレーヤーも「競争」という意識が欠如していることが多い
→学生時代、まちづくりを学んでいるときに、「人から選ばれるためのまちづくり」というのもあって良いのでは。と考えていたため、「競争」というものをもっと意識した地域再生があって良いのかな。と改めて思った。
・プレーヤーには、問題意識や成長意欲、開放性が大事。
→僕は開放性(というか仲間を巻き込む意識)があまりないので、恐らくプレーヤーとしての素質はないだろう。と思った。自分が大学卒業後、まちづくりの世界に残ら(れ)なかったことに妙に納得してしまった。
・結局は「人」がいるかいないか、強力なリーダーシップと問題意識を持った人が現れて、みんなと話をして説得できるか。
→やはりまちづくりで必要なのは、問題意識、開放性そしてリーダーシップ。特に2つ目と3つ目は、各々の元々の性格的な部分も大きい。僕はリーダーシップ皆無なので、自分がまちづくりの世界で飯を食うには向いていないということに、更に納得してしまった。
・新しい発想ができる人間は、公務員試験を普通は受けない。公務員の多くが、真面目で手堅い。
→特に地方公務員だと、優等生タイプ、学級委員タイプが多いのかもなあ。という印象。公務員の仕事は法律に則って行うのが大前提である以上、真面目な人が多くなるのは仕方ないのでは。
・地方では公務員は比較的エリートなので、志が高く野心的な人もいる。
→地方だと、自分の生まれ育った町で一旗上げようとか考える人が、その手段として公務員を選ぶ、ということが割とあり得ることなのかな。と。あと地方だと優秀な人材が、地元に戻って安定して高収入を、と考えると、インフラ・地銀・公務員あたりが選択肢になるというのもあるでしょうが。
と、色々と考えてしまった。全て素人の考えですが。 -
Posted by ブクログ
マイケルポーター
SCP
structure conduct performance.競争しないポジショニングを取る事。
組織論
学習にはlearning curveがあり、経験の蓄積により、ある一定レベルまでは急速に生産性、効率性が向上し、これは組織でも同様に言える。
組織では同じ事を全ての人間が学ぶのではなく、各スタッフがそれぞれの専門性を磨き、記憶の分担共有(transactive memory)を行う事が肝であり、この時、「誰が何を知っているかwho knows what」を認識する事が重要。
知の探索explorationと知の深化exploitationの両利きambidexterityを組織的に整備する事。業績が良いと、知の深化を重視した組織創りを進める一方、知の探索を怠りがちになり、知の近視眼化myopiaが起こりやすい。
中長期的なイノベーションが停滞するリスクが企業組織に本質的に内在する。これをcompetency trapと言う。
類似する「イノベーションのジレンマ」は経営幹部個人の認知問題として捉えているが、competency trapは問題の本質を組織に求めている。
Social capital
人と人の繋がりそのものが資本であるという考え。
strength of weak ties
弱い繋がりの方が強い繋がりよりも新しい情報を得やすい。
強い繋がりの人間とは住む世界がほぼ同じであろう為。
Structural hole
ソーシャルネットワークのハブの事。
パンカジュ ゲマワットによる海外進出の留意点
"CAGE"
Cultural 国民性
Administrative 政府
Geographic 地理(本国からどれだけ遠い?)
Economic 所得格差
ホフステッド指数(国民性を数値化したもの)
以下の6項目で全世界のIBM従業員からリサーチしている。
Individualism = Collectivism
Power distance
Uncertainty avoidance
Masculinity
long term orientation
rentraint = indulgence
日本人と最も近いのはハンガリー人、次いでポーランド人。
最も遠いのはオランダ人、スウェーデン人。
born global firm
生まれながらの国際ベンチャー
新事業投資時のCriteria
小額投資をしつつ、不確実性を明らかにしていくReal option手法。
1、全ての不確実性を洗い出す。
2、上記を外生的、内生的に分類する。
3、それぞれの楽観ケースと悲観ケースを想定し、戦略オプションを検討する。
4、段階的な投資に基づいて、それぞれのケースの収益性を評価する。
5、事業開始後、洗い出した不確実性を定常確認する。
ドゥシュニツキー、レノックス「リサーチポリシー」2,289企業30年の調査で、CVC投資が多いほどイノベーションパフォーマンスが高まる。企業価値が高くなる。
理由1
DDの時点で技術を知る事ができる。
理由2
ボードメンバーになる事で、技術やビジネスモデルの情報を知る。
理由3
スタートアップの業績で事業の将来性を判断できる。
M&A
買収プレミアムについて、アメリカは平均35.6%、日本は平均19.9%のプレミアムが支払われている。
新興国が先進国の企業を買収する場合、平均16%のプレミアムを払っている。
コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)
CVCはR&D予算の1-3%。