【感想・ネタバレ】世界の経営学者はいま何を考えているのか ― 知られざるビジネスの知のフロンティアのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2016年05月28日

面白かった。面白すぎて催してトイレに行ったくらい面白かった。文章がとても丁寧で読みやすい。同い年の人がこうやって活躍するのを見るのは嬉しいね。読みたい本や論文がたくさん出てきたけど、手に入るのかな?ちなみに僕は、コグート・シン指数によると日本から69カ国中64番目に「国民性の距離」がある国で仕事して...続きを読むます!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月24日

良書。
オープンイノベーションに対してはパートナー同士の知の範囲の確認をするべき
知の深化、知の探索の両方が必要
DCF法、リアルオプションがなぜ注目されたか
自分が少し疑問に思っていた事がクリアになった
論文読む必要があると再認識

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Posted by ブクログ 2017年05月07日

欧米の経営学の現状や研究動向を広く解説いただいております。
工学を学んでから経営学をかじった者として、常々思っていた疑問にこの書は的確に答えてくれました。
経営学のカテゴリーである社会科学においても、科学という名がつく以上は、定量的に実証することが必要であることにも納得。
そのために必要なツールであ...続きを読むる統計学について、古典的な平均・標準偏差によるガウシアン統計だけでなく、ベイズ統計や書籍"ブラックスワン"で名を馳せたべき乗則を要する複雑系の活用による俗にいう"外れ値"の考慮にも多いに納得です。

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Posted by ブクログ 2017年01月17日

様々な経営に関する研究内容を分かりやすく伝えてくれている。特に共感したキーワードは「知の進化&探索」「トランザクティブ・メモリー」

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Posted by ブクログ 2016年12月23日

経営モデルではなく学問としての経営「学」の話。
論理的にまとめられているだけでなく、エッセンスをかみ砕いて記載しているので、読みやすい。

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Posted by ブクログ 2016年01月17日

告白すると『世界の経営者はいま何を考えているのか』というタイトルだと本を読み始めた後しばらくするまでそう思っていた。読めばわかるが(読まなくてもわかるが)、「経営学者」が考えることと「経営者」が考えることはずいぶんと違う。本書は「経営学者」が考える「経営学」のフロンティアに関する本。著者もニューヨー...続きを読むク州立大学バッファロー校にアシスタント・プロフェッサーとして籍を置く現役の経営学者だ。

まずは『もしドラ』の影響を受けている(?)日本の読者に向けて、ドラッカーが経営学の世界では興味の対象ではない、ということから始める。ドラッカーの言葉は、名言ではあるが、実証的ではないため経営学の研究対象としては相応しくないと「経営学」の世界ではみなされているからだ。その事実に対比する意味で、企業データに関して統計手法を駆使して実証的研究を行うものを経営学としている。ちなみにドラッカーの方でも自分のことを「社会生態学者」であるとし、「経営学者」とは定義していないのではない。そういう意味でフェアではない取上げ方ではある。戦略的ではあるが。

著者によると、現在の世界の経営学の「マクロ分野」は主に三つのディシプリンにわかれているとのこと。その三つとは、ポーターなどの「人は本質的に合理的な選択をする」という仮定をおく古典的「経済学ディシプリン」、ハーバード・サイモンに代表される「認知心理学ディシプリン」、社会学の手法を応用する「社会学ディシプリン」が存在するという。どのディシプリンを選択するかで、経営学者のキャリアプランにも大きな影響があるという。
何年も前にミンツバーグが『戦略サファリ』というそのタイトルに若干の皮肉を込めた経営学で乱立するスクールの状況を描いた著作を出したが、その頃から経営学の状況は変わらず(ひどくなっている)、それは経営学という「学問」に伴う根源的な特質であるということなのかもしれない。

本書では、経営学のフロンティアとして、ハイパー・コンペティションやトランザクティブ・メモリー、モデレーティング効果、コンピテンシー・トラップ、ソーシャル・ネットワーク、ストラクチュアル・ホール、ホフステッド指数、リアル・オプション、買収プレミアム、コーポレート・ベンチャー・キャピタル、などの概念を紹介している。それはそれで、おもしろいが、本当に実際の経営において役に立つのだろうかという思いがわいてくる。

著者はそのことに十分に自覚的である。そして著者は、現在の経営学に対して次の3つの課題を指摘する。

課題① 経営学者の理論への偏重が、理論の乱立化を引き起こしている。
課題② おもしろい理論への偏重が、重要な経営の事実・法則を分析することを妨げている。
課題③ 平均にもとづく統計手法では、独創的な経営手法で成功している企業を分析できない可能性がのこる。

まさしくこれらの課題が、「経営学者」が考えることと「経営者」が考えることが交わらない理由である。

経営学のフロンティアを紹介するということでは、説明も読者に優しく、本書は面白い。一方、ビジネススクールはその存在意義はあるとしても、経営学という学問に存在意義は果たしてあるのか、という疑問はさらに強くなった。おそらくは、著者の意図とは反対に。そして、それは一度私企業に勤めた後に学問の世界に戻った著者も疑問として持っていることと同じであるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2020年05月15日

経営学は社会学の一分野として理論形成を目指している。

先端の論文に触れながら、経営学がどのような学問なのかを紹介している。なかなか難しいが、面白い。あまり深入りせず、本で紹介しているレベル感で読むのが吉。

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Posted by ブクログ 2020年03月22日

本書が書かれた時点での経営学研究のトレンドだけでなく、経営学を研究する上で必読ともいえる比較的古い論文も紹介されている。

経営学研究の流れを知る上で良い本だろう。

個人的には、リソース・ベースト・ビューをめぐる論争が興味深かった。おそらく日本の大学での戦略論の授業で、半ば擦り込みのごとくリソース...続きを読む・ベースト・ビューは主要なアプローチであると教えられることは多いだろう。もちろん重要であることに代わりはないのだが、批判も少なくなく、さらに批判に対するバーニーの反論についての記述は大変興味深い。もっとも、社会科学に不変の理論なぞ存在しない。だから経済学や経営学の分野では次々と新しい理論が考え出されるのである。

本書を読んで興味を持ったのであれば、紹介されている論文を読めばより理解が深まるし、本書が出版されてから時間がある程度経過しているため、興味を持ったトピックのその後を追いかけてみるのも良いだろう。

そうすることで、この分野の面白さをより知ることができるだろう。

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Posted by ブクログ 2020年03月14日

ドラッカーの名前をうまく使ったインタビュー記事にまんまと釣られて購入したのだがしばし積読に。『世界の経営学者は7年前に何を考えていたのか』になってしまった。

経営学なる分野の簡にして要をえたまとめであると同時に、まだ発展途上と思われるこの分野への著者の思いも語られる。これを読んですぐビジネスに役立...続きを読むつかどうかはわからないが、ちょっと興味をひくようなトピックをいろいろ取り扱っている。

しかしまあ学問、とりわけ経営学などはアメリカを中心に回っているよなあという感想。

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Posted by ブクログ 2019年12月17日

経営学に関する網羅性あるレビューとしてすごくありがたい本でした。
しかし忘れないでおきたいのは、日本でも統計を用いる定量的な研究は多く行われているということです。問題はむしろ、論文が日本語のため世界で読まれないことではないかと。

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Posted by ブクログ 2019年07月31日

この本は2009年から2011年の間に書かれていてそれから8〜10年経つことになるが、CVCが普及してるなど急激変わっているということで、サイクルの激しい学問領域であるがゆえに、アンテナの張り方が大切だと感じる。

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Posted by ブクログ 2019年05月21日

世界と言っても、アメリカの経営学(Management)の分野の、現在の潮流を概観する。
前置き
1.ドラッカーの言葉は名言ではあっても、経営学の研究の対象とならない。
2.ハーバード・ビジネス・レビューは学術誌ではない。一般人向け紹介本
3.ケース・スタディーは主流ではない。

実例
マイケル・ポ...続きを読むーターの競争を避ける戦略は、有効だが、それを持続できる企業は少なく、現実の優良企業の多くは、短い競争優位状態を鎖のようにつないで生き延びている。

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Posted by ブクログ 2019年02月07日

ー 誤解をおそれずにいえば、ドラッカーの言葉は、名言ではあっても科学ではないのです。

たしかにドラッカーの言葉一つ一つには、はっとさせられることが多くあるかもしれません。しかし、それらの言葉はけっして社会科学的な意味で理論的に構築されたものではなく、また科学的な手法で検証されたものでもありません。...続きを読む

科学としての経営学の側面を分かりやすく教えてくれる作品。実際の論文は退屈なのだろうが、本作は面白い。

偉大な経営者の名言ではなく、成功した企業のケーススタディでもなく、成長企業の分析でもなく、科学としての経営学に関心があれば参考になる。

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Posted by ブクログ 2019年01月04日



正月休みに読んだのだが、考える契機になってよかった。

こういう切り口のビジネス書はあまりないと思うので、
若い頃に読んだら、また、ちょっと違うことを感じたかも。^^

作者は同年代なんだろうなぁ。こういう研究したくなった。

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Posted by ブクログ 2018年11月01日

基本的なところから、経営学界隈の新しい取り組みなどが分かりやすく説明されている。
著者もあとがきで書いているとおり、若干免責表現が散見されたり、網羅されているわけではないのでしょうが、色々と参考にできそうな箇所があり良かったです。

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Posted by ブクログ 2017年04月30日

「経営学」関係では久しぶりに面白い本で、かなり知的好奇心を刺激された。

今、世界(アメリカ?)の経営学が、実証科学として、発展しているさま、そして、それは理論的、実証的なソフィスティケーションとともに、刻々と変るビジネス・企業の実態を対象として、研究テーマが変化していることが、実感できた。

バッ...続きを読むクグラウンドになっているディシプリンも、従来的な経済学の方法論をつかった方法論だけでなく、認知心理学やネットワーク理論、社会学などの方法論が進んでいるということも面白かった。

と同時に、実践に役立つというところでは、「経営学」は、まだまだ、さまざまな課題がありそうだな、ということもよく分かった。

本書の冒頭部分で、「アメリカの経営学者はドラッカーは読まない」という挑戦的なフレーズがあります。つまり、実証科学という観点からは、ドラッカーは、実証的でない、反証可能な主張ではない。要するに、科学ではなくて、哲学みたいなもの、ということかな?

で、思うのは、いわゆるセンゲなどの「学習する組織」は、経営学のトレンドからすると、かなり異端だな、ということ。実証性みたいなのを完全に手放しているからね。「だって、未来は出現するんだから、過去の統計データみたって、意味ないじゃん」みたいな。

"The Fifth discipline"には事例はあっても、実証はない。

第1版のときは、「これからのやっていくことなので、ケースとか、実証データはない」ということかと思っていたのだが、15年後の第2版にも、実証研究的なものは全くない。あるのは、実践者のインタビューを通じて得られた「振り返り」のみ。

ある意味、「学習する組織」は科学ではなく、実践なのだと再認識。

なのでピーター・センゲとか、オットー・シャーマーは、MITの上級講師で、教授ではないんだ。。。みたいな。

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Posted by ブクログ 2016年05月25日

★社会科学は僕には少し座りが悪い★幾多のビジネス本とは異なり、経営学とは社会科学を目指す学問だと丁寧に説明する。統計分析が主流なのはよく理解できるが、たとえ米国内の1000社を分析しても自然科学とは異なる一種のケーススタディーに思えてしまう。とはいえ、経営学という学問の姿を理解するには役立ちそう。
...続きを読む
 興味深かったのは、経営戦略論でコンテンツ派(どのような戦略を取るべきか)とプランニング派(どういうやり方で戦略を立てるか)をつなぐリアル・オプションの考え方。不確実性が高いことはチャンスと明示して、段階的な投資という手法を示す。この際、当初の仮定を常に見直し(既成事実と混同しない)ながら判断を繰り返すことが大切と主張する。

 もうひとつは平均を分析する社会科学では、平均から離れた飛び抜けた成功例をとらえきれない可能性について。実際のビジネスで必要なのは確かにここだろう。これも統計分析の手法を精緻にして乗り越えようとしているとのことで、詳しい内容は分からなかったが経営学の関心の方向が理解できていい。

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Posted by ブクログ 2016年02月06日

読み始めたときにはなぜか大ハズレを引いたかと思い込んでしばらく放置してしまったが,積読が長すぎるのもどうかと思い直してこのたび手に取ったところ,買う前に期待していた通りの面白い一冊だった.既知の事柄もいくつかあったが,全体的に経営学という広い分野を思い切ってまとめた読み応えのある一冊だった.平易な文...続きを読む章であり経営学についてそんなに知識のない方でも十分読めるし,類書が思いつかないこともあって手に取る価値のある一冊だと思われる.おススメ.

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Posted by ブクログ 2016年02月03日

経営学を学ぶ前に読みたかった一冊。経営学という学問が「社会科学として、まだ実際のビジネスに役立つ実学としてどうあるべきか」を考える"材料"を提供してくれる。著者がエッセー風と言う分、文章も読みやすい。

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Posted by ブクログ 2019年01月11日

経営学を役に立たせるものとして展開していく。ドラッカーやポーターはそのまま活用できない、最新の経営学の視点を持ってて参考になる。

企業の目的は、持続的な競争優位。ポーターは、SCP(構造、遂行、業績)という戦略を提唱している。これは競争しない戦略。

だから、以下の2つの視点からポジショニングを考...続きを読むえよ、ということ。

1.適切な産業を選ぶ
ファイブフォース(新規参入力、企業の競合圧力、代替製品・サービスの圧力、顧客からの圧力、サプライヤーからの圧力)の視点から。

2.今自社がいる産業でユニークなポジションをとる

だが…現代は、競争優位を持続できる期間は短くなってきている。より積極的な競争行動をとる企業のほうが高い業績を実現できる。

ポーターの守りの戦略だけではなく、攻めと守り、両方の戦略が必要になってきてるという。

あと、両利きのイノベーションの話は興味深かった。

・知の深化 既存の知識を求める活動
・知の探索 新しい知を求める活動

企業はどうしても知の深化を考えてしまいがち。知の探索にどれだけリソースを避けるか。

分厚い本だけれど、各テーマはコンパクトにまとまっているので、気になる箇所だけ読んでも◎

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