松浦晋也のレビュー一覧
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理学と工学,そして組織と政治。二代のはやぶさを取り巻く日本の宇宙開発事情を扱った,非常に中身の濃い良本。
「はやぶさ2ってこんなにスゴい」みたいな単純な豆知識を集めたものとは一線を画した真面目な本。開発者・研究者の人となりに焦点を当てて一般受けを狙うようなものでもない。ペンシルロケットから現在までの経緯を踏まえ,今後日本が宇宙探査をどうやっていくかという大きな話に繋げていく内容。力点は科学技術そのものではなく,日本の宇宙開発が国内政治や海外の事情にいかに翻弄されてきたかに置かれている。
もちろん,軌道力学の初歩や宇宙機の基本など,太陽系の科学や探査機の技術についてもしっかり触れていて,そこだけでも勉強になる。初代はやぶさの経験した技術的トラブルと劇的な帰還も読みごたえあり。さらにそこから進んで,行政と政治の厳しいハードルを乗り越えてはやぶさ2があり,これからの宇宙探査があることを強調したのが本書の特色だ。まさに著者ならではの仕事だと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2009年9月18日、宇宙ステーション補給機(HTV)は国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングを成功させた。
ISSの実験モジュール「きぼう」に設置された反射板にレーザーを照射し、その瞬きで位置を確認しながら、花びらが地表に舞い落ちるよりもゆっくりと、そっと優しく近づいていくHTV。その"体"は、ISSの"手"によって優しく抱き寄せられる…。
本書では、このドッキングのノウハウの基礎を作り上げた技術試験衛星「きく7号」、愛称「おりひめ」「ひこぼし」や、小惑星探査機「はやぶさ」、月周回衛星「かぐや」など、現代日本の宇宙開発の象徴たる衛星群が擬人化(=美少女化)されて紹介されている。
イラストは大層可愛らしいのだが、彼女たちに課されるミッションたるや、体育会系も真っ青の凄まじいものである。
個人的なことを言うと、「はやぶさ」の署名キャンペーンや「かぐや」のメッセージキャンペーンにも参加したので、結構、日本の宇宙開発はそこそこ知っているつもりだったけれど、まだまだ知らない苦労話はいっぱいあるんだ、と思わされる本だった。
とはいえ、それほど専門的に詳しく書いてある本でもない。このくらいのレベルでJAXAが小冊子を作って小中学校に配ったら、日本の将来の宇宙開発レベルも底上げされるのではないのかな?予算の問題はあるかもしれないけれど、教育は一朝一夕ではでき上がらないものだからねぇ。 -
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空に興味を持ち出した長男に買いましたが、図鑑の名の通り、ぎっしり膨大な日本語量にハナっから放置。なので私が自分で読書。
日本がこれまで打ち上げた人工衛星を、かわいく擬人化し、素人にもわかりやすく解説しています。
擬人化されているせいか、人工衛星娘に感情移入してしまい、大きな使命を背負って飛び立った衛星たちが、最後に壊れたり燃え尽きたりしてしまうところは、涙なくしては読めません(本当)。
ハレー彗星に近づくも、たった1ミリの砂粒に当たるだけで体勢を立て直すのが大変だったり、イトカワに着陸するのは至極困難なことだったり、
本当に衛星に関する様々なことが、著者の衛星への愛を持って書いてあります。
いい本なんだけれど、息子には日本語の壁が高すぎる・・・。(T_T) -
Posted by ブクログ
小惑星探査機はやぶさに興味を持って購入した本。
本屋さんで『萌』の所に置かれてなくて、ちゃんとサイエンスの棚に置かれていて良かった!
萌というよりも燃えです。
すいせい・さきがけの章はハレー彗星との戦い!燃え!でした。
はやぶさ目当てだったのに、USERS、おりひめひこぼしが好きに
なってしまいました…(≧∇≦)皆、良い子で可愛いです。
文系で理系さっぱり~な私でも分り易い図解が載っていたり…。
イラストも可愛いんですが、叙情的な文章に惹かれました。
第二弾希望!はやぶさも無事帰還したことですし、イカロスやあかつきのことも取り上げて欲しいと思います! -
Posted by ブクログ
キューブサット衛星 10㎝角
大きなロケットほど物理的に性能が上がる
スペースシャトル チャレンジャー事故後・・・
欧州ESAのアリアンが商業市場を開拓 2t静止衛星2基を打ち上げ 1/2の費用に
ロシアのロケット産業維持 技術流出防ぐ ISS参加 衛星打ち上げサービス
スペースX ファルコン1
ロケットの加速能力 10㎞/秒 →多段式必要 ロケットコスト=機体99%を下げる
手堅いエンジン FSW軽量化2段 1段をパラシュート回収
火星に文明のバックアップ
スペースX ファルコン9
ISSへ物資補給契約 米国の補助金でドラゴン宇宙船+ファルコン9開発
同等の能力の日本H2打ち上げに25年、ファルコン9は8年
1段マーリンエンジン9基に逆噴射可能な推力調整ピントル形インジェクター
ISS有人用も契約 ファルコン9+クルー ドラゴン 2020年成功
ボーイングのスターライナーは失敗し4年遅れに
打ち上げの第一段を回収技術試験に使う合理性 年数回の試験と改良が可能
20号機12回目でフライバックに成功 能力も2倍に改良 ヘビーは63.8㎏
スターリンク
光ファイバーに対抗 米国どこでも高速通信 自立軌道で宇宙ゴミをよける
軍事用のスターシールドも運用テスト開始
打上げ能力は150→100トンに低下 巨大なため 体積増加のわりに面積小
JAXA(理事会→理事長)→各省庁→内閣府→宇宙政策委員会→宇宙開発戦略本部
1998年 デポドン発射により日本がIGS(情報収集=偵察)衛星
2001年 科学技術庁+文部省=文部科学省
→宇宙開発事業団+宇宙科学研究所+航空宇宙技術研究所=JAXA
2003年 H-2A6号機 情報収集衛星打ち上げ失敗
2007年 宇宙基本法 技術開発抑制 宇宙の実利用、政策ツールとしての宇宙へ
準天頂衛星みちびき
静止衛星の電波遮蔽の欠点を補うが 3基必要 通信用途では高コスト
日本の真上からの電波でGPSを補う 静止衛星追加し4機体制
7機で単独測位に 11機で太平洋西半分、中国、オーストラリアまで測位へ
×高度4万km GPSの2倍の高さ 出力4倍必要 コスト高 南半球手薄
IGS(情報収集衛星)
非公開 光学4機 レーダー6機が稼働 毎年800億円の予算
アメリカの偵察衛星 10㎝の物体が識別可能 観測衛星の2倍程度
観測からの軌道計算も可能に
×非公開=防衛以外の災害用途が見えない
×先端衛星技術からの遅れ 世界は電気推進、フルデジタル通信ペイロード
スペースXの狂気(途方もない目標)
冷静な計算と必然性
経済合理性や報酬のためでなく目標に最短距離で進むための収益
高速の意思決定 高速の技術開発 高速の経験の蓄積
小さく速く回す 100年、1000年の課題への投資を -
Posted by ブクログ
『母さんごめん』から続けて一気読み
前作でグループホームに入居出来、ホッとしたのも束の間
「老人介護施設に預けたからといって、そこで介護は終わらない」
「そこからは介護施設と協力しての新たな介護が始まる」
ホームに入れた罪悪感に始まり、介護はまだまだ終わらない
不謹慎だが正直な話し、思ったより看取りまでの時間がとても長かった
著者は「より良い介護を実現するとして、、、
介護を職業とする人々の給料を大幅に引き上げるべき」と主張している
給料を上げ現場の人手不足を解消し、皆んなが家庭で無理する事なく、専門家の手を気軽に借りる事が出来る社会になって欲しいと強く望む
この2冊の本を読み、介護する側は勿論
介護される側になった時の事も考えておかなければならないと心に刻んだ -
Posted by ブクログ
男性、50代、気ままな独身、実家に母と同居
ところが、人生を謳歌していた母親が認知症に
まず、当時にしては珍しい大卒で人生をアクティブに謳歌してきた、病気らしい病気もしなかった方(母)が認知症になると言う事にショックを受けた
誰にも平等に認知症になるリスクがある
通販の定期購入も身につまされる
電話一本で購入出来、当の本人が注文した事を忘れていても毎月届いてしまうのだ
その後介護する側に幻覚が出たり、過食や排泄の失敗などなどがあり、ついにお母様に手を上げてしまう
よくここまで色々書いてくれたと思う
今後の為に凄く参考になる
後書きにかえて作者は「介護の効率化」を提案してくれている
「なにしろ他人事ではないのだ。老いない人も死なない人もいないのだから、いずれ全員が直面する我が事なのである。」
介護される側にも、そしてする側にも、優しい社会になって欲しい -
Posted by ブクログ
ネタバレ50代独身の筆者による母の介護記録。はっきりと「介護敗戦」と述べており、介護の厳しい現実を目の当たりにしたんだろうと思い、後学のために手に取る。
帯の文章に早速惹かれる。
→合理的かつ論理的な世界で働いてきた筆者が思い知るのは、「"男の子"が母の介護を行うことの難しさ」だった
(介護は)「子供が,家族が頑張ればできるというものでは絶対にない」「介護は事業だ」
公的介護サービスの本質は被介護者のケアはもちろんだが,介護者の社会生活の維持という側面も大きそう.デイサービスでほんの数時間という自分の時間を得た筆者の喜びたるや.
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"「事実を受け入れることができず、対策に反対し、抵抗する」という母の姿勢は、この後ことあることに現れて、私を苦しめることとなった。良かれと思ってしたことが本人から激烈な態度で拒否される−私にとって、介護に関する苦しみの半分は介護される母本人による拒否と抵抗であった−"
・介護用品などのハードウェアの準備、介護方法などのソフトウェアの準備
認知機能が衰えた高齢者はサブスクビジネスの学校のカモ→白髪染め、健康食品、サプリ..
→入口はテレビの通販番組
テレビの通販番組はこうやって儲けるのか...関心
アンガーマネジメント
→人間が衝動的になるのは数秒→6秒待つ。
→イライラは文字に起こして点数化。客観視
"介護をやり遂げるには「公的介護制度をいかに上手に使い倒すか」という戦略性が必須だった。"
・アルツハイマー病:
感情抑制が効かなかうなると言う性格の変化
・親孝行は親が認知症になる前にすべし.認知症になった
ら生活を支えることが親孝行になり楽しいことや嬉しいことを組んでも本人に届くとは限らず,悲しい結果になることも
・代替医療
薬機法をくぐり抜ける.筆者曰く有害無益な商売.
例:病に効用があったかのような体験談を載せ,最後に「個人の感想です」と逃げの一言.
「自然由来」「副作用がない」「穏やかな効き目」と耳当たりのいい宣伝文句
・認知症の人へのいいお見舞い→お金.
一般人が手を出せる代替医療品は困りもの.必要なものは本人んや介護者が一番知っている.「同情するなら金をくれ」の世界
・宇宙飛行士は最大七時間に及ぶ船外活動でオムツをつける.ちなみに高齢者用おむつはリハビリパンツというらしい.
・下の汚れには塩素系漂白剤
・介護の世界では「説得」という言葉は使わない.「誘導する」という.
・コストを下げて美味しいと思わせる料理を作る方法
調味料の手を抜く
味を濃くする
→マクドナルドじゃん..
・「玄関に求人ポスターが貼ったままの小規模多機能型居宅介護施設」→文章としていい表現だな.「人がいない」と直接書かない表現.
・特別養護老人ホームー> 要介護3以上
・グループホーム「入居費用は母の年金全額に加え兄弟三人が月々1.5万円」