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ある日、母が認知症を発症した――。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。
母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。
本書を執筆したのは、科学ジャーナリストの松浦晋也です。
男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。
ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。
母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない」と言いだした時のこと。
誰だって、自分が確立した生活を崩したくないもの。様子がおかしいと認めなければ、それは現実にはなりません。
そんな甘い意識から見逃した母の老いの兆候は、やがてとんでもない事態につながっていきます。
初動の遅れ、事態認識の甘さ、知識、リソースの不足…。
認知症の親の介護について描かれたノンフィクションストーリーはたくさんありますが、
「50代・独身・男性」が1人で母の介護に向き合うケースはまれでしょう。
認知症・母の介護を赤裸々かつペーソスと共に描いたノンフィクションストーリー。是非、ご覧くだい。
Posted by ブクログ 2020年11月13日
自身の介護経験をもとに「介護をしない子=悪」的な考え方が変わる。かなり読みやすくて面白かった。表面だけを見ると、家族を切り捨てるように見えるけど、家族だからこそ「甘え」からくる衝突が起こるのは当然であって、心に余裕がないと優しく接することも出来ない。共倒れ状態になって、最悪の結果、虐待や殺人もあり得...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月27日
ジャーナリストの息子が実母の介護について記録したリアル。異性の親の介護ならではの難しさ、知的で聡明だった親の変化を見ていく辛さ等、読みやすく書かれている。自分の親(初期の認知症)とよく似た始まり方だったので、今後どのように進んでいくのか参考になったというか…心構えをしなくてはならないのだなと思わされ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月25日
介護について全く知らなかった1人の男性の
リアルな介護の日々が綴られています。
どんどん壊れていく母親
日々の生活と自分の仕事
積み重なるストレスとモヤモヤした気持ち
そしてついに母親に手を挙げてしまった自責の思い
ものすごく正直に綴っているだけに
リアルに筆者の思いが伝わって胸が苦しくなります...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月01日
独身男性が書いた認知症の母親の介護記録。時系列的に、かつ非常に論理的に書かれていて読みやすい。あくまで「サンプル数1」の個人的な経験であると前置きしつつ、自分の体験を包み隠さず書いていて、自分も同じ立場だったらと考えさせられる。異性の親、特に男性が母親を介護する苦労は想像を超える。しかも仕事をしなが...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月09日
読みやすく、一気に読んだ。
義母も独身の義兄と二人暮らし。母は今元気だけど、どうなるかわからない。実家の両親だってそうだ。
他人事ではなく、自分の問題として関わっていくことだと思いつつも、やはりまだ自分には関係ない、介護って大変だなあという意識が強い。
◯◯が悪いという考え方は分断し、争いを生む。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月24日
介護者のリアルな苦悩を描いた体験記。「介護する側は、介護に専心するほどに、介護される側からの抵抗にぶつかる」「『元には戻らぬ時間』を改めて意識し、その無情さに嘆息する」「『死ねばいいのに』という独り言ができるようになった」など、介護者のリアルな内面の苦悩を知り、改めて社会としてきちんと向き合う必要が...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月13日
理系ライターの筆者が実母の介護をしたノンフィクション。今の介護の現実が、何も飾らない言葉で語られている。ウェブ連載の書籍化だが、私と同世代の人にとっては必読である。本書で強調されていることが、公的サービスを使いこなすことだ。費用のこともあるが、肉親がやるとうまくいかず第三者のヘルパーがやるとうまく行...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月28日
サイエンスライターの著者が、お母さんの認知症の発症からグループホームへの入所までの日々を振り返った記録。
介護保険制度が一般の人にはまだやはりあまり浸透していないのだなと言うことがわかった。本のタイトルは「母さん、ごめん」だが、著者は1人で本当によく努力されたと思う。
実際こういうケースでは最期まで...続きを読む
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