千街晶之のレビュー一覧
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久しぶりに乙一の新作本をタイムリーに購入して読めました。
過去作はほとんど読んでいたと思いましたが、「階段」という作品は初めてでした。父という絶対的存在、ルール、家族構成とそれぞれの距離感など自分と重なる部分があり少し胸が痛みました。1番印象強いです。
他、新作を除く乙一名義の作品はどれも読んだものばかりですが当時読んでいた時からお気に入りだったお話だったので、またこういう形で読み返しできて満足でした。
WiFi幽霊ですが、私はすごく面白かったです。読んでいて怖さもあるんだけど、この主人公なら救いがありそうな感じ。最後に収録されていましたが、後味のよいもので締められていて良かった。 -
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山白朝子名義を含む乙一のホラー短編を集めた短編集。唯一の書き下ろし作品「Wi-Fi幽霊」を除き、すべて過去に発表されたものです。乙一ファンの私にとっては既読の作品が多かったのですが、結構内容を忘れていて、新鮮な気持ちで楽しめました。
中でも「Seven Rooms」は、初読時の強烈なインパクトが忘れられない一編で、再読してもその緊張感と構成の巧みさに引き込まれました。
新作の「Wi-Fi幽霊」は、主人公とAIの対話を通じて不思議な謎を解き明かしていく物語。乙一もついにAIという現代的テーマに踏み込んできたかと、時代の移り変わりを感じさせる興味深い作品でした。 -
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スクールとして開催された既存のマテリアルを編集した(だけの)もので、空白やら行間やら書影やらでページもスカスカなのに、この値段?さすがにちょっとアコギなのでは…。せめて、各アンケートについて、講師それぞれがコメントするとか、何らかの追加があっても良くないか?あと、目次に作品・作家の名は載っていないにも関わらず、巻末にも索引無し…。これは完全に瑕疵です。って文句ばっか言いながら、それなりに高い評価をしているのは、ブックガイド、中でもミステリのものが単純に好きだから。そして気になった作品も多く、下記のごとし。
福家警部補の挨拶
あと十五秒で死ぬ
天使のナイフ
ロストケア
坂の途中の家
希望が死んだ夜に
百万ドルをとり返せ
推定無罪 シンプルプラン
イヴリン嬢は〜
僕が殺しました7
殺人依存症
地図と拳
あの子とQ -
Posted by ブクログ
孤島ミステリのブックガイド。
孤島ミステリはどうしてこんなにワクワクするんだろう。
逃げたくても逃げられない恐怖、犯人はこの中にいる、誰が嘘をついているのか…。
クローズドサークルの中でも、やっぱり孤島ものは一番テンションが上がる。
この作品は、LINEで配信したものを書籍化したものでサクッと読める。
紹介されている66作品中、既読は13作品。
知らない孤島ミステリもたくさんあった。
読んでみたくなったのは、大矢博子さん紹介の3冊と、三宅香帆さん紹介の4冊。
絶版もあるので7冊全部は難しそうだけど、できるだけ読みたい。
『そして誰もいなくなった』『十角館の殺人』は私の中では別格。
もうこれを超えるものはないんじゃないかと思っている。
それでもいつかまた、この2冊のように夢中になれる孤島ミステリに出会いたい。
こちらも大矢博子さんについて調べて見つけた一冊。 -
Posted by ブクログ
乙一氏と山白朝子氏によるホラー短編が9作収録されている。
読んだことがあるもの
「SEVEN ROOMS」
「神の言葉」
「〆」
「呵々の夜」
未読だったもの
「階段」
「鳥とファフロッキーズ現象について」
「首なし鶏、夜をゆく」
「子どもを沈める」
書き下ろし
「Wi-Fi幽霊」
ということで、ちょうど半々ぐらいだったけれど、読んだことがあっても何度でも飽きずに楽しめる。
特に「SEVEN ROOMS」は10代の頃好きすぎて数えきれないぐらい読み返したなぁ……今読んでもしっかり怖いです。
未読の中では「鳥とファフロッキーズ現象について」がとても良かった。ダークでホラーな展開に震えつつ、ラストは絆を感じさせる感動要素があった。
愛嬌と不気味ってこんなふうに共存できるのかと、山白朝子(乙一)ならではの質の高い作品だった。
「Wi-Fi幽霊」は、現代においてとても身近な題材で他人事とは思えない恐ろしさがあった。
解決のために主人公がAIを駆使しているが、味方だと思っていた頼れるAIがやがて人間を恐怖に引き摺り込んでいくようなストーリーも読んでみたい。
最近AIについて書かれたネット記事で「AIとは“自己拡張”であり、あくまで“自分の延長線上”にあるものなんです。だから、自分とはまったく違うものとして扱うのは難しいんです。」という文章を目にして、戦々恐々とした不安を覚えたばかりなので。 -
Posted by ブクログ
2025.07.26 ★3.6
大好きな乙一の傑作選。
「ZOO」ような背筋が凍るような怖さは無かったが、どの作品も読むと精神力を持っていかれるような、ぐったりした疲労感を感じる。
黒い鳥の話は以前も読んだことがあるが、悲しくて心に残る。好きな話。
↓↓↓内容↓↓↓
乙一&山白朝子の怪奇ホラー傑作選
乙一&山白朝子の初期~現在までの怖い作品ばかりを厳選収録した怪奇ホラーコクション企画。「夏と花火と私の死体」でデビューした乙一は、デビューから「死」を描いてきた。山白朝子は、怪談雑誌「幽」 の創刊時、デビューした怪談作家。今回は、ホラーを描き続ける作家二人の初のホラー文庫企画。ホラー文庫創刊30周年のフィナーレを飾る記念企画。作品のセレクトはホラー評論家&ミステリ評論家の千街晶之さん。本書刊行にあたり表題作となる中編「Wi-Fi幽霊」を書き下ろし。