千街晶之のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった。乙一作品はどれも昔読んだことがある。
しかし記憶が薄れているので、おおよその展開を知っていても楽しめた。
この短編集に収録されている山白朝子名義の作品はほとんど読んだ記憶が無いので、初収録?それとも読んだのを忘れてるだけ?
乙一名義
階 段 2002年11月
父親の暴力性と母親に対して主人公が「お母さんはもう綺麗じゃない」と言葉をぶつけるのは覚えていた。
また、血を手すりにつけて押し入れに隠れるところも。
結末がどうだった曖昧だったが、押し入れの穴から父親と目が合うのは恐怖。そしてそこから見る母親の自殺も。
SEVEN ROOMS 2002年2月
しばしば後味の悪い話やトラウマ話で候補に挙げられていた気がする作品。
弟が部屋を行き来するのは覚えていたが、汚い用水路を通っていたとは。
不条理からくる逆転劇。
どことなく洋画「ホステル」を思い出す。洋画ホラーにあるような殺戮具合。
神の言葉 2001年2月号
これも話題にするのをたまに見かける。
今読むとジョジョっぽいな。能力がスタンドっぽい。
猫とサボテンを同一視してしまうところで4部を思い出してしまう。
バッドエンドありきだが、どう破滅に至ったかの見せ方がうまくて面白い。
山白朝子名義
鳥とファフロッキーズ現象について 2007年6月
鳥が禍々しい、悪い存在かと思ったら使う人次第のような空気感。鳥の最期は家族と呼べる存在の喪失を覚えて泣いた。
〆 2009年7月
小豆というのは内臓つまり肉のメタファーだったのか?
耳彦が人の顔をした魚は食べられないが、一時期ペットのような親しく面倒を見ていた小豆を鶏肉として食べる。この対比がめちゃくちゃ面白かった。
自分だったらどっちを食べるか悩む。
人の顔に見えようと魚のほうを食べるかなあ。みんな食べてるから、という理由で。
逆に耳彦は己の感性に従って選択しているのが面白い。
呵々の夜 2013年12月
さんまいのおふだ的怖さだった。
オチがちょっとふんわりオチだったが面白い。
首なし鶏、夜をゆく 2013年4月
これは読んだ記憶があるが、結末は忘れていたので殺されて驚いた。
死体の処理をしていたところを見つかって捕まるところは「ファーゴ」っぽい。
子どもを沈める 2017年6月
主人公の名前がカヲルで、エヴァの渚カヲルにかけてこれで「おわり」ってか?と考えた。
子供を愛せないというのは、この作品では過去の罪によるものとされているが、世の中の親たちはそれなりに産後うつになったり、そうじゃなくてもノイローゼ気味になってしまうよなあと思いながら読んだ。
主人公の夫が良い人だな。
Wi-Fi幽霊 乙一 ※書下ろし
面白かった。AIも呪われるんじゃないか騙されているんじゃないかと思ったけどそうでもなかった。
乙一がAIを駆使しているのが面白いし、デジタルとしての光通信や電磁波という理系を駆使しているところが面白い。
よくわからないからAIに相談し、解決しそうになっても霊的な存在というのは理外の存在で理不尽なものだということをわからせる暴力性で復讐を遂げていて面白い。 -
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Naotyさんのレビューを拝見して即購入。この手のブックガイドはいつの間にか絶版になるので、買える時に買う。
孤島を舞台としたミステリが全66島。6人の書評家が11島ずつレビュー。内訳は国内51島、海外15島。国内だと古きは江戸川乱歩から新しきは夕木春央まで、およそ一世紀に渡る古今東西の孤島ミステリがラインナップ。
ジャンルはクローズドサークルを活かした本格ミステリ中心だがデスゲームや群像劇も含む。ドラフト会議と称して選書から参加している書評家6人も錚々たる顔ぶれで、有名どころからマニアックな島まで抜かりない。書評家の政宗九さんや大矢博子さんは2000年代初頭(※)、ネット上に数多く存在したWEB書評家の中でも著名な方々で、私も「政宗九の視点」や「なまもの」には大変お世話になっていた。
(※)90年代後半から2000年代初頭はインターネット上にミステリ書評系個人ホームページが雨後春筍していた時代。
私の既読は18島。再読したくなる名作が多い。読み落としていた作品や孤島ものと認識してなかった作品もあり、読みたい島が増えて嬉しい。Naotyさんありがとうございます。
祥伝社の「400円文庫」なつかしい!お手頃値段なので当時買い集めたっけなー。本書に紹介されている2冊以外にも秀作が多かった記憶。中でも若竹七海『クール•キャンデー』は秀逸だった。
ブックガイドとして不満なのは、紹介されてる本の索引が無いこととMRC会員に宛てたアンケートがどうでも良いこと。 -
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久しぶりの乙一作品。
乙一名義の作品の方が好みだったが、山白朝子名義の作品も独特な世界観がありおもしかった。
「階段」は、舞台はすごく狭いが身近な題材で、良くないことになるとはわかっていだが、どうなるのか気になりながら読み進められた。
「Wi-Fi幽霊」は、表紙のかわいらしい感じとは違い、1番怖く感じた。AIに相談するくだりは今時な感じ。キャンプ場でよく分からないWi-Fiに接続してしまってから、色んな怪現象に見舞われていく。撮った覚えがない画像が保存されているのが、現実に起きたら地味に1番気持ちが悪い。
風景や状況描写がうまいのか、その場の空気感や風景が容易に想像ができ、するする読めた。 -
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セブンルームズを読みてえ!読み返してえ!と探して読んだ本。
セブンルームズと神の声以外は未読だったので楽しかったです。
山白名義の旅人の話はもっともっとシリーズで読みたいと思った。乙一は本当にじっとり気持ち悪いのにどこか間抜けで温かさも感じる文章がいいよね。
WiFi幽霊は、WiFiとAIというイマドキツールからのお話で面白かった。
昔、calling youではガラケーであんなに心に来る話を書いてたのに。似たようなツールを使ってホラーにしたらこれだよ。いいね。
夏にホラー読みたいと思って買ったのにもう春だよ。ホラーは気が乗った時にしか読めない。 -
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全体的に期待していたより面白かった。
ただ表題作の『Wi-Fi幽霊(書き下ろし)』だけはイマイチだったかな…。こういうモキュメンタリー的なのは乙一さんには求めていないので、個人的には微妙。表紙もイマイチ。黒単色でシンプルにホラー傑作選のがいい気がする。
あとの作品は傑作選だけあって面白かった。
■乙一名義作品
『階段』
『SEVEN ROOMS』
『神の言葉』
『Wi-Fi幽霊』
■山白朝子名義作品
『鳥とファフロッキーズ現象について』
『〆』
『呵々の夜』
『首なし鶏、夜をゆく』
『子どもを沈める』
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山白朝子って誰?…と思ったけど、なるほど。
乙一作品はホラーテイストが強く、
山白作品は伝承や怪談っぽい作品だなと思った。
"和泉蠟庵"はシリーズものなのだろうか?
キャラクターが面白く、別のも読んでみたい。
微妙に岸辺露伴をもじってるかなと思ったのは私だけだろうか? -
Posted by ブクログ
ホラー、ミステリ評論家の千街晶之さんがセレクトした、乙一と山白朝子の傑作選!
階段
SEVEN ROOMS
神の言葉
鳥とファフロッキーズ現象について
〆
呵々の夜
首なし鶏、夜をゆく
子供を沈める
Wi-Fi幽霊
全9作
「階段」と「Wi-Fi幽霊」以外は読んだ事あったけど再読。
でもほぼ内容忘れちゃってるので 初読みみたくめっちゃ楽しめた!
そんななか、「SEVEN ROOMS」だけは めちゃくちゃ衝撃的で印象に残ってたけど、やっぱり今読んでも ひぇ〜〜っ!と強烈なインパクトでした。
1番好きなのは「鳥とファフロッキーズ現象について」 かな。
ゾッとするけど、優しくてせつなくてうるうるしちゃう
蠟庵先生と耳彦のコンビもやっぱり大好き!
続編読みたい〜 山白先生 ぜひぜひお願いします
9作品 どれをとっても珠玉の作品ばかり。
あ〜やっぱり乙一さん(山白さん)好きだ〜
めっちゃ堪能しました!