森井ユカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
46都道府県の代表的なスーパーを回ってご当地ならではのものを見つける旅。どうやら第二弾らしい。
・その県発祥でチェーン展開しているスーパー
・公共交通機関で行ける店舗
というルールで選んだスーパーで、東京都出身の著者からみた珍しい品を探す。
従業員の方にも話を聞いているので、その土地によってのこだわりがいろいろあって面白い。
生活に根付いた食べものと観光用郷土料理があるというのも分かる気がする。
特産品だけど地元の人はあまり食べていなかったり、本人たちは普通だと思ったものがよその土地の者には珍しいものだったり。
醤油や味噌は土地によって様々だしベースになるものなのでこだわるのも分かるし、バリエーションが多いのも楽しい。
県の中でも地域差があることがままあるが、それは藩で区切られているからでは? という考察が腑に落ちた。
江戸時代になって藩ごとに作ろうとした特産品が根付いているものもあるようだ。
ただ、最後が東京だったのだが、道明寺が入っていたのが腑に落ちない。
装丁も凝っていて、ノンブルは値段表示風で奥付が食品表示風になっている。
ここに登場したのはほんの一部だろうが、旅先で気になったものを探してみたい。
その土地の生活が垣間見えるスーパーはやはり面白い。 -
Posted by ブクログ
高校から専門学校を卒業して社会人になった著者が40歳を過ぎて大学院に入る話。
歳とともにアウトプットするものが減っていき、何かを学びたいという気持ちになるのはよく分かる。
特にデザイン系などの生み出す仕事だとそういった感覚が強いのだろう。
それを大学院へ入学という形にするのがすごい。
大学院は4年生大学を卒業しないと受験資格がないものと思っていた。
各大学院の条件を満たせば出願できるというのは驚きだった。
受験までの段取り、必要な資金、自身がその大学院を選んだ理由などが書かれている。
著者は美術関係だが、他の分野で入学した人の体験談などもあり興味深かった。
ビジネス系の大学院は社会人も多いそうだが、それ以外の分野はそれほどでもないため授業時間帯が不便だそうだ。
今は大学だけでなく大学院でも通信制のものがあるそう。
社会に出て何年もたち、働きながらも尚勉強する理由。
単に自分の探究心だけでなく、学んだことをまた社会にどう循環していくか、という考えが出たとのこと。
この本に出てくる人たちは皆勉学を仕事に役立てる、バイタリティあふれるすごい人たちだ。
だが、単純に学ぶことが楽しいというのが最大のモチベーションなのだろう。
それなら平凡な会社員でも専業主婦でもフリーターでもただ好きなだけでも、時間とお金と労力を費やして勉強しに行くというのは素晴らしいことだと思う。 -
Posted by ブクログ
社会人大学院生として過ごした2年間+準備期間の記録。デザイナーとして活躍する筆者は40歳を少し過ぎたころ、ふと「大学院でデザインを学ぼう!!」と思いつきます。その思いつきから実際にどう入学したか、そしてどう過ごしたかが具体的に書かれています。入学した大学院はデザイン系と専門的なところですが、入学手続きとかは文学部や経済学部といった一般的な大学院にも通じる部分が多く、大学院を目指す方には広く参考になるかと思います。
本書を読む中で、大学院を目指すために必要なポイントが2つあると感じました。
・何を研究したいのか
・学費をどうまかなうか
受験をする前にまず、研究計画書を書く必要があります。その際、具体的に何を研究し、その研究が社会にどう活かされるのかまでをきちんと考えなくてはいけません。これって結構大事で、仮にざっくりとした計画書を作成し入学できたとしても、その後在学中に研究が行き詰る可能性は高いです(ただでさえ研究は行き詰るものなのに)。
また、計画書ができあがった後、その研究について指導してくれそうな教授を自分で見つけ、アポをとって許可をもらう必要があります。教授に自分の考えをうまく説明するためにも、その元となる研究内容や得られる効果についてきちんと考えておくべきでしょう。
大学院はお金が当然かかります。特に私立は高いです。社会人学生の場合だと企業から補助されているケースもありますが、筆者の場合はローンを組んでの自費です。社会人となると結婚や住宅購入、親の世話など経済的負担がかかるイベントが起きやすく、なかなか学びの方にお金をまわすことが難しい人も多いのではないでしょうか。筆者もお金を貯めるのが苦手だそうで、学費については苦労した様子が描かれています。
実際、自分も大学院に入学してみたいなーと思う時があります。特定の分野に関して自分なりに研究して、業務に活かせられればなぁと。具体的に何を研究したいのか、と言われれば恐らく自分なりに考えて計画書として書ける気がします。まぁ推敲の余地はあるでしょうが、その時は上司や教授に添削指導も必要かもしれませんね。
問題は学費ですよ、学費。これは流石に自腹はきつい。授業料だけで1~200万、参考書や遠方からだと交通費など、その他諸々経費もウン万、ウン十万円は覚悟しないといけません。
本書では筆者以外にも社会人ながら大学院入学を果たしたケースがいくつか掲載されています。社会人の方で、大学院入学を考えている方には、具体的なイメージを掴みやすい良書だと思います。短時間で読めますので、通勤時間にでも是非。