永嶋恵美のレビュー一覧

  • 転落

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    ネタバレ

    何か事件が起きたとき、加害者が責められると思うだろう。けれど、実際は加害者だけが責められるわけではない。被害者にも落ち度があったから事件が起きてしまったと責められることも多々ある。被害者なのに責められる理不尽が主題の作品でした。

    主題自体は面白いのだが、登場人物の心が廃れすぎている気がした。

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    2011年11月30日
  • 転落

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    ネタバレ

    物語序盤はどんどんこの物語に引き込まれ、読みすぎていきます。しかしながら、物語終盤にかけて、話の軸がずれていき、また伏線もわけが分からなくなり、そのまま終わってしまう内容です。

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    2011年11月09日
  • 明日の話はしない

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    ネタバレ

    社会から疎外されている人々、一度はまったら抜け出せず落ちていくスパイラル。
    そんな現代の実相の捉え方はうなずける。

    ただ、登場人物の心情の変化があまりわからない。
    ミドがどんな感情をもって成長していったのか、
    なぜ、最後に彼が全てを話してしまうのか、
    そういうところの必然性が伝わってこないのがちょっと残念。

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    2011年10月26日
  • 災厄

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    悪意と憎悪。軽い悪戯、そして未必の故意。人間の嫌な部分のオンパレードである。
    ただ、人として生きていくには避けて通ることは不可能であり、逆にこれらを上手く利用しなければ魑魅魍魎の社会で生き残っていけないのも現実である。
    ラストシーンで美沙緒が思う「彼もまた、善意と同じだけの悪意を持っている」「この子もまた、善意と同じだけの悪意を持つ人間として成長していくのだろう」という言葉が、深く心に残る。

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    2011年10月14日
  • 転落

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    先が気になってスラスラ読めちゃうけど、、、それで??って感じでおわってしまった。
    モヤモヤの残るお話でした。

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    2011年06月07日
  • せん-さく

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    ネットのオフ会で知り合った15歳の少年と
    ひょんなことから”逃避行”の旅を始めてしまった29歳の主婦。
    家出を留まらせようとするも、彼はなかなか帰らない。
    そして道中で知る友人の両親が殺害され、その友人が行方不明になっているという事実。。。

    と、ことの成り行きも展開も全く予想のつかない始まりでしたが、
    最後まで読まねばすっきりしないような気持ちになって、一気に読んでしまいました。

    インターネットを通じた人との出会いや関わり方、そしてオフ会。
    時代設定は今から10年前になっているので、
    当時としては、ネットで繋がった関係が珍しかったかもしれませんが、
    それに加えて、ご近所づきあいや井戸端会議

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    2011年04月06日
  • せん-さく

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    ネットで知り合った主婦と少年の奈落の底への道。この話をニュースで知れば、おそらく何て浅はかで愚かな二人と同情することなく切り捨てるが、二人の愛情のない連帯感が何とも言い難く愛おしい。

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    2011年03月26日
  • 転落

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    タイトルを一目見て思わず手にとった本。
    読み終わった後、スッキリ!て感じはちょっとないけど、
    あ、そうだったんだ、て意外性はあった。
    あと、人間は一度間違ったことをしたら、どんどん落ちていくのかな…、て思った。

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    2011年02月22日
  • 転落

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    『誰もが子供の味方なの。実の母親でさえ、娘の私より孫がかわいい。女は子供を産んだ途端、周りが全員敵になるのね』

    『悪意のこもった沈黙くらい、暴力的なものはないからね』

    『なんでも自分のせいにするのは、なんでも他人のせいにするのと同じくらい、悪いことです』

    『話してわからない人もいるけど、たいていの人は話せばわかります。でも、話さなきゃ何もわからない』

    『紫外線が肌に悪いとわかっていても、陽の光に安らぎを覚えるようなものかもしれない。どんより曇った空より紫外線の降り注ぐ青空が目に心地よいように、人は正しいものを好む。それは決して悪いことではないはずだ。』

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    2011年01月30日
  • 転落

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    文章は上手いし、桐野夏生氏を思わせるようなダークな筋運びも巧みで、決して読んでいて飽きてしまうような類の小説ではないのだが、種明かしと物語の着地方法がイマイチ。
    つまり、枝葉に当たるテクニック面においては高いクオリティを持っているものの、肝心要の骨組みが少々頼りない、といえるのだろうか。

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    2011年01月10日
  • 転落

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    主人公の性別だったり、本当の犯人だったり、いろいろなところで裏をかいてくるところが、すっと腹に落ちないところがこの本の魅力なのかもしれない。でも意外性と紙一重の部分が私にはしっくりこなかった。あえて気持ち悪いような雰囲気を文章にだしているところも。

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    2010年12月27日
  • インターフォン

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    覚悟はしていたんですがやはり想像通り
    なんか後味の宜しくない、ダークな人間関係を
    主題に描く短編10作。ほとんどが団地という
    やや特殊な閉鎖生活環境に於いての人間関係は
    自分も知ってるだけに...さらに嫌悪感がタップリ。
    こんな短い作品で、なんだか...妙にイヤーな
    気分にさせてくれるのは湊かなえさん以上っす。

    更に読むものを女性不信にさせてくれそうな
    くらいに女性の怖い部分、粘着した部分、
    残酷でドライな部分、狡い部分...を女性に
    書かれると正直...男性からしたら凹みますw。
    こあいよーw。

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    2010年11月28日
  • せん-さく

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    本屋で平積み+POPでかなり幅取ってたので
    釣られて購入。期待して読んだけども…。
    ちと物足りなかった。

    29歳主婦・典子と15歳の遼介の組み合わせで逃避行、
    出会いはネットのオフ会、殺人事件、と
    キーワードだけみると自分好みなのですが、
    POPや背表紙に紹介されているような
    『感動の長編ミステリ』とは感じなかったです。
    一気に最後まで読める勢いはあるけれど、感動はない。

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    2010年11月27日
  • インターフォン

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    後味の良くない話が多いのですが、団地ってこんな感じだよなぁと、懐かしく思う自分もいました。
    最後の話だけはちょっと、ホッとする話で★一つ増やしました。

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    2010年11月16日
  • 災厄

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    高校生による妊婦連続殺人事件の付添人(弁護士)の奥さんの周りで起きる嫌がらせのお話。
    ネットなんかに電話番号載ってたりするのに、わざわざ掛ける人って居るのかな?
    女ってホント怖い。陰険。
    他人に執着し過ぎる人ってのは、良かれ悪かれ何処が他所にそのパワーを使えたらいいのにね。
    怖い。怖い。

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    2010年11月13日
  • 転落

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    最初はすごく面白くて良かったのですが、途中からなんだか・・・な感じで(*_*;

    最初のテンポで、ラストまでいってほしかったです。

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    2010年09月16日
  • 転落

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    帯に10年に1度のミステリーみたいなことが書かれていたが、実際そこまでの印象はない。構成がいまいち。東野圭吾の容疑者Xに似た感じの内容。

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    2010年09月15日
  • 転落

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    嫌悪感とか不快感とか、そういう方向でもいいから、
    最後はもうちょっと複線をすっきりまとめて
    いろいろすっきりさせてほしかった。
    でもすいすい読めて面白かった!

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    2010年08月18日
  • 転落

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    友達から借りたもの。ラストがちょっと衝撃で重いよと言われたけどそうでもなかったかな。同じ女だからか,理解できちゃった。まあ人によってはショックだろうけど。読みやすかったです。

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    2010年06月20日
  • 転落

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    「衝撃といえる衝撃は特になく。導入部分から転がり込むまではドキドキしたが、最後の展開および動機はなんだか消化不良。そんなにうまくいくか?という感じが拭いきれなかった。
    ★2.5」


    ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?驚愕の心理サスペンス。

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    2010年03月24日