永嶋恵美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネットのオフ会で知り合った15歳の少年と
ひょんなことから”逃避行”の旅を始めてしまった29歳の主婦。
家出を留まらせようとするも、彼はなかなか帰らない。
そして道中で知る友人の両親が殺害され、その友人が行方不明になっているという事実。。。
と、ことの成り行きも展開も全く予想のつかない始まりでしたが、
最後まで読まねばすっきりしないような気持ちになって、一気に読んでしまいました。
インターネットを通じた人との出会いや関わり方、そしてオフ会。
時代設定は今から10年前になっているので、
当時としては、ネットで繋がった関係が珍しかったかもしれませんが、
それに加えて、ご近所づきあいや井戸端会議 -
Posted by ブクログ
『誰もが子供の味方なの。実の母親でさえ、娘の私より孫がかわいい。女は子供を産んだ途端、周りが全員敵になるのね』
『悪意のこもった沈黙くらい、暴力的なものはないからね』
『なんでも自分のせいにするのは、なんでも他人のせいにするのと同じくらい、悪いことです』
『話してわからない人もいるけど、たいていの人は話せばわかります。でも、話さなきゃ何もわからない』
『紫外線が肌に悪いとわかっていても、陽の光に安らぎを覚えるようなものかもしれない。どんより曇った空より紫外線の降り注ぐ青空が目に心地よいように、人は正しいものを好む。それは決して悪いことではないはずだ。』