あらすじ
ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!? 驚愕の心理サスペンス。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?驚愕の心理サスペンス。
【感想】
Posted by ブクログ
不可解だった一連の事件が、どんどん読み進めていくうちに謎が少しずつ解き明かされていく過程にはまり込みます。「災厄」よりはサスペンス要素が強く、「メメント」のように過去を発掘していく
推理の面白さが強いと思います。
Posted by ブクログ
一気に読めた。
読者の興味をそらすことなく、
次々とそれこそ転がるような展開。
ところで、
本作中には食事(と言えないものも含め)のシーンが
随所に出てくるのだけれど、
これがことごとく不味そう。
正直気分が悪くなるようなものが多い。
おもしろいのは確か。
だけど読後感も含め、
決して快い類のものではないことを
覚悟したほうがいい。
Posted by ブクログ
古本屋のばぁさんが薦めてきたシリーズ。
今回もオチまで話しそうだったので話を遮る。永嶋恵美さんの作品は初。(途中までストーリーを無理矢理聞かされている謎)
良い意味で不快。(古本屋のばぁさんでは無いです) タイトル不快でもいいんじゃないのくらい不快。
何度もどんでん返してくるので、後半にはどんでん返し慣れしてくる。
古本屋のばぁさんには、未だ馴れない。
Posted by ブクログ
とても引き込まれた。一話と二話のラストの急展開には良い意味でびっくりした。でも三話ではここで終わってしまうのかと不意に放り出されたみたいな気持ちになってしまった。
Posted by ブクログ
読み終えた後はしばらく「???」だんだんと「あ、もしかしてこういうこと?」となんとなーく理解。理解したと言えるかは自信ないけど。最初は全く疑わず、「レゲエ風男性ホームレス」を想像していました。2章でええええとなり、最後はほおおおとなった。帯にあったように確かにびっくりはした。たしかに予備知識はない方がいいと思う。先入観もない方がいいと思う。彼女は殺されたのか。てっきり自分で警察呼んで捕まえてもらう自作自演を思っていたけど最後の2人の言葉から違うよう。彼女の計画はずっと前からだったんだ。
h29.6.9
Posted by ブクログ
犯罪や事故の被害者なのに…。
怒りをぶつける相手は加害者のはずなのに…。
誰より辛さや悲しみを、分かち合ってほしい人達から責められる…。
突然そういう目にあったら「なぜ」「どうして」と、
身近な相手を責めずにはいられないのかもしれない。
でも、だからって・・・。
Posted by ブクログ
結局のところ知実が本当におかしくなってたのかよくわからず...。狂ったふりしてた割には一章では本当に息子と同一化しちゃってるし。先が気になる話だったけど、結局スッキリしなかった。
Posted by ブクログ
さくっと読むならいい。
オチも含めたすべてが軽くさくさく流れていくので、深読みの必要もない。
(疾走感がある訳でもテンポがいい訳でも爽やかな訳でもない)
人間の負の部分を見せ付けられる所は現実味があって良かったが、レビューに多いどんでん返しという程の結末ではないところが少し残念だった。
Posted by ブクログ
いやミスと聞いて読んでみました。
他の方のように、最悪の読後感ではない。
三章目、あ、なるほどこういうことか〜といった感想。
最高に面白くはないけど、一日で読んでしまうくらいの引き込まれる作品。
Posted by 読むコレ
いやいや...なかなかに不快感を伴う
黒い内容の作品でしたねー。
変則的に書かれた叙述ミステリーと
サスペンスの組み合わせが読む者の
感情を逆撫でするように追い込んで行きます。
偏見かもしれないし誤解かもしれませんが
この不快さを書けるのは女性ならではのものの
様な気がします。
そもそもの事件のキッカケとなる過去の女性同士の
関係性からして妬み、打算、復讐といった感情的な
動機が既に理解を越えています。
理解させずとも読み切らせるパワーのある作品なので
なお質が悪い(笑)。
ホラーの怖さとは違って纏わり付く粘っこい怖さが
ある作品。
Posted by ブクログ
ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。
巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。
見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?
驚愕の心理サスペンス。
Posted by ブクログ
ホームレスになってしまった「ボク」が出会った小学生の女の子との奇妙な共犯関係。
彼女が食べ物を運んでくれる代わりに、「ボク」は彼女の下僕となった。
危うい、でもどこか穏やかな時間はそう長くは続かなかった。
共犯関係が壊れた時、転落へ向けて加速していく。
三章で構成されているのですが、時間軸が変わるのと、人物関係がなかなか見えてこないので少し混乱しました。
こういうことだったのか…と思ったら、やっぱり違った。そんなことの繰り返しで、翻弄されます。
まぁ嫌いじゃないんですけどね。
ただ…結末がよくわからない。
キーポイントとなる言葉はわかってるつもりなんですけど、それが意味することがわからない。
ミケの理解力が足りないんでしょうね。
誰か解説してください(苦笑)
Posted by ブクログ
何か事件が起きたとき、加害者が責められると思うだろう。けれど、実際は加害者だけが責められるわけではない。被害者にも落ち度があったから事件が起きてしまったと責められることも多々ある。被害者なのに責められる理不尽が主題の作品でした。
主題自体は面白いのだが、登場人物の心が廃れすぎている気がした。
Posted by ブクログ
物語序盤はどんどんこの物語に引き込まれ、読みすぎていきます。しかしながら、物語終盤にかけて、話の軸がずれていき、また伏線もわけが分からなくなり、そのまま終わってしまう内容です。
Posted by ブクログ
タイトルを一目見て思わず手にとった本。
読み終わった後、スッキリ!て感じはちょっとないけど、
あ、そうだったんだ、て意外性はあった。
あと、人間は一度間違ったことをしたら、どんどん落ちていくのかな…、て思った。
Posted by ブクログ
『誰もが子供の味方なの。実の母親でさえ、娘の私より孫がかわいい。女は子供を産んだ途端、周りが全員敵になるのね』
『悪意のこもった沈黙くらい、暴力的なものはないからね』
『なんでも自分のせいにするのは、なんでも他人のせいにするのと同じくらい、悪いことです』
『話してわからない人もいるけど、たいていの人は話せばわかります。でも、話さなきゃ何もわからない』
『紫外線が肌に悪いとわかっていても、陽の光に安らぎを覚えるようなものかもしれない。どんより曇った空より紫外線の降り注ぐ青空が目に心地よいように、人は正しいものを好む。それは決して悪いことではないはずだ。』
Posted by ブクログ
文章は上手いし、桐野夏生氏を思わせるようなダークな筋運びも巧みで、決して読んでいて飽きてしまうような類の小説ではないのだが、種明かしと物語の着地方法がイマイチ。
つまり、枝葉に当たるテクニック面においては高いクオリティを持っているものの、肝心要の骨組みが少々頼りない、といえるのだろうか。
Posted by ブクログ
主人公の性別だったり、本当の犯人だったり、いろいろなところで裏をかいてくるところが、すっと腹に落ちないところがこの本の魅力なのかもしれない。でも意外性と紙一重の部分が私にはしっくりこなかった。あえて気持ち悪いような雰囲気を文章にだしているところも。
Posted by ブクログ
嫌悪感とか不快感とか、そういう方向でもいいから、
最後はもうちょっと複線をすっきりまとめて
いろいろすっきりさせてほしかった。
でもすいすい読めて面白かった!
Posted by ブクログ
友達から借りたもの。ラストがちょっと衝撃で重いよと言われたけどそうでもなかったかな。同じ女だからか,理解できちゃった。まあ人によってはショックだろうけど。読みやすかったです。
Posted by ブクログ
「衝撃といえる衝撃は特になく。導入部分から転がり込むまではドキドキしたが、最後の展開および動機はなんだか消化不良。そんなにうまくいくか?という感じが拭いきれなかった。
★2.5」
ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?驚愕の心理サスペンス。
Posted by ブクログ
少し突拍子もない感。
「ホームレスに転落してしまった"ボク"」と「幸せな主婦から転落してしまった"私"」という設定は面白いし、ストーリーの運びも良い。
あとがきに書いてあるような"不快感"は読んでる時にはなかったんだけど、読み終わって不快感のみが残った感じ。