川上昌直のレビュー一覧
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アートのモデルをビジネスに応用する方法を考えた一冊だが、共感する点がかなり多かった。
自分でも日頃感じていたことであるが、広く普及するプロダクトは、作り手にストーリーがある。
特に、生成AIの普及で誰しもが同じようなものを作れる世の中になってきたいま、重要なのは作り手のストーリー、原体験を知り、ファンになるかだと考える。
本書だと、アートを例に説明しているが、ワインとか分かりやすい。正直、高いワインが美味しいかというもそういう訳じゃない。ワインに詳しい人に聞いたとき、「気候的に難しい産地のなか、この品種のぶどうを使ってこのクオリティのワインを作ったことに感動を覚える」みたいなことを言っていた -
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収益多様化の戦略
GAFAをはじめとする現代の巨像たちのビジネスモデルと、日本の伝統的なビジネスモデルを統一した理論で説明し、今後日本企業が闘っていく上での方策を指南する痛快なビジネスモデル論。
これまで、ものづくりを中心とする日本の伝統的なビジネスモデルは、プロダクト魅力の向上によるWTP(支払意欲)の増大<顧客への価値提案>と、オペレーションエクセレンスによるコストの低下<価値の提供プロセス>の間に生まれる差分を価値創造として捉えてきた。しかしながら、近年のSaaS的なビジネスモデルやプラットフォーマーは「収益源の多様化」による価値獲得プロセスを開拓してきている。価値創造を単純な売価と原 -
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・ソリューションカバレッジ
企業としては販売がゴールとしているかもしれないが、購入者側としては買った時からがスタート。
購入者は商品を買っている訳ではなくて、その商品を買ったことによって解決したい問題が解消されて満足する。
・フリーミアム
最初は無料で、段階的に課金していくシステム
キックボクシングビジネスに当てはめると、
課金ポイントがチケット、又は物販。
その課金ポイントに向けて敷居を下げたサービスを提供する。
例えば居酒屋に自分の宣伝のポスターを貼り、そこにQRコードを載せて、登録してくれた人になにかチケットを買いたくなる様なプレゼントをする。 -
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企画プランニングを如何に進めるべきかは、どの企業も頭を悩ませているだろう。
個人的な経験であるが、「これから企画」というケースでよく見られるのが、情報が多すぎる もしくは、少なすぎるのいずれかである場合が多い。
これは、何を明確にすべきかがはっきりしていないからかもしれない。
この本には、これらが非常にシンプルに定義されている。細かく顧客要求を挙げ、品質要素に展開するアカデミックなQFDとは異なり、企画コンセプト=儲ける仕組みを明確にするためのフレームワークが示されている。
この本で紹介されている「VRIO分析」で競争優位が見られない事業は、本当に頭を捻らないといけない。大いに参考にし、利用し -
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ネタバレ●儲ける仕組みのキーファクターは「お客様の用事」
この目次でいう「お客様の用事」とは?
商品やサービスを買うのは、その商品が「欲しいから」ではなく「用事を解決したいから」
つまり「ニーズは結果」。
着目すべきは「用事」となる。
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これはわたしが何か企画をプレゼンする際、最もモヤモヤしていたこと。
他のメンバーが何かと「ユーザーのニーズを聞く」という手法を取りたがることに対して腑に落ちない感じを抱いていたにも関わらず、うまく説明ができませんでした。
ニーズを聞くことが、マーケティング調査と思ってる人もすごく多くて、なかなか説得して前に進むことができなかった。
けれど、著書の内