あらすじ
本書のテーマは、アートマインドセットをもとに、ゼロベースでビジネスマインドセットを構築することである。大切なことは、従来のビジネスマインドセットを持つ人々が、本書で掲げるアートマインドセットを参考に、いかに自社独自のマインドセットを創り出すのかということだ。それこそが「ビジネス・アートマインドセット(BAM)」である。BAMは、これまでの常識を打ち破る、自分価値を追求するプロダクトアウトを可能にする。本書は、このBAMをもとに、これからの時代に必要な「問題提起型」のビジネスモデルへのアップグレードをめざす。西洋美術史の多くの名作も、カラーで掲載した異色の経営書。
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Posted by ブクログ
アートのモデルをビジネスに応用する方法を考えた一冊だが、共感する点がかなり多かった。
自分でも日頃感じていたことであるが、広く普及するプロダクトは、作り手にストーリーがある。
特に、生成AIの普及で誰しもが同じようなものを作れる世の中になってきたいま、重要なのは作り手のストーリー、原体験を知り、ファンになるかだと考える。
本書だと、アートを例に説明しているが、ワインとか分かりやすい。正直、高いワインが美味しいかというもそういう訳じゃない。ワインに詳しい人に聞いたとき、「気候的に難しい産地のなか、この品種のぶどうを使ってこのクオリティのワインを作ったことに感動を覚える」みたいなことを言っていた。そして、そこにお金を払う価値を感じていた。これと同じだと感じた。
本書の内容ではないが、生成AIの普及によるビジネスモデルの変化にも触れたい。
これまで、プロダクトを所有することにお金を払ってきたが、それが変わろうとしている。
生成AIの普及から、すぐに、誰でも、モノづくりができるからである。
そうなると、何にお金を払うか?
自分が居たいと思う場所に所属していることにお金を払うのではないか。
『所有から所属に。』
本書でいう、縦方向のバリューインターセクションに、この所属することにお金がかかる仕組みが加わるだろう。
欲しい時に欲しいものをパッと作って、使い終わったら捨てる(スクラップandビルド)。
そんな世の中になったときに、企業としても課題解決型で品質を高めていくのではなく、その企業に熱狂するコミュニティでいることが求められると考える。だから、大事なのは自社が何者でどんなストーリーを歩んで何を目指すかを示すことである。