京山あつきのレビュー一覧
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購入済み
あらすじ、読んでたはずなのに、何故か高校生とくっつくのかと思ってた(笑)
京山先生のご本はこちらが初めてなのですが、ゆらゆら、ぐらぐら、空気感がとても好きでした。現実世界にいるような、夢の世界にいるような。
高校生が分岐点で、それが意外でとても良かった。店長の言葉も悪気とかじゃなくて、でもグサッとくる言葉、あるよね。言ってしまうこともある。
最後に幸せになれて良かったー!
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ネタバレ 購入済み
人生という名の電車に乗降
初読でも充分面白かったけれど、銀河鉄道の夜をたまたま読み、久しぶりにこれを読み返したら、心に染み入りすぎて驚愕です。特にカンパネルラの立ち位置である高校生の印象が変わりました。救いを得た加納の本当の幸せを自分も一緒に探しているような感覚を持ちました。
店長とのベランダでのシーンは温かで良かったです。カンパネルラに例えた高校生とのあてもない電車旅の雰囲気が最高でした。2人の会話とモノローグに胸がキューっとなります。人生を電車に例えた表現もすごく良かった。洋装店名もなるほどとなります。 -
ネタバレ 購入済み
人生という名の電車。
あ〜お試しで読んだら気になって、やっぱり購入しちゃった(笑)。
誰かに優しくされるとそのひとに好感を持つ。
それがちょっと好みのひとだったら...淡い恋心に発展して、勝手に期待したり幸せな妄想をしてみたり。
大好きで信じていたひとに否定されれば、自分の存在価値を見失うし、死にたい気持ちにだってなる。
「優しさに弱い」主人公の生き難さの逡巡が、読者の心にじんわりと響く。
ノンケの店長がいつ主人公に堕ちたのか...「一緒に食べるご飯が美味い」これかな。
「優しさがうすっぺらい(笑)」店長とのお付き合い、これからも人生の電車を乗り降りしながら
ふたりで最終駅までゆくのでしょう。 -
購入済み
その風のような恋
情熱的で運命的な恋を待っている、といいつつ、まあ普通に幸せになれたらなぁ…と思いながら生きる人は少なくないのでは。
主人公もきっとそう。
取り留めもない日々。朝起きて、仕事に向かい、帰宅してご飯を食べて眠る。休日は家でごろごろ。そんな変わらない毎日。
そよ風みたいに、優しい恋が訪れる。
誰かは憧れるはずの「普通」の幸せ、がここにはあるかもしれない。 -
購入済み
引きずる痛みは経験したから
主人公のモノローグと塞いだ表情、あやふやになりがちな言動などが、人間の弱さや脆さを痛烈に描き出している。それが柔らかくじわじわと胸に染み入って来る。
不思議な穏やかさと熱を持った作品だと感じた。
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購入済み
この作家さんの世界観が好きです
他の作品でもそうですが、独特の静かな中の曲げられない感情のようなものが描かれていて、それがものすごく個人的に萌えます。
できれば、その後のお話も読みたいです。 -
購入済み
聞こえない声を読んで
以前別のアプリで無料で読んでいたのでストーリーは知っていたのに購入した本です。2人の気持ちの揺れ動きが丁寧でとても好きです。続きも読みます!
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ネタバレ 購入済み
ふわっとした絵のイメージ通り、ナイーブな彼が振られたことをずっと引きずっている、日々のちょっとした徒然なる思いが綴られていて、最初は捉えどころがないです。
ある日、ちょっと悲観的な気持ちになっていたら電車に飛び込むと勘違いされて助けてくれた可愛い高校生に出会う。
実際には死のうとしていたわけではないんだけど、この高校生君にやっぱり救われたんですね。普通銀河鉄道といえばジョバンニを引き合いに出すことが多いけど、カンパネルラだし、銀河鉄道の旅みたいなちょっとした非日常の数時間が、心の旅になっている。上司とのHも愛があってジーンときますね。 -
購入済み
良かった
ある日出会った少年存在が、主人公の揺れる心が底なし沼へ落ちないよう導くようで良かった。 新しい恋はやっぱり揺れる心の所為で勝手に悪い結末想像したり・・
表題の通りファンタジックな読後感でした。
ストーリー脇のコマがノートのイタズラ書きみたいに小さいくせにやたらイロイロ伝わってくるものがあってちょっとツボる -
購入済み
読み応えあり
基本、がっつりエロ有りが好きなんですがコレは無いのにいい!
とてもイイ!
何がいいとははっきり言えない。
でもいい。
ぜひ読んでみてほしい。 -
ネタバレ 購入済み
癒し系
極彩色ではなく、鉛筆ような繊細な京山先生のタッチで描かれるハートフルストーリー。
起承転結が激しいわけでもなく、ゆったりとした雰囲気なのに読んでいくうちに不思議とお話にのめり込んでしまう独特のセリフのテンポやモノローグが持ち味。
京山先生作品の読後は春先の縁側で寝転んでいるような、ほわぁ〜と心の片隅が温かくなれる感じがクセになります。