辻原登のレビュー一覧

  • 枯葉の中の青い炎

    Posted by ブクログ

    「ちょっと歪んだわたしのブローチ」
    「水いらず」
    「日付のある物語」
    「ザーサイの甕」
    「野球王」
    「枯葉の中の青い炎」

    の短編6編。

    短編なのに、なにこの重厚感。
    いろんなものがつまってる感じです。
    個人的にはツシタラと呼ばれる不思議な語り部が語る「枯葉の中の青い炎」がGOODでした。

    0
    2010年10月14日
  • 抱擁

    Posted by ブクログ

    手探りで進むような、心許ない気分。どちらに転がるのか、どこに辿り着くのか、どきどきしながら読みました。

    0
    2010年09月17日
  • 抱擁

    Posted by ブクログ

    2010.07.前田侯爵家の緑子の小間使いとして働くこととなった主人公のわたし.緑子には以前、ゆきのという小間使いがいたが夫が二・二六事件の首謀者の一人で後を追って亡くなったという.緑子はどうやらこの世界ではないゆきのと通じているようだ.ミセス・バーネットに相談したところ、ポゼス(possess)されていうるのは、わたしだと言われる.ある日、わたしは緑子に向かってプチナイフを振りかざす.ところが、何かの力が加わりナイフを落とす.最後、前田家に挨拶に行った際、緑子は私に抱きつき、「さよなら、ゆきの」と言った.面白いような、よく分からないような.

    0
    2010年07月19日
  • 枯葉の中の青い炎

    Posted by ブクログ

    ○2010/07/10 
    中古屋にて長いタイトルが気になって、短編集だっていうことで購入。面白いものもあったけど、で、これはどいう言いたいの?っていうのが。
    不思議な話というか度を越した狂気と言うか、最後まで読んでみると一番しっくりくるテーマは”奇憚”だろうか。そういう話書くぞーって意気込んだはいいけど最終的に話の意思のほうが強くなってしまった印象。
    想像してたのと違って、っていうのとはまた違うんだけど、雰囲気からすると期待ほど奮わなかったなと。でも一番最初の”ちょっと歪んだわたしのブローチ”が面白かった。何か似たような話を読んだ気がするのは後か先か…。

    0
    2010年08月31日
  • 抱擁

    Posted by ブクログ

    2.26関連と聞いて読んでみたけど、そんな関係なかった(笑)
    面白いんやけど、主人公が普通の子やったはずやのに急にぶっとびだしたり、書いてくれないことが多かったりして、いまひとつ腑に落ちないというかすっきりしない感じ。

    0
    2010年07月11日
  • 抱擁

    Posted by ブクログ

    金原瑞人さんがこの本をおすすめ!と書いてあって、興味を持って読んでみました。
    一貫して一人の女性のモノローグで語られるこのお話、最後まであきることなく読み終わりました。
    が......。
    最後のところがわたしには理解できず、モヤモヤとしたものが。。
    結局これってどういうことなの??

    0
    2010年05月31日
  • 抱擁

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    二・二六事件から間もない、昭和12年の東京。前田侯爵邸の小間使として働くことになった18歳の「わたし」は、5歳の令嬢・緑子の異変に気づく―。歴史の放つ熱と虚構の作り出す謎が濃密に融け合う、至高の物語。

    0
    2010年03月02日