山下貴光のレビュー一覧

  • 筆跡はお見とおし

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    女子大生の真子は、大家さんから、家賃を半額にする代わりに大家さんの孫、図子英介が営む探偵事務所に助手としてつとめることを承知する。

    英介という男は、いい加減、メンドーくさがり、毒舌と、どこをとってもいいとこなし。だが、筆跡をもとに行う人物のプロファイリングでは天才的なひらめきを示した。

    町中に広がる落書き問題の真相を追ううち、英介のトラウマが浮かび上がってくる。

    スピーディーな文体、しっかりと描かれた魅力的なキャラで、一気に読み終えた。

    ただ、真子がなんにでもツッコむ心の声が、少々うるさいかなぁと思うことも。

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    2017年12月30日
  • 屋上ミサイル(上)

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    登場人物は、その行動とセリフのみで輪郭をはっきりさせるのが基本なんだな。確かに、知らない人のことについて、第三者に説明されるなら、具体的なエピソードがあったほうが鮮明になるし、ましてや本人を目の前にするのが一番だ。だから、小説で、登場人物がその行動やセリフから、自分という人間を語っていることは、読者にとってみたら、その登場人物に会っているのも同然。そして、屋上部の個性が強い、魅力ある4人には、ぜひ会ってみたい。そう思わせるから、ページをめくる手が止まらないんだろう。この小説の一番の魅力は、そこだと思う。伊坂幸太郎テイスト。

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    2017年03月20日
  • 屋上ミサイル(上)

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    最初は主人公の回りくどいものの言い方が鼻について取っつきにくかったけど読み進めるるうちに屋上部の4人それぞれの個性が立ってきてバラバラだった色んな出来事が少しづつ繋がってきて殺し屋の登場で話が急展開してきたところで下巻に続くという感じでいつの間にか物語に引き込まれちゃってます。
    とりあえずこのまま下巻に突入します。

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    2017年02月11日
  • 屋上ミサイル(上)

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    良し悪し様々なレビューがあったけど、
    自分は比較的好きな作品。
    そこまで強力ではないものの個性的な面々が
    織り成す青春ストーリー。

    確かに非現実的な感じもするが、
    それくらいの方が面白いし魅力的。

    上巻で、グイグイっ⤴︎⤴︎と
    展開や伏線をはってあるので、
    下巻での結末に期待。

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    2017年01月12日
  • ガレキノシタ

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    いつも真っ直ぐな作品を書く山下氏。
    今回は表紙のイラストからあまり期待せず読み始めたのに、前半からすでに引き込まれてしまった。
    崩壊した校舎の中で瓦礫に埋もれながら救出を待つ間、さまざまな人が自問自答をするという構成で、特異な環境下ならではの素直な心理描写が秀逸。
    全編を通して登場する北野君の真っ直ぐな格好良さに参った。

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    2016年07月24日
  • となりの女神

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    とある無人島で初対面の男と清掃のバイトをすることになった僕の物語。4人の登場人物全員のキャラがよく立っていて読後感もすっきり。いいお話です。

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    2015年06月24日
  • 屋上ミサイル 謎のメッセージ

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    事件のスケールと屋上部というノンビリした舞台の関係があまりに非現実的なところを気にしなければ、なかなか面白い作品です。
    人間関係の機微も微笑ましいてすね。

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    2015年02月07日
  • イン・ザ・レイン

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    同窓会荒らしに100万円騙し取られた予備校職員と殺し屋の監視下に置かれた人捜し専門の探偵。
    気分最悪の二人は、憎き相手の行方を追って、
    思わぬ形で共闘することになるが、
    更に桃の缶詰というふざけた名前の探偵が加わり、事件は仰天の結末へ。

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    2014年12月21日
  • 屋上ミサイル(下)

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    何かと都合良くいきすぎなお話だけど,小説はこんな感じでいてくれた方が前向きな気分になって良いと思う.

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    2014年09月05日
  • イン・ザ・レイン

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    やはりこの人は伊坂幸太朗をかなり意識しているように思いました。「屋上ミサイル」シリーズは「稚拙な伊坂チック」と評しましたが、本作ではかなりブラッシュアップされた印象です。ただ、最終章は蛇足だったような気がします。

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    2014年05月30日
  • 屋上ミサイル(上)

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    なんだか唐突に始まった屋上部。
    美術の課題のために普通科の屋上へやってきた主人公が出会ったのは、ひと癖もふたくせもありそうな個性的な3人。
    ガールミーツボーイズってやつやねえ。
    交される会話が、少々理屈っぽいとゆーか、
    いやに機知に富んでる感じだなあっとただの高校生のおしゃべり、にしては違和感を感じるものの、慣れると心地よいとゆーか、おもしろい。
    これもまた突然に現れる拳銃や死体写真に、
    こりゃまた突拍子もない、と思っていたら、ストーカー撃退から思いもよらぬ糸口が。
    これからどうなっていくのかなーっと思っていたら、
    なんと殺し屋が突然目の前に!!
    しかもそれが以前少年たちに絡まれていた冴えない

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    2014年05月26日
  • 屋上ミサイル(下)

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    ネタバレ

    面白かった、小説の中で登場人物か、繰り返し言っているように、偶然が過ぎるが、それでも、面白かった。主人公の高校生たちのさっぱりした、潔い感じがよかったのだろうか。
    ただ、主人公が一度に多くの事件に関わっていて、その事件の関係者が、あまりにもしっかり重複していて、舞台芝居のような感じかなと思う。

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    2014年05月16日
  • シャンプーが目に沁みる

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    それぞれに傷を抱えた高校生3人が出会って事件は起こった。今時の若者のための青春ミステリー。「屋上ミサイル」シリーズで感じたような「稚拙な伊坂チック」感はだいぶおさまった印象です。言いたいことはあるのですが、さわやかな結末に免じておまけの★四つ。

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    2014年03月26日
  • シャンプーが目に沁みる

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    ネタバレ

    異質な高校生の男女3人組による青春ミステリー。主要登場人物のキャラクターがすごく濃いので、飽きずにサクサク読める。青春ミステリーだがふわふわした感じではなく、結構ハードな内容。表題作より他2作品の方が好き。

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    2014年03月03日
  • 屋上ミサイル(上)

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    辻尾アカネ
    国重よしと
    沢木 平原

    四人で作った屋上部

    世界は大統領の誘拐によって破滅だーーとその話題で持ちきりの中四人は恋愛したり、宿題したり
    でも、少しずつジグソーパズルのように事件へのピースが集まり固まって、下巻に続きました

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    2014年02月21日
  • 屋上ミサイル 謎のメッセージ

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    前作もおもしろかったけど、今作もおもしろかったです。前作より、ミステリ色は濃くなったと思います。青春ミステリは、やっぱりいいですね。話がどんどん展開して行って、謎が謎をよんで行く感じで、ぐんぐん読みました。なんといっても、屋上部のみんなが魅力的な所がいいですね!!引き込まれます。また続編でないかな。とても読みたいです。

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    2013年06月15日
  • 屋上ミサイル(下)

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    綺麗にまとまった物語がご都合主義、と言われれば反論は出来ない。
    しかし次々に繋がる点と線、爽快で楽しかったと感じた。
    キャラクターの濃さ、印象深い科白、伊坂さんも好きな私にとって、とても面白い作品に思えた。

    終わり方も爽やか。
    手にして良かった一冊である。

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    2013年04月05日
  • 屋上ミサイル(下)

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    このミス大賞受賞作。
    ミステリーって言っていいものか...という点で
    意見が割れたっていうのは頷けます。

    一般的に言われるミステリーとは違うけれど、
    非日常という意味ではいいのかな。
    屋上って自分にとってはそれだけで
    ワクワクするような要素だったし、
    サクサク読めました。
    登場人物一人ひとりが魅力的なのもいい。

    平原くんが特に素敵。

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    2012年07月22日
  • 屋上ミサイル(上)

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    下町ロケットと間違えて買ったけど、思った以上に面白かった。
    ちょっと意味不明なところはありましたが、愛嬌かな?

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    2012年06月03日
  • 屋上ミサイル(上)

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    すらすらっと読みやすいけどホントは深いお話。
    どこかあの作家さんを思い出させる作風だけど
    これはこれでよろしいかと。

    陸上部ならぬ屋上部・・・いいねえ。
    男子部員3名がいいやつなのがさらによろしい。

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    2012年05月06日