あらすじ
「読みはじめてすぐ、今回の大賞はこれだ!と確信した」と選考委員に言わしめた、第7回『このミス』大賞受賞作がいよいよ文庫化です!
美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。そこでリーゼント頭の不良・国重嘉人、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望をもつ平原啓太と知り合う。国重の強引な提案で、「屋上部」を結成した4人は、偽の神様を騙る通り魔、ストーカー、絵画詐欺、殺し屋との遭遇など、屋上の平和を脅かす事件に次々と巻き込まれていく。最良のライトノベル的楽しさに満ちた、青春ミステリー。
感情タグBEST3
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屋上に偶然集まった4人が、
殺し屋、拳銃、ストーカー、
罰を与える神様のいるトンネル
いつもの日常がジワリと事件の影に侵されながら、
ひたひた不穏な感じになるのに、
なぜか青春してて、爽やかで
特に後半はスピード感もあってハラハラ
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米大統領がテロリストに誘拐され、世界はテロリストによるミサイル攻撃の危機に直面する。
誰もが世界の終末を感じているその時、4人の高校生は“世界の平和”ではなく、愛する学校の“屋上の平和”を守るため、屋上部を結成した。
リーゼントの不良、自殺志望の人殺し、恋する観察者、そしてデザイン科の女子高生―。
偶然の出会いによって結成された屋上部。
その屋上部を、一丁の拳銃・殺された男の写真・絵画詐欺・ストーカー被害など次々に危機が襲う!!
読み始めは何か、会話に自然さを感じないのだけれど、読み進めるうちにそれぞれのキャラクターの個性、テンポ良く吹き出してしまうような会話の展開、あり得ないだろ!!という偶然の連鎖に引き込まれてしまう物語。
脇役まで個性があり、読み終わった後も人物の名前を一人一人覚えているくらいの作りこみ方です。
好き嫌いが分かれそうなので、☆4つ。
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『ガレキノシタ』を読んで面白かったので、こちらも購入。
多くのレビューに『ご都合主義』と書かれていますが、
私はこれはこれで好き。
むしろフィクションの中だからこそ出来る『ご都合』もあるわけで。まぁ好みの問題でしょうか。
突如始まった『屋上部』。殺し屋やらドラックやら
物々しい事件が起きていますが、部内は何だか和やか。
このミス作品である事をつい忘れてしまう。
謎がなくても充分面白いと私は感じました。
下巻へ続きます。
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登場人物は、その行動とセリフのみで輪郭をはっきりさせるのが基本なんだな。確かに、知らない人のことについて、第三者に説明されるなら、具体的なエピソードがあったほうが鮮明になるし、ましてや本人を目の前にするのが一番だ。だから、小説で、登場人物がその行動やセリフから、自分という人間を語っていることは、読者にとってみたら、その登場人物に会っているのも同然。そして、屋上部の個性が強い、魅力ある4人には、ぜひ会ってみたい。そう思わせるから、ページをめくる手が止まらないんだろう。この小説の一番の魅力は、そこだと思う。伊坂幸太郎テイスト。
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最初は主人公の回りくどいものの言い方が鼻について取っつきにくかったけど読み進めるるうちに屋上部の4人それぞれの個性が立ってきてバラバラだった色んな出来事が少しづつ繋がってきて殺し屋の登場で話が急展開してきたところで下巻に続くという感じでいつの間にか物語に引き込まれちゃってます。
とりあえずこのまま下巻に突入します。
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良し悪し様々なレビューがあったけど、
自分は比較的好きな作品。
そこまで強力ではないものの個性的な面々が
織り成す青春ストーリー。
確かに非現実的な感じもするが、
それくらいの方が面白いし魅力的。
上巻で、グイグイっ⤴︎⤴︎と
展開や伏線をはってあるので、
下巻での結末に期待。
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なんだか唐突に始まった屋上部。
美術の課題のために普通科の屋上へやってきた主人公が出会ったのは、ひと癖もふたくせもありそうな個性的な3人。
ガールミーツボーイズってやつやねえ。
交される会話が、少々理屈っぽいとゆーか、
いやに機知に富んでる感じだなあっとただの高校生のおしゃべり、にしては違和感を感じるものの、慣れると心地よいとゆーか、おもしろい。
これもまた突然に現れる拳銃や死体写真に、
こりゃまた突拍子もない、と思っていたら、ストーカー撃退から思いもよらぬ糸口が。
これからどうなっていくのかなーっと思っていたら、
なんと殺し屋が突然目の前に!!
しかもそれが以前少年たちに絡まれていた冴えないサラリーマンだったのだからビックリ!いやー逃走劇はドキドキものでしたねー。雨のあるなしで、運がよくなるってゆーとこがまた素敵。なるほど、屋上部、だからね。
ただのロックバカだと思っていた明るい弟が、
いきなり覚せい剤の問題に頭つっこんでるらしい、だとか、終盤になってくるにつれての詰め込み度が半端なく、これを、海の向こうの大統領監禁事件とともに
下巻でどう収束させていくのか、楽しみ。
宝島のミステリー大賞には、今まであまりよい思い出がないので期待してなかったわりに、おもしろかった。
さあ、下巻読むぞー
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辻尾アカネ
国重よしと
沢木 平原
四人で作った屋上部
世界は大統領の誘拐によって破滅だーーとその話題で持ちきりの中四人は恋愛したり、宿題したり
でも、少しずつジグソーパズルのように事件へのピースが集まり固まって、下巻に続きました
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すらすらっと読みやすいけどホントは深いお話。
どこかあの作家さんを思い出させる作風だけど
これはこれでよろしいかと。
陸上部ならぬ屋上部・・・いいねえ。
男子部員3名がいいやつなのがさらによろしい。
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読んで良かった。本屋で、ぼーっとしてたら、となりで、「これ面白いよ」
と友人に勧めている女性がおられたので、便乗して読むことにした。はい。
面白かったです。ありがとう。まだ途中なのですが、とても読んで良かった。
そして、はなはだ厚かましいのですが、ご厚誼に多謝する。盗み聞きには多謝する。
誤用は気にしない。
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山下貴光の屋上ミサイルを読みました。国内総生産は世界一という大国(まあ、アメリカのことですね)の大統領がテロリスト集団に拉致されて、しかもミサイル軍事基地まで乗っ取られてしまった、という全世界的に危機的な状況の中で、高校の屋上で出会った高校生4人が活躍する青春ミステリーでした。失策の多い愛妻家の殺し屋とか、トンネルの中で死んだ人と会える罰神とか、ロックの神様とか、一癖ある警官とかいろいろな登場人物たちが登場しますが、それらの登場人物たちの会話が面白いので、どんどん引き込まれてしまいます。伏線の張られたいろいろな謎は互いに関連していることが判明して、最後には主人公たちの活躍でちゃんと解決するのですが、謎解きよりも会話のセンスが光る物語でした。
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この小説との出会いは某SNSでしたv
タイトルで衝撃を受け、気になりました。
いわゆる青春ものですが、登場人物たちの突飛な考えや行動に笑わせられたり驚かせられたりしました。
楽しんで読めました。
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<「読みはじめてすぐ、今回の大賞はこれだ!と確信した」と選考委員に言わしめた、第7回『このミス』大賞受賞作がいよいよ文庫化です!美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。そこでリーゼント頭の不良・国重嘉人、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望をもつ平原啓太と知り合う。国重の強引な提案で、「屋上部」を結成した4人は、偽の神様を騙る通り魔、ストーカー、絵画詐欺、殺し屋との遭遇など、屋上の平和を脅かす事件に次々と巻き込まれていく。最良のライトノベル的楽しさに満ちた、青春ミステリー。>賛否両論な本作品。否定的な意見を知った上で読んだが、結果的に私は面白かったと思う。一番良いのはキャラクターたちの造形!
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屋上が開放されているにも拘らず4人しかいないのはおかしいと思う
小説は少なからず非現実感が伴うものだが、普通の高校生が殺し屋と対峙するのは無理がある
でも話し自体は面白い
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まだ、上巻なので評価は★★★ですが、もっと上がる予感がします。現実よりちょっぴり危険が多いパラレルワールドの話です。現実と少しだけしか違わないので、リアルに感じて、じんわりと怖いです。
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屋上に集まった4人の高校生。屋上部結成って、なんて安易な、でも楽しそうな予感。
読み始めて思ったのは、私の大好きな伊坂幸太郎に似ていると。軽妙な会話が、でもどことなく喉につっかえる感じも歪めない。
世界で一番偉い人が拉致されたという話と、屋上部の活動とがどう結びつくのか楽しみ。
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第7回このミスの大賞受賞作品。
屋上に愛情のある四人が結成した屋上部。
結成間もなくして、通り魔やストーカーなど、屋上の平和を脅かす(?)事件に巻き込まれていく事に。
屋上の平和を守る為、高校生たちが事件の解決に立ち上がる!
とりあえず上巻を読んだ感想ですが、個人的には結構好きかも。
他の方々も書かれていますが、伊坂幸太郎とかなり似ています(笑)
けれどそれとは別に、青春小説を読んでいるようなミステリとしての魅力がこの作品にはある。
話が都合良く展開していくのも、まぁ……エンターテインメントとして読めばOKかな?(汗)
大賞受賞作品だからと期待し過ぎると少々残念ですが、サラッと軽めのミステリを読みたい時には良いかと。
テンポが良いので、読書が苦手な方にもオススメ出来ます♪
評価は3.5つ星☆
下巻も楽しみです。
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学校の屋上を守ることを活動内容とする屋上部。メンバーは4名。
そこに持ち込まれた拳銃と死体写真と次々と起こるちょっとした事件・・・
平穏な屋上を守るために、4名は動く。
最後で大きな動きが出るが、下巻に向けての大きなプロローグである上巻。
キャラクター設定や世界観が主な役割であることもあって、
少々盛り上がりに欠けるのは否めない。
同時並行する複数の事件が、どのように終息を迎えるのか?
下巻を楽しみに読みたいと思う。
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9月-7。3.5点。
高校の同級生。屋上に集まったから、「屋上部」。
ツッパリとデザイン科の女子、ツッパリの友達、後輩。
上巻は、事件がいろいろと起こり、一つずつ解決していく。
軽い感じ。下巻はどうだろう。
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アメリカの大統領がテロ組織に拘束され、核ミサイルが発射されようとしている中、私立高校のデザイン科に通う辻尾アカネは、課題の絵を描くために登った屋上で3人の男子生徒と出会う。そしてなぜか"屋上部"の一員にされてしまう。
どうせ面倒ごとや災難が起きるわけでもないし、と気軽に部員になったものの、怪談調査にはじまり、通り魔、ストーカー、絵画詐欺と次々と事件に巻き込まれていく。
全体を通してノリはライトノベルに近い。このミス大賞受賞作ってことで気合を入れて読んじゃうと拍子抜けするかも。が、キャラ立ちにそれを補うだけの力がある。
確かにミステリーとしては、事件があまりにもご都合主義的に起きるし、そもそも推理も何もなく事件の方で勝手に解決してしまう。科白回しもダメなひとはダメかも。
その分科白回しが鼻につかない人ならば楽しく読めるはず。謎や伏線を楽しむというよりはキャラと科白を楽しむ作品。
基本的にキャラ萌えは嫌いなんだけど、ミステリーという概念をここまで潔く放棄してしまっているものは逆に好感が持てる。
ただその面で言えば、最後のオチはもっとぶっ飛んだ結末でもよかったように思う。本当に歌を聴いて投降しちゃうとかにして、根拠や理由付けは匂わす程度の方がよかったんじゃないだろうか。
ともあれ読後感のすっきりした良作。夏のちょっと前くらいに読むとよさそうですね。
Posted by ブクログ
おもしろいんですけどねえ。
どうしても伊坂臭が鼻についてしまいます。
伊坂作品だと、最後にうまく収束する感じですが、
この作品では、なんかこじつけくさくて、そらぞらしい。
ま、デビュー作だからということでしょうか。
Posted by ブクログ
アメリカ大統領がテロリストに拉致され治安が悪化していく世界。
屋上で知り合った高校生がいろいろなことに首をつっこんでいく。
いろいろ話を広げててなかなか盛り上がらないなあって思ってたら
最後殺し屋が出てきたところで一気にドキドキした。
下巻が楽しみ。
◆辻尾アカネ
美術デザイン科。国重が好きかも。ときどきやさぐれる。
◆国重嘉人
ケンカ強い。ヤンキー。よくある本当はいいやつ。
◆沢木淳之介
ストーカー予備軍。理解不能。実はケンカ強い。国重と幼なじみ。
◆平原啓太
子供の頃事故で弟を殺してしまう。