あらすじ
アメリカ大統領を人質に取ったテロリストが、いつ日本に核ミサイルをだって撃ってくるかわからない情況下、深刻なニュースが次々と報道されても、「屋上部」の面々には、もっと大事なことがあった。それは、屋上の平和を守ること。そんなある日、国重と沢木が屋上に持ち込んだのは、死体写真と一丁の拳銃。不穏な拾い物は屋上部の面々を、難事件に巻き込んでいく。それぞれの事件は、やがてひとつの大きな事件に繋がって……。大森望氏(翻訳家・評論家)、香山二三郎氏(コラムニスト)が絶賛した、第7回『このミス』大賞受賞作が文庫版で登場です!
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Posted by ブクログ
いっやー爽快!!
おもしろかったー。
ピースがひとつひとつはまっていくのが楽しい~。
捨て駒がひとつもない。
え?それも、その人も、そこまで繋がるのかよっっと
つっこみ続け、いやあ、あそこまで繋がるといっそ見事。全くあっぱれとしかいいようがないです。
一気に最後まで読ませて頂きました、あーおもしろかった!
やっぱ作品におもしろさを加味してるのは殺し屋さんの気がする。あの公園での対決シーンは笑った。
おいおい、浮気相手と間違えて殺しにくるってどーゆーことやねんっ!その見事な殺しの手口とは裏腹に、
尾行下手で、裏とらずに思いこんだまま行動とか、ギャップありすぎ。
あ、あとなんか皆物、落したり、忘れたり、多いなあ。
しかも、死体写真やら拳銃やら、危ないデータやら、
そんなもん、そんなとこに忘れるとかありえんだろっっとゆーものばかり。
まあ、だからこそ、物語が繋がってゆくんですが、
ご都合主義と言われても致し方ないとこか。
が、そこがまた、おもしろい、と私は思ったけどね。
暗視スコープが再登場したときは、膝を打つ気分でした。
いろんなもんがパチパチとはまっていったけど、
まさか刑事さんまではまってくるとは思わんかったわあ。いやー、でも、落し物拾っただけの女子高生殺せ、とかちょっと、どー考えてもおかしい、と思うケド。
大統領監禁事件の方はどういう風に解決するのかと思っていたんだが、なるほど、そーゆー攻め方かあ、っと。
目から鱗っぽい気分。
いやー途中から近藤さんがメッチャ存在感アップしてましたねー。殆ど影の主人公??
暴走キャラっぽいんですが、言ってることはなんかまともっぽくもあり、おもしろい人だったなあ。
アメリカ大統領が監禁されて、ミサイルが日本に向けて発射されるかもしれなくて、とゆーまるでハリウッド映画のような、なんじゃそりゃ、な背景の中だから、
どんななんじゃそりゃ、があっても気になんないのかも。
しかも、青春の定番、恋のテイストもしっかり全編ふりかかってるし、そのへんの匙加減、といいますか、
とてもうまいんじゃないかなーっと思った。
Posted by ブクログ
文句なしに面白かった!!(^o^
一応「このミス大賞」受賞作なので
ミステリに分類してはみましたが...
かなりアクションというかハードボイルドというか、
特にラストとかは手に汗握る展開(^ ^
主人公たちが、某高校の屋上で出会い
「屋上部」という謎の集団を形成する若者で、
全員かなりキャラが立ってて魅力的(^ ^
その他の登場人物も一癖も二癖もあり、
斜に構えた会話は上質のユーモア。
このミスの選考で審査員が二分したとのことだが、
確かにこれを「ミステリだ」と呼ぶには抵抗もある。
「謎解き」「どんでん返し」成分もあるにはあるが、
それよりも「偶然」に導かれるメインのストーリー。
本作を評しない選考委員の「ご都合主義」という
断罪の仕方も共感できる部分はある。
が、解説にも書かれているが、
根本的な世界観が荒唐無稽な設定だし、
リアリティ云々を本作に問うのは野暮だ(^ ^;
それよりも、話の中に散りばめられた小さなピースが
ご都合主義的にカチリカチリとはまっていく展開は
爽快感すら覚える幸せな読書体験(^ ^
とにかく登場人物が魅力的で、
テンポの良い会話と相まって
ぐいぐいと引き込まれて一気読み(^ ^
久々に「あ〜、楽しかった」
という単純で幸福な読後感である(^ ^
Posted by ブクログ
屋上を守る戦いと世界を守る戦い。決着はいかに!
確かに解説にあるとおり、ご都合主義的なところは否めいない。が、作者の狙ったご都合主義に乗っかって物語を楽しむのもありなんじゃないだろうか。
Posted by ブクログ
上巻同様に凄く面白かったです。
解説の「この文章が楽しめるならこの小説は楽しめるだろう」には凄く納得しました。
現に、その会話文を楽しめなかった母はこの小説を楽しめませんでした。
Posted by ブクログ
屋上ミサイル(上)の続き。
上巻に出てきたさまざまな出来事に加え、どんどん現実離れした事件が起こっていく。
それが、偶然によってつながっていき、物語の伏線が次々とわかっていく爽快さは言葉にできない。
ただ、その偶然さはあり得ない展開過ぎて、ご都合主義、と批判されるらしい。
高校生が拳銃を拾ったり、殺し屋に会ったりなどあり得ない展開のミステリーが嫌いな人はやめといた方がいいかも。
また、いくつかの伏線は意外さより予想通りなところがあり、最後に驚きっていうのは大きくはなかったので☆4つ。
でも、笑える展開なので読んで損はないです。
Posted by ブクログ
面白かった、小説の中で登場人物か、繰り返し言っているように、偶然が過ぎるが、それでも、面白かった。主人公の高校生たちのさっぱりした、潔い感じがよかったのだろうか。
ただ、主人公が一度に多くの事件に関わっていて、その事件の関係者が、あまりにもしっかり重複していて、舞台芝居のような感じかなと思う。
Posted by ブクログ
綺麗にまとまった物語がご都合主義、と言われれば反論は出来ない。
しかし次々に繋がる点と線、爽快で楽しかったと感じた。
キャラクターの濃さ、印象深い科白、伊坂さんも好きな私にとって、とても面白い作品に思えた。
終わり方も爽やか。
手にして良かった一冊である。
Posted by ブクログ
このミス大賞受賞作。
ミステリーって言っていいものか...という点で
意見が割れたっていうのは頷けます。
一般的に言われるミステリーとは違うけれど、
非日常という意味ではいいのかな。
屋上って自分にとってはそれだけで
ワクワクするような要素だったし、
サクサク読めました。
登場人物一人ひとりが魅力的なのもいい。
平原くんが特に素敵。
Posted by ブクログ
登場人物の魅力と、複雑に絡み合った「偶然」が解かれていくのが面白い。
登場人物の国重が「偶然」が多いことを口にするくらい、若干強引な進め方がなされている場面もある。
でも、それは登場人物たちのキャラの濃さでカバーされている。
本書は、一気読み推奨。
そうしないと内容を忘れる恐れアリ。
Posted by ブクログ
あとがき?ではご都合主義などと批判的な面が見れるところもある。
たしかにご都合主義の匂いがする内容でもあるが、強引というほどでもない気がする。
ただ最後の展開の動かし方はどうなのだろうか、と疑問の点もあることは確か
Posted by ブクログ
ストーリー自体は好きだけれど、ミサイル攻撃しない理由に拍子抜けしてしまったので⭐︎3で。行動力がありすぎる高校生たちが少し眩しく思えた。
Posted by ブクログ
忘れ物、落し物、ご都合主義、全然オッケー!
爽快感バツグンの青春ミステリ。
こんなこのミスもありだなぁと。
個人的には主人公の弟、将来のロックスターがお気に入り。
情熱や想いだけで物事はそうそう変わらないけれど、
それを信じて突き進む若者が好き。
Posted by ブクログ
上手くもないのだが、伏線の回収はしっかりとしている。キャラ立ちもやはり、魅力的。だけど、伊坂幸太郎のような爆発力のある、穏やかさが欠けている気がする。予定調和的な物語の収束も気になった。これだけ登場人物が生き生きとしていて、バランス感覚に富んでいるのであれば、物語の進むべく道へと進んでいってもよかったかなと。なんなら、最後にミサイルが降ってきてもいい。その間際ですら、きっとこの登場人物たちは輝くはずなんだと思った。
Posted by ブクログ
上巻は良かったんだけど下巻になったらあまりにも話が強引すぎるしなんか青春とはだいぶかけ離れた青春ミステリーになっちゃってなんかあんまりあわなかったかなぁ。
上巻が面白かっただけに少し残念です。
Posted by ブクログ
「そういう感じね」
と、納得しながらも微妙に
シコリが残ってしまう作品。
そもそも、小説はどんな世界観であろうと、
本の中で限られた人物によって繰り広げられる
ストーリーなので「クローズド感」はつきもの。
でも、全てが繋がり過ぎちゃって
「えぇぇー。なにそれ。ずるい。」と
思ってしまうw
逆を言えば、全ての人物に無駄はないし
必要な存在。
なにからなにまでキッチリはまるので
気持ち悪いほどの心地よさはある。
近藤さんの役回りがイマイチ理解できなかったのと、大統領のクダリはどういうことか。
うーん。。。
近藤はストーリーの仲介役のようでいて、教訓チックな言動-行動だし。
大統領は、高校生のクローズドをオープンに近づけるため?
むしろテロリストの策略が国重とリンク?
うーーーーーん。。。
どうなんだろ。
Posted by ブクログ
話しは予想外の展開を見せるが果たしてこの本を上下巻で出す意味があるのか?
両方で400ページ程度だから1冊で出しても差し支えないんじゃないだろうか?
Posted by ブクログ
すごく楽しく読めた。伊坂幸太郎を彷彿とさせるが、比べてしまうとどこかイガイガしていてスムーズではない。でも、キャラのたった登場人物や軽妙で短い会話などすっごく楽しい。
山下貴光は初めてでしたが、他の作品も是非、読んでみたいです。
Posted by ブクログ
『屋上ミサイル』の下巻。
屋上の平和を脅かす数々の事件を解決していく屋上部員たち。それらの事件は、やがてひとつになっていく。
すべての事件がつながった時、とんでもない真相が……!?
下巻の感想。
上巻よりも、さらにご都合主義です(笑)
ミステリというより、エンターテインメント小説に近いかも。
今までの伏線も回収されますが、『そんなのあり?』ってのもチラホラ。
けれど、酷評するほどでもなく僕はなかなか楽しめましたよ♪
ミステリとして読むよりも、ご都合主義満載の青春小説として読む方がいいかも?
テンポは相変わらず良いと思います。
Posted by ブクログ
偶然だっていいじゃないですか。
小説なんだから。
たとえ伊坂さんの真似でも
駄目ならそのうち読まれなくなるでしょう。
そうでないことを期待したいです。
Posted by ブクログ
様々に張り巡らされた伏線が全て明らかに、そして集約する下巻。
屋上部のメンバーは屋上の平和を守れるのか?
総じて楽しく読めたけど、もう一息という感じの内容。
全てが連関しているのがどうかという気がする。
比較的、キャラも立っているし、展開もスピーディだし、謎も多いし、
楽しめる要素満載のはずなのだが、少々期待外れ。
Posted by ブクログ
9月-8。3.5点。
物語は物騒な方向へ。薬物・拳銃・殺し屋など。
アメリカのテロも。
上巻からの伏線が、パズルのピースみたいに収まっていく。
ちょっと伊坂っぽい気がした。
結構面白かった。
Posted by ブクログ
アメリカ(?)の大統領がテロリストに誘拐された世界での、高校生たちの物語。主人公の男の子の人物設定がちょっとわかりずらく、また大統領の誘拐の話がバックボーンとして必要だったのか?疑問に思いながら読み終えた感じ。
Posted by ブクログ
※上巻のレビューと同じ内容です。
アメリカの大統領がテロ組織に拘束され、核ミサイルが発射されようとしている中、私立高校のデザイン科に通う辻尾アカネは、課題の絵を描くために登った屋上で3人の男子生徒と出会う。そしてなぜか"屋上部"の一員にされてしまう。
どうせ面倒ごとや災難が起きるわけでもないし、と気軽に部員になったものの、怪談調査にはじまり、通り魔、ストーカー、絵画詐欺と次々と事件に巻き込まれていく。
全体を通してノリはライトノベルに近い。このミス大賞受賞作ってことで気合を入れて読んじゃうと拍子抜けするかも。が、キャラ立ちにそれを補うだけの力がある。
確かにミステリーとしては、事件があまりにもご都合主義的に起きるし、そもそも推理も何もなく事件の方で勝手に解決してしまう。科白回しもダメなひとはダメかも。
その分科白回しが鼻につかない人ならば楽しく読めるはず。謎や伏線を楽しむというよりはキャラと科白を楽しむ作品。
基本的にキャラ萌えは嫌いなんだけど、ミステリーという概念をここまで潔く放棄してしまっているものは逆に好感が持てる。
ただその面で言えば、最後のオチはもっとぶっ飛んだ結末でもよかったように思う。本当に歌を聴いて投降しちゃうとかにして、根拠や理由付けは匂わす程度の方がよかったんじゃないだろうか。
ともあれ読後感のすっきりした良作。夏のちょっと前くらいに読むとよさそうですね。
Posted by ブクログ
面白かったけど、最後の複線のまとめ方がちょっと雑に感じた。
これだと劣化版伊坂って感じ。
でも他の本も面白そうだったから、いくつか読んでみたい。
Posted by ブクログ
「屋上部」を結成し、いろんな事件に巻き込まれていく高校生男女4人のメンバーたち。そんなこんなで、えーと。とりあえづ、「屋上ミサイル」とゆうのは「屋上“に”ミサイル」だと思ってたのですが、ゆうなれば「屋上“と”ミサイル」ってことだったのですね。・・・・・なんとゆうか、登場少年少女モロモロたちの会話のテンポは良いような気がしたのですが、その良さをイマイチ生かし切れていない文章だなぁと思いました。まあ、ストーリー上のご都合主義的「偶然の強引な寄せ集め」はありますが。それはそれでアリではないのかな、と。ま、なんとゆうか、これから精進してがんばりなさいよ〜、と。作家の道は甘くないぞよ。むはは。(↑ すんごい上から目線)