【感想・ネタバレ】ガレキノシタのレビュー

あらすじ

瓦礫の下に日常は消えた。僕らは目を背けない――。突如崩壊した高校校舎。築年数も浅く、皮肉なことに地域の防災拠点にもなっていた学校は、信じられないほど簡単に崩れ落ちてしまったのだ。数多の命が一瞬で奪われた一方、瓦礫の下で生き残った生徒たちがいた。すれ違っていた双子の兄弟、いじめっこといじめられっこ、たったひとりで取り残されながら恋人の無事を祈る少女、水と油の生徒と教師……淡々と過ごしていた毎日、「日常」のなかでは交わることのなかったはずの彼ら。生と死の狭間でそれぞれの問題に直面したとき、彼らの脳裡にはなぜか一人の少年の姿が浮かんだ――。青春ミステリーの旗手・山下貴光のみずみずしく鮮やかな筆致を存分に堪能できる本作。青春のさなかにいる少年、少女から、かつて青春を過ごした大人たちまで、今を生きるすべての人にこの物語を送りたい! 極限状態におかれた命が輝く、傑作青春小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いつも真っ直ぐな作品を書く山下氏。
今回は表紙のイラストからあまり期待せず読み始めたのに、前半からすでに引き込まれてしまった。
崩壊した校舎の中で瓦礫に埋もれながら救出を待つ間、さまざまな人が自問自答をするという構成で、特異な環境下ならではの素直な心理描写が秀逸。
全編を通して登場する北野君の真っ直ぐな格好良さに参った。

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2016年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

突然崩壊した校舎の下敷きになった、生徒に教師。様々なシチュエーションで生き死にの狭間を行き来すると言うのはあまり見ないかなと思ったのだが、対象が若い人向けっぽいからか短めというか短い。双子の兄弟、一年口聞いてないならその契機になった日はもっと書かないと分からないし、和解までめっちゃ早い。いじめられっ子は胸糞案件だけど、その後がどうなったのか気になる。親が闘病中の子や恋人のエピソードはボリューム的にちょうどよかったかな。ただ恋人片方書くならもう片方…

全編通してある人物が出てくるが、井坂作品っぽいなぁ。ここは。いやまぁ、これが好きで読んでるようなものだし…

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2023年03月13日

Posted by ブクログ

サバイバル感はないけど瓦礫の下で人間の本質があらわれる - 山下貴光「ガレキノシタ」 ★★★☆☆

サバイバル感は0です。
どうして倒壊したとか、どうやって脱出するとかは主題ではないので期待しないこと。
極限までに追い込まれた状況において、人間の本質を描いていく。
基本的にいい奴ばかりです。
なお、このジャケットはイメージがあわない。

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2023年10月27日

Posted by ブクログ

突然崩落した学校の校舎。
瓦礫の下にいる生徒や先生が救出されるまでの連作短編。
余り期待せずに読んだのだけれど、意外にも面白く引き込まれた作品でした。
途中、あぁもうダメか、と悲しくもなったのですが
、やられたなぁ。

何日も身動きがとれない状態、想像しただけでおかしくなりそう。かなりの恐怖。

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2017年08月10日

Posted by ブクログ

何だろう(^ ^;
感動的なヒューマンドラマなはずなのに、
今二つ感情移入できなくて...(^ ^;

割と淡々とした文体や、登場人物のキャラのせいか、
今ひとつ「深みが足りない」印象なんだよなぁ...(^ ^;

高校の校舎がいきなり崩れる、という話は
充分インパクトがあるはずだし、
登場人物たちの「事故にいたる前」も描けている。
短編集だが、一話ごとのミステリ要素も丁度いいし、
全体を通して一つのストーリーが浮き上がるのも、
基本だけどきちんとしていると思う。

が、この「緊迫感の無さ」は何だろう(^ ^;
たぶん「ガレキの外」「救助する側」を描くと、
緊迫感はもっと醸し出せるのだろうが...(^ ^;
それをすると「短編集」が成り立たないし...(^ ^;

「屋上ミサイル」とか大好きだっただけに、
ちょと残念な読後感(^ ^;

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2015年03月04日

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