仲達志のレビュー一覧

  • 幻想の経済成長

    Posted by ブクログ

    GDPの有用性を認めつつも、人間の幸福度を測るには問題があることを提起しています。筆者は今までの経済記事を、鵜呑みにはしない方がいいよと言っているように思います。すごく乱暴に例えるなら、工場を建てて環境を破壊して、さらにその環境を戻すための施設をつくればGDPは増えるのだろうけど、それでいいですかということかと。国民一人あたりのGDPというワードを少し疑いながら、報道を見ることになりそうです。

    0
    2021年06月06日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    Googleの創業者2人が一線から退くというニュースをきっかけに読んでみた.1990年代末の創業〜2010年頃までの話.インターネット小史のようにもみえる.
    社風:強烈な理想主義,不可能と思われるような目標設定,大学の研究室のような雰囲気を保つ,ユーザ視点での品質にこだわるetc.
    技術:アルゴリズム至上主義,どのHDも確率的に壊れるということを前提に設計されたシステム,ページランク,アドセンス,アドワード,Gメール...
    人物:多くのエンジニアや社員が生き生きと描写されていて面白い.
    出来事:chrome開発によるfirefoxとの決別,androidでappleとの対決へ.. 中国での

    0
    2020年01月29日
  • セガvs.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争(下)

    Posted by ブクログ

    メガドライブに熱中し、任天堂を呪いながらサターンにがっかりしながらもドリキャスまで付き合ったSEGAファンにとってはあの時を「そうだったのか!」と思い起こしながら一気に読み終えた。

    0
    2017年08月12日
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)

    Posted by ブクログ

    下巻では、高齢化、ロスジェネ、歴史問題、ジェンダー問題と、意見も分かれ且つ非常にデリケートな社会・政治問題へと切り込んでいく。様々な人とのインタビューや論評を元に書いていくが、全体的には中道左派寄りの人々の意見に好意的・近年勃興してきた「ナショナリスト」には手厳しい。著者の日本語版あとがきで書いている通り、「日本の内部から徹底的に調べたり、考察したりしようと努めたが」あくまで本書は「部外者の視点で」「他国の人間の目に日本がどのように映っているか」を表現している。

    だからこそ面白かった。

    ジェンダー問題については他国視点というより「女性視点」が強調されており、そしてちょっと「偏り過ぎじゃ・・

    0
    2015年11月24日
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)

    Posted by ブクログ

    FTアジア編集長著、原書はBending Adversity - Japan and the art of survival。エコノミストやタイムズ紙などが大絶賛するだけあって、戦前、戦後の歴史、経済、文化、社会などを表面的な事象にとどまらず、ジャーナリストらしいインタビューを踏まえて非常に明快にまとめられている。
    日本人としても、改めて自分の立ち位置について深く考えさせられる素晴らしい一冊。

    0
    2015年08月02日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    グーグルのビジネスの成り立ちから2010年頃までを取材した大著。

    会社の根底に有るのは情報の集約と提供。
    通常では見えにくい収益のあげ方、サービスの生み出された背景とその目的を知ることが出来た。

    0
    2015年03月29日
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)

    Posted by ブクログ

    上巻からおもしろかったですが、最後まで緩みなくおもしろかったです。政治・行政・経済のトップクラスや文化人から、阪神大震災や東日本大震災で被災した普通の市民、さらにはそういう特別な経験は特にないごく普通の市民まで、実に幅広い日本人にインタビューをしており、しかも多様な意見をバランス良く採り上げてくれており、非常に勉強になるとともに、好感が持てました。
    作者自身の意見もかなりはっきりと述べられており、日本の実情をよく知る外国の知識人にとって、今の日本がどのように見えるのかについて知ることができるのも、日本人として実に参考になります。
    訳も非常にこなれていて読みやすいですし、高校生以上の人には一度は

    0
    2015年02月12日
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(上)

    Posted by ブクログ

    以前から新聞書評で見かけて気になっていた本でしたが、読み始めると期待以上のおもしろさ。フィナンシャル・タイムズの記者による日本論ですが、日本を是々非々で見ていて、非常にバランスの取られた意見で説得力があると思いました。
    引き続き下巻も楽しみです。

    0
    2015年02月02日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    内側からグーグルを取材した唯一の書籍。グーグルがたった10年でネット世界の巨人になった裏舞台がのぞける。単にネット界隈の知識を増やすのにもうってつけの一冊。

    0
    2015年01月28日
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(上)

    Posted by ブクログ

    「日本論の新・決定版」
    書評は偽りでなかった。文句なしにおもしろいの五つ星評価。「災い転じて福となす」のことわざを引用した東日本大震災のレポートから始まり、「島国」「明治維新」「失われた20年」「小泉純一郎」等のキーワードでなぜ今の日本がこうなったかがわかる。しかも無味乾燥でない文で。藤原正彦氏、村上春樹氏、飯島功氏へのインタビュー内容も興味深かった。すぐ下巻を読むつもり。

    0
    2014年12月31日
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)

    Posted by ブクログ

    2014年112冊目。

    フィナンシャルタイムズの東京支局長であったイギリス人著者による日本像。
    容易に読み入ることのできる良文の中で、日本の歴史解釈や日本人観において偏りが起こらないよう相反する視点をうまく組み入れている。
    それも、本人の解釈以上にインタビューにおける生の声によって語っている箇所が多いところも魅力の一つ。
    自国のことをもっと真剣に知り、考えたいと強く思わせてくれるきっかけの書となった。
    近現代の日本を知るための入門書として強くおすすめしたい。

    0
    2014年11月18日
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(上)

    Posted by ブクログ

    2014年111冊目。

    黒船襲来、第二次世界大戦における敗戦、そして3.11、日本が直面してきた困難と、そこからの再起をフィナンシャルタイムズの東京支局長であった著者が描き出している。
    「日本は言われるほどの停滞をしていない」という意見には励まされ、逆に「期待されていたほどの成果が出せていない」という意見には危機感が生まれ、歴史認識を揺さぶられる。

    0
    2014年11月14日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    面白い!

    Wiredの記者であるスティーブン・レヴィがグーグル公認のインサイダーとしてグーグラーたちに密着し、その内部の様子が書かれている。

    ラリーとサーゲイの構想から起業、発展までのスピード感。その根底にある理想と理念、そこに加担していく頭脳明晰な天才たち。
    エンジニアに対する圧倒的信頼。
    そして大企業になってしまった後の苦悩、フェイスブックの追撃やマイクロソフト・ヤフーとの葛藤。
    そしてまだまだグーグル自身の、そして世界の可能性と未来を信じて疑わない姿勢。

    特にクロームとアンドロイドの開発の件は彼らの思想が明快に描かれていて興味深かった。

    グーグルのスローガンの一つでもある「Don

    0
    2014年02月20日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    まるで機械かとおもえるような特別な存在のGoogleだが、その起業初期は、けっこう人間臭い経緯が生々しく延べ得られていて意外だった。学究的な創業者のイメージだが、やっぱり上司が必要なんだみたいなまるで従来型の日本のような組織論や、広告販売の営業でゴルフ接待どうするみたいなエピソードなど、Googleには意外な感じがして面白かった。gmailやandoroidのエピソードもおもしろい。

    0
    2013年11月16日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    グーグルの創業から、数々のサービスを始める経緯、そして今や中国問題やFBなどに追われる立場となったグーグルのドキュメンタリー作品。

    内部(インサイダー)の立場で取材ができたらしく、憶測ではなく事実に基づいているので、臨場感があって面白い。やっぱり、イノーべーションや歴史はいろいろなことが偶然・必然となって重なり起こっているんだと改めて感じた。

    0
    2013年03月25日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    グーグルについて、多くの関係者への取材をもとに丁寧に描かれたドキュメント。
    すっかり生活の一部になってしまった検索が、どのようにビジネスとして成立するようになったのか、そして検索の王者となったグーグルの内幕を垣間見ることができる。
    グーグルの思考方法、技術、人材、ビジネス、思想、非常に興味深く一気に読むことができた。

    0
    2013年01月24日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    Google本は数ある中、この本ほど確信に迫ったルポがあったであろうか。Google自身が掲げる「全ての情報をオープンに」というスタンスからはほど遠いほど彼らは謎に包まれている中、これは大変な偉業だと思う。
    分厚い本であるが文句なくおススメ。オモロイ!
    今や世界最大のNWインフラとサーバーを擁し(しかもほとんど自社製で、そのコストはムーアの法則よろしく年々下がっている)、また有り余る資産とユーザーデータを集めたGoogleの最終目標は人工知能を使って人間の能力を拡張することである。彼らの目標はデータやプライバシーではないのだ。それは突き詰めると恐ろしくもあり、また独善的ではあるが、しかしGoo

    0
    2013年01月07日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    グーグルの起源からbe evilまでの歴史
    十分知っているつもりだったが知らない事が多く
    とても面白かった。

    0
    2012年11月07日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    グーグルのことを知りたければこの本で必要十分。
    2人の創業者やエリック・シュミットはもちろん、今話題のマリッサ・メイヤーをはじめ、これだけの重要人物たちの生の声を聞けるとは思わなかった。それだけでも貴重な本。会社内部だけでなく、グーグルを取り巻くIT業界や政治の世界との関係もしっかり書かれており、深く知りたいところは深く、浅くてもいいので外の世界とのかかわりを俯瞰的に知りたいところはそのようにと、読者の知的好奇心をしっかり満たしてくれている。
    そして、世間を賑わせた数々のグーグル的話題の内部事情やそのときの当事者の思いもしっかり読める。たとえば僕らはいまやグーグルに対してその無機質さ、冷酷さに

    0
    2012年10月20日
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

    Posted by ブクログ

    このレビューをご覧いただいた方でgoogleを利用されたことのない方はいるだろうか。
    さておき、googlを知るのにピッタリな本書は、著者とgoogleという“思想”の首謀者、ラリーとサーゲイがハロウィンの夜に出会うところから始まる。 どうも、ラリーは長い毛で覆われたベスト、さらにサーゲイは牛の気ぐるみを着て、さらにゴム製の乳房をつけて、やや緊張気味の挨拶だった、らしいw。

    そんな黎明期のgoogleの熱を伝え、上場後に起こった社内の苦悩を伝え、中国との折り合いをつけるgoogleの奮闘を描き、facebookとの将来に触れる一冊。
     
    こういう風に言うのは端から白旗を揚げるようで癪ですが、

    0
    2012年09月01日