仲達志のレビュー一覧

  • 幻想の経済成長
    GDPの有用性を認めつつも、人間の幸福度を測るには問題があることを提起しています。筆者は今までの経済記事を、鵜呑みにはしない方がいいよと言っているように思います。すごく乱暴に例えるなら、工場を建てて環境を破壊して、さらにその環境を戻すための施設をつくればGDPは増えるのだろうけど、それでいいですかと...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    Googleの創業者2人が一線から退くというニュースをきっかけに読んでみた.1990年代末の創業〜2010年頃までの話.インターネット小史のようにもみえる.
    社風:強烈な理想主義,不可能と思われるような目標設定,大学の研究室のような雰囲気を保つ,ユーザ視点での品質にこだわるetc.
    技術:アルゴリズ...続きを読む
  • セガvs.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争(下)
    メガドライブに熱中し、任天堂を呪いながらサターンにがっかりしながらもドリキャスまで付き合ったSEGAファンにとってはあの時を「そうだったのか!」と思い起こしながら一気に読み終えた。
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)
    下巻では、高齢化、ロスジェネ、歴史問題、ジェンダー問題と、意見も分かれ且つ非常にデリケートな社会・政治問題へと切り込んでいく。様々な人とのインタビューや論評を元に書いていくが、全体的には中道左派寄りの人々の意見に好意的・近年勃興してきた「ナショナリスト」には手厳しい。著者の日本語版あとがきで書いてい...続きを読む
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)
    FTアジア編集長著、原書はBending Adversity - Japan and the art of survival。エコノミストやタイムズ紙などが大絶賛するだけあって、戦前、戦後の歴史、経済、文化、社会などを表面的な事象にとどまらず、ジャーナリストらしいインタビューを踏まえて非常に明快にま...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    グーグルのビジネスの成り立ちから2010年頃までを取材した大著。

    会社の根底に有るのは情報の集約と提供。
    通常では見えにくい収益のあげ方、サービスの生み出された背景とその目的を知ることが出来た。
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)
    上巻からおもしろかったですが、最後まで緩みなくおもしろかったです。政治・行政・経済のトップクラスや文化人から、阪神大震災や東日本大震災で被災した普通の市民、さらにはそういう特別な経験は特にないごく普通の市民まで、実に幅広い日本人にインタビューをしており、しかも多様な意見をバランス良く採り上げてくれて...続きを読む
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(上)
    以前から新聞書評で見かけて気になっていた本でしたが、読み始めると期待以上のおもしろさ。フィナンシャル・タイムズの記者による日本論ですが、日本を是々非々で見ていて、非常にバランスの取られた意見で説得力があると思いました。
    引き続き下巻も楽しみです。
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    内側からグーグルを取材した唯一の書籍。グーグルがたった10年でネット世界の巨人になった裏舞台がのぞける。単にネット界隈の知識を増やすのにもうってつけの一冊。
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(上)
    「日本論の新・決定版」
    書評は偽りでなかった。文句なしにおもしろいの五つ星評価。「災い転じて福となす」のことわざを引用した東日本大震災のレポートから始まり、「島国」「明治維新」「失われた20年」「小泉純一郎」等のキーワードでなぜ今の日本がこうなったかがわかる。しかも無味乾燥でない文で。藤原正彦氏、村...続きを読む
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(下)
    2014年112冊目。

    フィナンシャルタイムズの東京支局長であったイギリス人著者による日本像。
    容易に読み入ることのできる良文の中で、日本の歴史解釈や日本人観において偏りが起こらないよう相反する視点をうまく組み入れている。
    それも、本人の解釈以上にインタビューにおける生の声によって語っている箇所が...続きを読む
  • 日本-喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11(上)
    2014年111冊目。

    黒船襲来、第二次世界大戦における敗戦、そして3.11、日本が直面してきた困難と、そこからの再起をフィナンシャルタイムズの東京支局長であった著者が描き出している。
    「日本は言われるほどの停滞をしていない」という意見には励まされ、逆に「期待されていたほどの成果が出せていない」と...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    面白い!

    Wiredの記者であるスティーブン・レヴィがグーグル公認のインサイダーとしてグーグラーたちに密着し、その内部の様子が書かれている。

    ラリーとサーゲイの構想から起業、発展までのスピード感。その根底にある理想と理念、そこに加担していく頭脳明晰な天才たち。
    エンジニアに対する圧倒的信頼。
    ...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    まるで機械かとおもえるような特別な存在のGoogleだが、その起業初期は、けっこう人間臭い経緯が生々しく延べ得られていて意外だった。学究的な創業者のイメージだが、やっぱり上司が必要なんだみたいなまるで従来型の日本のような組織論や、広告販売の営業でゴルフ接待どうするみたいなエピソードなど、Google...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    グーグルの創業から、数々のサービスを始める経緯、そして今や中国問題やFBなどに追われる立場となったグーグルのドキュメンタリー作品。

    内部(インサイダー)の立場で取材ができたらしく、憶測ではなく事実に基づいているので、臨場感があって面白い。やっぱり、イノーべーションや歴史はいろいろなことが偶然・必然...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    グーグルについて、多くの関係者への取材をもとに丁寧に描かれたドキュメント。
    すっかり生活の一部になってしまった検索が、どのようにビジネスとして成立するようになったのか、そして検索の王者となったグーグルの内幕を垣間見ることができる。
    グーグルの思考方法、技術、人材、ビジネス、思想、非常に興味深く一気に...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    Google本は数ある中、この本ほど確信に迫ったルポがあったであろうか。Google自身が掲げる「全ての情報をオープンに」というスタンスからはほど遠いほど彼らは謎に包まれている中、これは大変な偉業だと思う。
    分厚い本であるが文句なくおススメ。オモロイ!
    今や世界最大のNWインフラとサーバーを擁し(し...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    グーグルの起源からbe evilまでの歴史
    十分知っているつもりだったが知らない事が多く
    とても面白かった。
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    グーグルのことを知りたければこの本で必要十分。
    2人の創業者やエリック・シュミットはもちろん、今話題のマリッサ・メイヤーをはじめ、これだけの重要人物たちの生の声を聞けるとは思わなかった。それだけでも貴重な本。会社内部だけでなく、グーグルを取り巻くIT業界や政治の世界との関係もしっかり書かれており、深...続きを読む
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
    このレビューをご覧いただいた方でgoogleを利用されたことのない方はいるだろうか。
    さておき、googlを知るのにピッタリな本書は、著者とgoogleという“思想”の首謀者、ラリーとサーゲイがハロウィンの夜に出会うところから始まる。 どうも、ラリーは長い毛で覆われたベスト、さらにサーゲイは牛の気ぐ...続きを読む